「デッキ枚数はどれくらいがいいのか?」
遊戯王においてたびたび検証される永遠の議題ですね。
正しい答えというのは無いと思いますがカード解説ばっかりやってましたし
ここは1つ自分なりにデッキ枚数についてどう思っているかを挙げてみたいと思います。
結論から言うとデッキ枚数に関しては「そんなもんデッキによる」としか言えません。
逆に言えば「増やしたほうがいいデッキもある」と思っています。
ただデッキ枚数を減らす事のメリットはよく聞きますが、
デッキ枚数を増やす事のメリットについての話をする人はあまり聞かない気がします。
なのでまずはデッキを減らす意義、増やす意義について検証してみたいと思います。
目次
デッキ枚数を減らす意義
まずデッキ枚数を減らす事のメリットについてです。
これはwikiにも説明がされていますし、知っている人も多いかと思いますが
「特定のキーカードを引く確率を高める」、これに尽きます。
単純計算で40枚デッキは60枚デッキに比べて1.5倍、特定のカードを引く確率が増えます。
真炎の爆発や終焉のカウントダウン、大逆転クイズなど
「特定のキーカードに強く依存し、かつサーチも難しいデッキ」であるならば
極力40枚に近づけるだけでなく成金ゴブリン等で少しでもデッキ圧縮する必要性は高いでしょう。
サーチ手段があるとしても「とにかくこれを引かなきゃ始まらない」ってデッキならば
やっぱりデッキ枚数は減らしたほうが安定性に繋がると思います。
またマッチ戦の場合、サイドデッキからカードを入れ替える場合に
デッキ枚数が少ない方がより変化の度合いを増やす事が出来る利点もあります。
サイドデッキ15枚全部をメインの15枚と入れ替えた場合でも
40枚中15枚を入れ替えるのと60枚15枚を入れ替えるのでは、
入れ替えたカードの割合には大きく差が出てきます。
サイドデッキによってまったく別のデッキにさせたい場合にも
デッキ枚数というのは考慮してくる必要があります。
デッキ枚数を増やす意義
では本題のデッキ枚数を増やす事のメリットについてです。
実は結構たくさんあります。
案外これらを把握してる人って少ないんじゃないかなと思っているので
1つずつ説明していこうと思います。
デッキ切れの可能性を減らす
これは誰でもすぐに思いつくメリットじゃないでしょうか。
単純にライトロードやインフェルノイド等のデッキ切れしやすいデッキを使う、
デッキ破壊をしてくる相手を危惧する場合に検討される理由ですが、
実は自分、別にデッキ破壊をしていたわけでもないのにデッキ切れで勝った事が何回かあります。
その時は【ゴストリスピリット】や【ゴストリ帝】を使っていたのですが、
バトルフェーダーや虹クリボー、ゴーストリック・ランタンなどでひたすら耐えていたら
相手のデッキが尽きてしまったという感じです。
最近は耐性の強いカードも増えてきておりそれらのカードを中々突破できず、
デュエルが膠着状態になってしまう場合も少なくありません。
そんな時にデッキ枚数が勝敗を分けるというケースは実際にあります。
また実際にデッキ切れにはならずともデッキ枚数が残り少なくなった時、
せっかく手札に来たドローカードやサーチカードをデッキ切れを恐れるあまり
使用するのを躊躇ってしまう、そんな経験をした人は結構いるんじゃないでしょうか?
