「東方虹龍洞　〜 Unconnected Marketeers.」製品版発売　新キャラクター判明（ネタバレ注意）

５月４日、東方１８作目となる東方虹龍洞の製品版が発売されました。

ここから製品版の新キャラクターの話をしていきますのでネタバレ注意です。

大丈夫な方はスクロールを。

４面ボス

本物の勾玉制作職人
玉造魅　須丸（たまつくり　みすまる）

種族：神様
能力：勾玉を作る程度の能力

テーマＢＧＭ：神代鉱石

・スペルカード
玉符「虹龍陰陽玉」
玉将「クイーンオブインヤンスフィア」
「陰陽サフォケイション」

４面ボス、勾玉作りの神様で霊夢の陰陽玉を制作した張本人です。
生き物の魂を込めるマジックアイテムである勾玉を作成可能で
この力を使う事で能力のコピーや相手の情報読み取りが可能です。
陰陽玉の製作者だけあって攻撃方法も陰陽玉を利用したものが多いです。

虹龍洞にはこの勾玉作りに向いている龍珠という鉱物が存在しており
彼女は山を掘り続ける存在を察知して悪用を防ぐために虹龍洞の調査をしています。
そしてその調査中に自機と遭遇します。
虹龍洞の奥は酸素の存在しない大変危険な場所なので自機たちを追い返そうとしますが
自機はなんかこう聞く耳持たないって感じで彼女に襲いかかり
結局酸素が薄い為に酸欠でダウンししぶしぶ撤退します。
この時のやりとり、全体的に自機たちはかなり思慮が浅い言動が多いのですが
まあ酸素が薄くていつも以上に思考能力が低下していたんでしょうね。
だからって「酸素ってなんでしたっけ」はどうかと思うんですよ咲夜さん。

ちなみにＥＸステージでは再び虹龍洞に向かった自機たちの手助けをしてくれます。
基本的には親切でいい人なんでしょうね。

名前は「御統玉（みすまるのたま）」から来ているのでしょう。
多くの玉を一本の糸に貫いて環状にしたもので
強力な魔除けとして首飾りや腕飾りなどに用いられます。
彼女の装飾にも多数この御統玉が確認できますね。

５面中ボス

耳元で囁く邪悪な白狐
管牧　典（くだまき　つかさ）

種族：管狐
能力：魂の弱い所に入り込む程度の能力

・スペルカード
狐符「フォックスワインダー」
管狐「シリンダーフォックス」
星狐「天狐流星の舞」

５面ボ中ス、管狐（くだぎつね）です。
割と久しぶりでもあるボ中ス専用キャラですが
彼女はそんじょそこらのボ中スではありません。
６面にもＥＸステージにもボ中スとして現れる筋金入りのボ中スです。

管狐とは飯綱（いずな）や外道（げどう）とも呼ばれる狐の姿をした妖怪で
人に憑りついてその精気を食らって祟り殺すと恐ろしい妖怪で
憑りつかれると竹筒に雌雄一対で入れない飼う事になり
次第に数が増えて餌代が増え、最後には術者の富と気力を食らい尽くすと言われています。
それと同時に使い魔や式神のように使役して術者に富を与える存在にもなると言われており
この管狐を使役する術者を「管憑き」と呼んだりします。

そんな厄介極りない妖怪のモチーフである彼女もまた厄介極まりない存在で
５面ボス、６面ボス、ＥＸボスに使役され取り入りつつも
自機たちを介入させたり仲違いを誘発させたりして混乱を引き起こしています。
ある意味これらのボスは全部彼女に踊らされいるようなものであり
今回の異変でも特にやばい奴かもしれません。

５面ボス

鴉天狗の大将
飯綱丸　龍（いいずなまる　めぐむ）

種族：大天狗
能力：星空を操る程度の能力

テーマＢＧＭ：星降る天魔の山

・スペルカード
禍星「星火燎原の舞」
星風「光彩陸離の舞」
光馬「天馬行空の舞」
虹光「光風霽月」

妖怪の山に棲む大天狗の１人であり鴉天狗を率いるボス的存在です。
今まで散々存在を示唆されていながらも姿を現していなかった大天狗が遂に登場しました。
鴉天狗の大将という事で文やはたての上司となる存在です。
つまり無礼講ではたてに頭をどつかれていた大天狗は彼女の可能性が高いです。
彼女は鴉天狗に対する絶対の命令権を持っていますが私利私欲で命令する事はほぼなく
あくまで天狗社会の成長、維持の為に命令をします。
そういう人だからこそ大天狗になれるのかもしれませんね。
写真家達の大将だけあって彼女もカメラ用の三脚らしきものを手に持っています。
鴉天狗、と限定されている事を考えると鼻高天狗や白狼天狗には
また別の大天狗のボスがいるのでしょう。
その大天狗をも統べる大ボスこそが天魔なのでしょうね。
星空を操るだけあって星にちなんだ攻撃を多用します。
またスペルカードはいずれも四字熟語が使われているのが特徴です。

