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『蘇生制限』:今から知っても遅くない遊戯王用語解説  召喚条件無視って聞くと出来るって思っちゃうよね

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「何このカードゲーム難しい・・・」

そんな感想をいだく遊戯王初心者の為の解説コーナー、

『タイミングを逃す』『最強サイクロン』に続く3回目です。

そんな複雑な遊戯王のシステムを今回も1つ紹介していこうと思います。

「上級者でもよく間違えてる事だからあまり気にすんな」をモットーに

少しずつルールを覚えてエンジョイしていきましょう。

 

 

今回の初心者あるあるミスはこれです。

『スターライト・ロードで出したスターダスト・ドラゴンを墓地から蘇生』

特にスターダスト・ドラゴンは自己蘇生効果がついている為によくありますね。

一見出来てしまいそうなものですが残念ながらできません。

その出来ない理由として出てくるのが一般的に「蘇生制限」と呼ばれるものです。

今回はこの蘇生制限について解説したいと思います。

 

 

蘇生制限が発生する条件って?

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まず蘇生制限というのは読んで字のごとく「墓地からの特殊召喚に制限がかかる事」です。

この制限がかかってしまった場合墓地からそのモンスターを蘇生する事が出来なくなります。

また墓地からの特殊召喚だけでなく除外ゾーンからの特殊召喚も不可能です。

公式用語ではありませんが遊戯王用語の1つとして認知されています。

そして肝心なのは「どういう場合に蘇生制限が発生するのか?」です。

上記のスターライト・ロードとスターダスト・ドラゴンの場合一言で説明するのであれば

「シンクロ召喚していないから」になります。

それがどういう事なのかを今から解説します。

 

まずスターダスト・ドラゴンとスターライト・ロードの解説です。

スターダスト・ドラゴン
シンクロ・効果モンスター
星8/風属性/ドラゴン族/攻2500/守2000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
①:フィールドのカードを破壊する魔法・罠・モンスターの効果が発動した時、
このカードをリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
②:このカードの①の効果を適用したターンのエンドフェイズに発動できる。
その効果を発動するためにリリースしたこのカードを墓地から特殊召喚する。

 

スターライト・ロード
通常罠
①:自分フィールドのカードを2枚以上破壊する
魔法・罠・モンスターの効果が発動した時に発動できる。
その効果を無効にし破壊する。
その後、「スターダスト・ドラゴン」1体をエクストラデッキから特殊召喚できる。

 

スターダスト・ドラゴンはシンクロモンスターと呼ばれる種類のモンスターであり

通常はシンクロ召喚という手順によってエクストラデッキから特殊召喚します。

 

スターダスト・ドラゴンの場合「チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上」

と書かれていますが上記の条件に当てはまるモンスターを合計レベルが8になるように

フィールドから墓地に送る事でスターダスト・ドラゴンを

エクストラデッキからシンクロ召喚できます。

このシンクロ召喚がシンクロモンスターにとって「正規の手段による召喚」になります。

 

一方でスターライト・ロードにはスターダスト・ドラゴン1体を

エクストラデッキから特殊召喚する効果を持っています。

この効果でもスターダスト・ドラゴンをフィールドに出す事が出来ますが

シンクロ召喚によって出す場合と1つ違う点が存在します。

それが「正規の手段ではない召喚である」という点です。

シンクロモンスターはあくまでシンクロ召喚で出さないと

正規の手段による特殊召喚として扱われないのです。

そして正規の手段以外で場に出した場合そのモンスターには蘇生制限が課せられます。

早い話が「墓地から蘇生したければちゃんとシンクロ召喚してね」という事です。

スターダスト・ドラゴンは自身を墓地から蘇生する効果がありますが

蘇生制限が課せられた場合それすらも不可能になるのでこの影響は大きいです。

 

これはシンクロだけでなく融合、エクシーズ、リンクモンスターも同様です。

それぞれ融合召喚、エクシーズ召喚、リンク召喚をする事が正規の手段による召喚であり

それ以外の方法によってエクストラデッキから特殊召喚する場合は

蘇生制限が発生して墓地や除外ゾーンからの特殊召喚が不可能になります。

 

 