これもデッキ切れによる影響の1つなのでそういう経験のあるデッキならば、
デッキ枚数を増やす意義も大きいでしょう。
ちなみにデッキ破壊は最近は見ませんが、けん制のつもりで増殖するGを撃ったら、
そのまま大量ドローさせられてしまい、デッキ破壊されてしまったというケースは見かけます。
手札に来て欲しくないカードを引く確率を減らす
デッキ枚数を減らすメリットとまったく逆の理由ですね。
遊戯王には「デッキに眠っていて貰いたいカード」というのがいくつかあります。
代表的なのがジェネクス・ウンディーネを使う際のジェネクス・コントローラや
「スターダスト・ドラゴン/バスター」を筆頭とするバスターモンスターです。
また黄泉ガエルやH・Cサウザンド・ブレード等の墓地で活用するモンスターを、
手札からでなくデッキから直接墓地に落としたい場合も該当するでしょうか。
これらのカードを少しでも手札に引かないようにする為に、
デッキ枚数を増やすという選択肢は考慮するべきでしょう。
実際に大会で入賞した【ジェネクス海皇水精鱗】には
デッキ枚数が47枚というタイプのも見た事があります。
また似たような理由として「同じカードが手札にダブる確率を減らす」というのもあります。
「1枚は来て欲しいけど2枚以上は来て欲しくないカード」というのも遊戯王には多いです。
代表的なのはイービル・ソーンやインフェルニティ・ビートルなど
「同名カードをデッキから特殊召喚、サーチできるカード」でしょうか。
地獄の暴走召喚や機械複製術を使いたい場合にもやはり手札に2枚以上来てほしくありません。
あとはガジェットも1枚だけ手札に来るのが理想的とよく言われますね。
特にガジェットを9枚採用した場合40枚のデッキですとかなりダブりやすいです。
ガジェットを使う場合デッキ枚数を増やす理由としてよく挙げられます。
デッキからサーチできるカードの数、選択肢を増やす
特に昨今ではサーチカードというのは本当に増えてきています。
その為に「もうデッキにサーチするカードが残ってねぇ!」というのもよく見かけます。
恐らくはデッキ枚数を切り詰めた結果、サーチ対象のカードを最小限にした弊害でしょう。
中にはサーチ用のカードよりサーチ対象のカードの枚数の方が少ないデッキも見かけます。
そういうデッキですと、手札にサーチカードが来てもサーチできないという事も多くなります。
これを防ぐ為にはサーチ対象のカードを多めに採用し、サーチに余裕を持たせる必要があります。
これに関しては貪欲な瓶等でサーチ対象のカードをデッキに戻すという手段もありますが、
貪欲な瓶を採用し辛いデッキも存在するでしょう。
また「サーチできるカードの選択肢を増やす」という事もまた戦術には大事な要素です。
状況に合わせたカードを手札に持ってこれるというのもサーチカードの利点の1つです。
デッキにサーチできるカードが複数存在すればそれだけ立ち回りの選択肢が増えます。
その結果としてデッキ枚数を増やすのはむしろデッキの安定性を上げる為の行為と言えます。
サーチ用のカードの多いデッキならばデッキ枚数を増やす利点も大きいでしょう。
サーチ手段と書きましたが、墓地利用をするデッキを扱う場合、
おろかな埋葬や影依融合のような墓地に落とすカードを任意に選べる状況であっても、
やはり選択肢が多いのはそれだけ戦術の幅を広げる事になります。
「埋葬引いたはいいけどもう墓地に落としたいカードないなー・・・」
って状況、経験した事ありません?
最終的にはやっぱりデッキ次第
このようにデッキ枚数を増やす意義というのは意外とあったりします。
勿論デッキ枚数を減らす事にもちゃんと意義がありますので、
やはり最終的には構築するデッキ次第という事になるでしょう。
デッキ枚数を増やすにしてもそのデッキにとって必要なカードを追加するのが大事ですし、
魔法、罠カードの割合的な事もしっかりと考慮しなければいけません。
しかしこうしたそれぞれの利点をしっかりと把握する事ができていれば、
ただ漠然とデッキを組むよりも構築に深みが出るのではないでしょうか?
特に「やっぱりデッキは40枚でないと・・・」って思ってる人は多いように感じます。
そういった人の場合でもただデッキからカードを削るだけでなく、
「本当に削るべきか?」という考えも持っていると新しい道も見えてくると思います。
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