彼女はまさに今回の異変の黒幕とも言える存在で
ビジネス目的でアビリティカードを作り出し
市場の神である千亦を利用して流通させて利益を得ていました。
その目論見は見事に成功、大きな利益を得る事に成功しますが
それと同時に千亦が大きく力を取り戻して天狗社会を脅かそうとしていました。
結果として彼女と千亦は仲違いをする事になります。

モチーフは長野県の飯綱山に伝わる大天狗である「飯綱権現」でしょう。
炎を背にし、利剣を持ち、白狐の上に乗る鴉天狗の姿をしていると言われており
管狐である典を従えているのはそのあたりにも由来があると思われます。
飢饉の際に山で取れた「天狗の麦飯」と呼ばれる微生物の塊を日本全国に配ったと言われる優しい神様です。

余談ですが５面ステージは途中で夕日が沈み、夜になっていく演出が非常に綺麗です。

６面ボス

無生物の神
天弓　千亦（てんきゅう　ちまた）

種族：神様
能力：所有権を失わせる程度の能力

テーマＢＧＭ：あの賑やかな市場は今どこに　～ immemorial Marketeers

・スペルカード
「無主への供物」
「弾幕狂蒐家の妄執」
「バレットマーケット」
「虹人環」
「バレットドミニオン」
「弾幕のアジール」

人間が売買によって完全に所有権を失う事の出来る場所、市場を司る神です。
彼女は虹がかかったときなどルールや条件が厳密に決められた市場を開く神ですが
近年では市場を返さない売買が増えた為に力が弱まり、消えゆく寸前となっていました。
そこに目をつけたのが飯綱丸であり彼女の市場を開いて欲しいという提案を、
厳しい条件を付けて売買するのであれば協力すると引き受けました。
これによりビジネスの成功に伴い、神としての力を取り戻し
飯綱丸が言うように天狗社会を脅かすまでの力を手に入れる事に成功しました。
しかしそんな彼女の元に市場を暴力で破壊しようとする「賊」、
つまりは自機が乗り込んできて対決する事になります。

恐らくモデルは「八衢比売神（やちまたひめのかみ）」だと思われます。
夫である八衢比古命（やちまたひこのかみ）と共に集落や道の要所に座り、
邪神・悪霊の侵入を防ぐと呼ばれる神様で夫婦揃って道俣神（ちまたのかみ）と呼ばれます。
また天弓とはそのもずばり「虹」の事です。
虹は天界や冥府との境界領域に立てられるという言い伝えが存在しており
昔から虹の見える所で市場を立てるという習わしがありました。
彼女が虹色のカラーリングをしているのはそこが由来にもなっているのでしょう。
非常にカラフルな服が特徴的ですがチャックで継ぎ接ぎがなされており
布を繋ぎ合わせて作ったリサイクルの服をイメージしているのかもしれませんね。

彼女のスペルカード、なんと１つも「」の外に符名が存在しません。
これは東方世界では本気度の高いスペルであると説明されており
「無（かみ）に返そう」という宣言通りに本気で消しにかかってきてるのでしょうね。
彼女にとって市場を暴力で破壊しようとする賊は相当に許せない存在のようです。

ＥＸボス

黒きドラゴンイーター
姫虫　百々世　（ひめむし　ももよ）

種族：大蜈蚣
能力：龍を食べる程度の能力

テーマＢＧＭ：龍王殺しのプリンセス

・スペルカード
蠱毒「カニバリスティックインセクト」
蠱毒「ケイブスウォーマー」
蠱毒「スカイベンドラ」
採掘「積もり続けるマインダンプ」
採掘「マインブラスト」
採掘「妖怪達のシールドメソッド」
大蜈蚣「スネークイーター」
大蜈蚣「ドラゴンイーター」
「蠱毒のグルメ」
「蟲姫さまの輝かしく落ち着かない毎日」

知っている人も多いであろう大妖怪の大ムカデです。
俵藤太の伝説が特に有名ですね。東方では非常に珍しい俺っ娘となっています。

彼女は飯綱丸の親友でアビリティカードの原料となる龍球を採掘するべく
妖怪を率いて虹龍洞で採掘作業をする現場監督をしています。
虹龍洞に（酸欠対策をしつつ）乗り込んだ自機たちを盗掘者だと認定して襲ってくるものの
勝った場合にはその度量を気に入るなどかなりバトルマニアで脳筋な人です。

彼女のスペルカードは大別して２種類あります。
１つは大ムカデとして蟲、特に蠱毒にちなんだスペルカードです。
蠱毒の話は書籍版の文花帖において文がリグルについて語っていましたが
彼女はまさにその蠱毒の頂点に君臨する存在なのでしょう。
弾幕も虫を思わせるものが多く生理的嫌悪感を感じてしまう人も少なくないでしょう。
もう１つは採掘関連にちなんだスペルカードです。
特にダイナマイト使ったような発破をイメージさせるスペルカードが多いです。
なんとなくマインクラフトからも取ってそうですね。
最後のスペルカードである「蟲姫さまの輝かしく落ち着かない毎日」は
ＣＡＶＥのシューティングゲームである「虫姫さま」、
特に隠しボスであるアキ＆アッカを強くイメージさせるものになっています。