漫画版遊戯王ARC-Vの最終巻となる7巻が
7月4日(実は自分の誕生日)に発売されます。
今回紹介するのはその付属としてついてくるこのカードです。
目次
カード説明
ペンデュラム・効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
【Pスケール:青0/赤0】
このカード名の①②のP効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがPゾーンに存在し、
自分が効果ダメージを受ける場合、そのダメージは0になる。
②:このカードがPゾーンに存在する限り、
自分はレベル5以上の「DD」モンスターを召喚する場合に
必要なリリースをなくす事ができる。
【モンスター効果】
①:このカード以外の自分のフィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。
以下の効果から1つを選び、ターン終了時まで適用する。
●このカードは直接攻撃できる。
●相手は魔法&罠ゾーンのカードの効果を発動できない。
●相手は手札・墓地のカードの効果を発動できない。
②:相手のLPが4000以下の場合、
このカードの攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
相手のLPの数値分アップする。
③:このカードは戦闘されず、
このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
ブラック企業ディファレント・ディメンション社の新しい重役となる
レベル10のペンデュラムモンスターです。
漫画版ARC-Vにおいて赤馬零児が榊遊矢戦で使用したカードで
GO-DDアークの効果でスケールを無視した「零ペンデュラム召喚」によって出されました。
漫画では3体モンスターをリリースする事で
そのターン相手の場のカードと手札、墓地を全て「零」として扱い
さらに攻撃した場合そのバトルフェイズ終了時に
相手のライフを「零」にするという凄まじい効果を持っていましたが
OCG化に伴い再現を意識しつつもマイルドに調整されています。
長い長いマフラーに特徴的な髪型と
明らかに赤馬零児本人を模した感じのモンスターです。
なおこの見た目にギャラリーたちは若干引いていました。
アダムの因子を受け継いだ零児が繰り出す切り札的モンスターであり
零児にとっての「GOD」カードとなっています。
「カード名に『神』と名の付くカードは弱体化する」というジンクスがある中、
「『GO-D』D」、「『神』零王」、「ゼロ『ゴッド』」と
ジンクスに真っ向から立ち向かうレベルで3つも神に関する名前があります。
自分自身を現す「レイジ」という名に加え
父である「零王」の名前もカードにあるあたり中々凝ったネーミングをしています。
ちなみに作中ではフィールドのDDカードをGO-DDカードにするという
永続罠「GO-DD・WORLD」の発動中に登場しており
もしかしたら本来の名前は「DDD神零王ゼロゴッド・レイジ」なのかもしれません。
んもー、すぐ契約踏み倒す
①:このカードがPゾーンに存在し、
自分が効果ダメージを受ける場合、そのダメージは0になる。
ペンデュラム効果の①は1ターンに1度、
自分が受ける効果ダメージを『零』にするというものです。
DDでは割とお馴染みと言える契約代金の踏み倒しに使える効果ですが
1ターンに1度しか踏み倒せない点には注意してください。
それでもスケール0でこのメリット効果はありがたいです。
②:このカードがPゾーンに存在する限り、
自分はレベル5以上の「DD」モンスターを召喚する場合に
必要なリリースをなくす事ができる。
ペンデュラム効果の②は1ターンに1度、
レベル5以上のDDモンスターを通常召喚する場合に
本来必要なリリースを『零』にするというものです。
原作でこのカードをペンデュラム召喚する際のGO-DDアークの効果、
「Pモンスター1体のみをスケールを無視してP召喚する」を意識した効果と言えます。
特に2枚目以降のこのカード自身やDDD運命王ゼロ・ラプラスなど
ペンデュラム召喚を狙うのも一苦労なレベル10のDDDを出す手段として重宝します。
それ以外でもペンデュラム召喚が狙えない時の
上級、最上級のDDを場に出す手段として活用していけるでしょう。
ライフ4000以下の相手を無理やり葬りさる
以下の効果から1つを選び、ターン終了時まで適用する。
●このカードは直接攻撃できる。
●相手は魔法&罠ゾーンのカードの効果を発動できない。
●相手は手札・墓地のカードの効果を発動できない。
モンスター効果の①はフィールドのモンスター1体をリリースする事でそのターンの間
・直接攻撃効果
・魔法罠ゾーンのカードの発動を封じる効果
・手札と墓地のカードの発動を封じる効果
の3つの効果のうちどれか1つを選ぶというものです。
漫画における「場と手札と墓地のカードをそのターン『零』にする」という効果を再現したもので
1ターンに1度の制約が存在しない為、3体のモンスターをリリースすれば
全ての効果を付与させる事が可能です。
発動にチェーンをされてしまう危険性こそありますが
相手のフィールドや墓地、手札を全て無視て②の効果に繋げる事ができます。
このカードの攻撃宣言時に発動する。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
相手のLPの数値分アップする。
②の効果は相手のライフが4000以下の状態で攻撃宣言した時に
そのターンの間相手のライフの数値と同じ攻撃力になるというものです。
漫画における「このカードで攻撃すれば相手のライフを『零』にする」という効果を
弱体化させつつも再現した効果となっています。
相手のライフが4000以下という条件を満たす事がありますが
①の効果で無理やり攻撃を狙っていけるのでかなり殺意の高い効果です。
積極的に発動を狙うのであれば
時械神ミチオンなど相手のライフを半減させるカードを組み合わせるといいでしょう。
このカードの戦闘で発生する自分への戦闘ダメージは0になる。
③の効果は自身に戦闘破壊耐性を付与しつつ
自分が受ける戦闘ダメージを『零』にするというものです。
この効果によりこのカードは攻撃力が『零』ながらも
安心して攻撃表示で場に出す事が可能です。
普段は使いやすいペンデュラム要因として
攻撃力も『零』、守備力も『零』、スケールも『零』、効果も『零』尽くしと
とにかく『零』に満ち溢れたモンスターとなっています。
ペンデュラムカードとしては上級、最上級のDDを出しやすくしてくれるスケール0として、
モンスターカードとしてはライフ4000以下の相手に引導を渡す手段として
利便性とロマン度をそれぞれ兼ね備えたカードとなっています。
特に高レベルのDDを多数積んでいて手札事故が発生しやすいデッキにとって
その事故を軽減してくれる存在として活躍してくれるでしょう。
普段はペンデュラム効果で他のDDをサポートしつつ
相手のライフが4000以下になった時に引導手段として活用するといいでしょう。
コメント
このカードで直接攻撃を狙う際の注意点ですが、実は攻撃力ダウンは攻撃力0を下回った過剰分もちゃんと保持されている事と相手LP分「アップ」する効果な事、①効果では発動は止められても永続効果が無効になる訳ではない事から、攻撃力をダウンさせる永続魔法罠などがあると一撃では仕留められない場合があります。
例えば相手の場に《強者の苦痛》がある場合、直接攻撃時の攻撃力は相手のLPからこのカードのレベル10×100の1000を引いた分の攻撃力になります。
詳しい解説ありがとうございます。
永続の弱体化効果には注意という事ですね。