「〇〇召喚扱いで」と書かれていれば大丈夫

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その一方でこんなカードもあります。

王魂調和
通常罠
①:相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。
その攻撃を無効にする。
その後、以下の効果を適用できる。
●レベルの合計が8以下になるように、
自分の墓地からチューナー1体と
チューナー以外のモンスターを任意の数だけ選んで除外し、
除外したモンスターのレベルの合計と同じレベルを持つSモンスター1体を、
エクストラデッキからS召喚扱いで特殊召喚する。

 

スターライト・ロードと同じくシンクロモンスターを

エクストラデッキから直接特殊召喚できるカードです。

ただしスターライト・ロードと違う点としてこのカードで特殊召喚した場合は

蘇生制限が発生せず、問題なく墓地から蘇生させる事が可能になる点です。

これは「S(シンクロ)召喚扱いで特殊召喚」と書かれている為です。

読んで字のごとくこの方法による特殊召喚はシンクロ召喚として扱われるので

同時に「正規の手段による召喚」として扱われ蘇生制限がかかりません。

 

融合やエクシーズも同じように「融合召喚扱いで」「X召喚扱いで」

と書かれているカードがありその場合は蘇生制限が発生しません。

リンク召喚扱いでエクストラデッキから特殊召喚するカードはまだ出てませんが

その内登場するんじゃないでしょうか。

 

 

特殊召喚モンスターにも蘇生制限がかかる

蘇生制限が発生するのはエクストラデッキのモンスターだけではありません。

メインデッキのモンスターにも蘇生制限が発生するケースがあります。

それが特殊召喚モンスターです。

フォトン・スラッシャー
特殊召喚・効果モンスター
星4/光属性/戦士族/攻2100/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分フィールドにモンスターが存在しない場合に特殊召喚できる。
①:自分フィールドにこのカード以外のモンスターが存在する場合、
このカードは攻撃できない。

特殊召喚モンスターとは「このカードは通常召喚できない」と書かれており

場に出す為に特殊な条件が必要なモンスターの事です。

このカードの場合は自分の場にモンスターがいない場合に手札から特殊召喚が可能ですが

これがこのカードにおける「正規の手段による召喚」として扱われ

それを行う前にこのカードが墓地や除外ゾーンへ行ってしまうと蘇生制限が課せられてしまい

墓地や除外ゾーンからの特殊召喚が出来なくなります。

 

フォトン・スラッシャーの場合はちゃんと自身の効果で特殊召喚すれば

その後蘇生を行う事が可能ですが中にはそれをしても不可能なカードも存在します。

こんなカードです。

究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン
効果モンスター
星10/闇属性/ドラゴン族/攻4000/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地の闇属性モンスター7種類を
1体ずつゲームから除外した場合のみ特殊召喚できる。
このカード以外の自分のフィールド上及び自分の墓地の
闇属性モンスターを全てゲームから除外する事で、
このカードの攻撃力は除外したカードの数×500ポイントアップする。

 

 

墓地の闇属性モンスター7種類を除外した場合に特殊召喚できるモンスターです。

このカードは例えこの方法で特殊召喚をしても墓地からの蘇生が出来ません。

その理由はこの2文字です。

 

自分の墓地の闇属性モンスター7種類を
1体ずつゲームから除外した場合「のみ」特殊召喚できる。

 

特殊召喚の条件に「のみ」と書かれている場合それ以外の手段による召喚が不可能であり

例え正規の手段で出したモンスターであっても墓地からの特殊召喚はできません。

特殊召喚モンスターを扱う場合は「のみ」と書かれてないかちゃんと確認しておきましょう。

 

 

また儀式モンスターも特殊召喚モンスター同様に蘇生制限が発生します。

儀式モンスターの場合は儀式召喚が正規の手段による特殊召喚に該当する為、

一度儀式召喚を行う事で墓地や除外ゾーンからの特殊召喚が可能になります。

ただし崇光なる宣告者など「儀式召喚でしか特殊召喚できない」と書かれている場合は

蘇生できませんので注意しましょう。

 

 

 

召喚条件は無視できても蘇生制限は無視できない

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ここまで聞いて

「蘇生したければまずはちゃんとした形で出す必要があるんだね」

と理解してくれた方、ありがとうございます。

しかしあと1つ、非常に勘違いしやすいポイントが存在します。

こんなカードがあります。

虹の引力
通常罠
自分フィールド上及び墓地に
「宝玉獣」と名のついたカードが
合計7種類存在する場合のみ発動する事ができる。
自分のデッキまたは墓地に存在する
「究極宝玉神」と名のついたモンスターカード1体を
召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

