シャドーベイルより発動条件は厳しい、だが・・・
今回紹介するのは久しぶりにPREMIUM PACK 18よりこのカードです。
幻影騎士団ダーク・ガントレット
通常罠
①:デッキから「ファントム」魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。
②:自分フィールドにカードが存在しない場合、
相手モンスターの直接攻撃宣言時に墓地で発動できる。
このカードは効果モンスター(戦士族・闇・星4・攻300/守600)となり、
モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
③:このカードの効果で特殊召喚したこのカードの守備力は、
自分の墓地の「ファントム」魔法・罠カードの数×300アップする。
幻影騎士団の仲間となる罠モンスターです。
漫画版アークファイブにおいてユートが沢渡シンゴ戦で使用したカードであり
壁モンスターとして運用されました。
漫画版では単に「ダーク・ガントレット」という名前でしたが
OCG化にあたり幻影騎士団の名を冠するようになり効果も調整さりました。
ガントレットとは手や腕を守る為の手袋型の防具の事であり
剣道でいう所の篭手に該当します。
イラストでも腕を強調したデザインをしていますが
何やら青い玉が埋め込まれておりマジックアイテムらしき見た目をしています。
やはり漫画版の幻影騎士団は名前にもイラストにも遺品という感じではないですね。
①の効果はデッキからファントムと名の付く魔法罠を墓地に送るというものです。
多くの「ファントム」魔法罠が墓地で発動する効果を持っており、
幻影翼や幻影剣などを蘇生すれば間接的な蘇生カードとしても使えます。
②の効果はこのカードが墓地にある状態で
なおかつ自分フィールドにカードが無い状態で相手が直接攻撃をしてきた時に
効果モンスター扱いで墓地から守備表示で特殊召喚するというものです。
ただしフィールドから離れてしまった場合に除外されてしまいます。
幻影騎士団シャドーベイルと同様墓地から特殊召喚できる罠モンスター効果であり
罠カードとしては扱わない罠モンスターでもあります。
あちらと似たような発動条件を持っていますが
「フィールドにカードが無い状態でないと特殊召喚できない」
というのが痛い点であり特に魔法罠を多用する幻影騎士団の場合
結構この条件を満たすのが難儀になるでしょう。
③の効果は罠モンスターとして特殊召喚している状態の時に
墓地の「ファントム」魔法罠×300だけ守備力がアップするというものです。
元々の守備力が600あり墓地に魔法罠が5枚存在していれば
守備力は2100と壁として及第点に達します。
①の効果で墓地肥やしができる為、守備力を上げるのはそう難しくありませんが
そもそも幻影騎士団のカードは墓地から除外して効果を発揮するカードが多い為、
実際に防御力を上昇させるにはそれらの墓地効果を発動しない必要性が出てきます。
シャドーベイルに続く墓地から特殊召喚するタイプの幻影騎士団罠モンスターです。
あちらと比較した場合やはり特殊召喚条件が厳しくなっている事が痛い点です。
その一方で①の効果がステータスアップから墓地肥やしになっており、
上昇量を考えるとダーク・ガントレットの方が有効に活用しやすいでしょう。
また守備力がシャドーベイルより高く、③の効果でさらに上昇が見込める為、
墓地が肥えていればある程度攻撃ができるようにもなるでしょう。
幻影騎士団とはかみ合わない部分もあるカードではありますが
上手く使う事ができればシャドーベイルと合わせて相手の直接攻撃時に
一気に5体並べる事も不可能ではありません。
このカードを有効に活用するのであればフィールドにカードを残さない
また墓地にファントム魔法罠を多く残すようにするといった
専用のデッキ構築や立ち回りを求められる事になるでしょう。
ラギッド・グローブやダーク・ガントレット自身の効果を有効に使えば
墓地にファントム魔法罠を大量に送るのはそれほど難しくはなく、
3000ぐらいの守備力は十分に狙う事が可能です。
高い守備力を持つ厄介な壁が除去しない限り何度も出てくるというのは
相手からすればかなり厄介な存在になるでしょう。
ただ墓地にこのカードが存在するというのは公開情報であり
実際に高い守備力が確保できる状態で相手が攻撃してくれる事は少ないです。
それでも攻撃に対するけん制効果としては十分な力を発揮しますが
もし特殊召喚を許してくれる状況の場合
相手も何かしらの対処法を持っていると考えていいでしょう。
恐らくはさらに高い攻撃力で突破してくるか除去を狙ってくる為、
維持したい場合は工作列車シグナル・レッドやエフェクト・ヴェーラーといった
手札誘発のカードを使って相手の思惑を崩す事が重要になってきます。
シャドーベイルに比べると罠モンスターとしての扱いは難しいですが
割り切って①の効果目当てで墓地肥やしをするカードとして採用し
特殊召喚が狙える場合には罠モンスターとして運用する使い方でも
十分に優秀な働きをしてくれると思います。
コメント