上記の究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴンを

召喚条件を無視して特殊召喚できるカードです。

召喚条件を無視というのはその言葉の通りに

通常の召喚条件を無視して無理やり召喚できる事を意味ます。

本来であれば墓地の闇属性7体を除外する事でしか特殊召喚できないこのカードを

このカードはそれを無視してデッキや墓地から特殊召喚が出来るのです。

このカードを見て

「これがあれば蘇生制限無視して墓地から蘇生できるぞヒャッホウ!」

と思った方、握手しましょう。

でも残念ながらできないんです

蘇生制限というものはあくまで召喚条件とは別の扱いとなっており

例え召喚条件を無視する効果であっても蘇生制限までは無視できないのです。

その為このカードで墓地の究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴンを蘇生させるには

そのレインボー・ダーク・ドラゴンを一度正しい手段で特殊召喚し

その後で墓地に送る事で初めて可能になります。

またこの召喚条件を無視して特殊召喚したモンスターも正規の手段で出したわけではない為、

蘇生制限に引っかかってしまう点にも注意しましょう。

それほどまでに蘇生制限というのは極めて強力な制限であり

残念ながら蘇生制限を無視する事は現状存在しないのです。

 

 

長くなりましたがまとめると

・特殊召喚モンスターは正規の手段で出さないと蘇生できない

・シンクロモンスター等はちゃんとシンクロ召喚しないと蘇生制限に引っかかる

・「のみ」と書かれたモンスターは正規の手段で出しても蘇生できない

・召喚条件を無視するカードであっても蘇生制限は無視できない

このあたりを抑えておけばミスをしてしまうケースは減らせると思います。

 

 

 

 

 

 

申し訳ありません。

今までの説明を粉みじんに粉砕するルールガン無視の無法野郎が1枚存在します

合神竜ティマイオス
融合・効果モンスター
星10/光属性/戦士族/攻 ?/守 ?
「伝説の騎士 ティマイオス」+「伝説の騎士 クリティウス」+「伝説の騎士 ヘルモス」
自分フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
①:このカードは他のカードの効果を受けない。
②:このカードが戦闘を行うダメージ計算時に発動できる。
このカードの攻撃力・守備力は、フィールドのモンスターの一番高い攻撃力と同じになる。
③:このカードが戦闘で破壊された時に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地の「伝説の騎士」モンスター3体を選び、
召喚条件を無視して特殊召喚する。

 

それがこいつです

このカードは手札・デッキ・墓地の「伝説の騎士」3体を

召喚条件を無視して特殊召喚する効果を持っています。

この効果、墓地からも特殊召喚が出来るわけですが蘇生制限を無視できます

 

Q:なんで?

A:自分も知りたいです。誰か教えてください

ちなみに公式はこれに関する回答を拒否しています。

多分公式もこれに対するしっかりした説明が出来ないのでしょう。

ルールはちゃんと統一して欲しいものですね。

何かの拍子に召喚条件無視で蘇生制限も無視できると裁定変更がされれば

救われるカードも結構あるのでちょっと期待しています。

 

※追記

改めてティマイオスも蘇生制限を満たせないと効果発動できなくなりました。

恐らくデュエルリンクスで実装されてルールを統一した結果でしょう。

 

コメント

  1. 匿名 より:

    解説お疲れ様です。
    蘇生制限と召喚条件無視の関係はジャイアントボマーエアレイドとダークフラットトップの効果で最初に知ったんですが、当時は本当に訳が分かりませんでした。
    蘇生できてれば、ジャイボマもかなり使いやすくなったんですがね…。

  2. 匿名 より:

    ティマイオスさんはコンマイが勘違いしたけど回収するの嫌だからみんなで読み替えてねってもんやろなぁ

  3. 匿名 より:

    伝説の騎士にはティマイオスの効果でのみを追加すれば解決だな!

  4. 匿名 より:

    記述されてなかったので気になってコメントしますが、
    儀式モンスターも特殊召喚モンスターと同様に蘇生制限を受けますね。
    まあ、カオス・MAXとかがデッキや墓地からポンポン出てきてたらお祭り騒ぎなのは目に見えてますが

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