遊戯王ゴーラッシュ135話の感想です。
前回の感想はこちらです。
目次
悪逆非道のユウナ
「今のお前は怒りや憎しみ、そして他者に対する疑いの心がある」
かつての純真無垢だったユウディアスから変化していっていると告げるクァイドゥール。
確かに今のユウディアスがクァイドゥールに向ける感情は
「また何か悪い事をしているのだろう」という疑念や怒りの感情そのものです。
エポックが犠牲になってしまった面もあるのでしょうね。
なおユウディアスが時折フリーズしてた件ですが
ユウディアスの体内でクァイドゥールが研究をしていたようで
そのためにユウディアスのリソースが消費されていて発生していた様子です。
ただクァイドゥールの反応を見る限り
ユウディアスがフリーズしている事に気付いてなかった様子ですね。
ともあれユウディアスの体に限界が来ているとかそういうわけではないようです。
それでもユウディアスはクァイドゥールの事を憎んだままであり
お前の野望を止めるといってラッシュデュエルを申し込みます。
クァイドゥールはそんなユウディアスの心境の変化を好意的に捉え、
しかしまだ変化が弱すぎるとしてラッシュデュエルに応じます。
こうしてユウディアスVSクァイドゥールのラッシュデュエルが開始されました。
先攻はユウディアス、ドロー。
モンスター2体召喚からの《ギャラクティカ・オブリビオン》をアドバンス召喚、
伏せカードを用意してターンエンドです。
なお外側ではまさに仲違いしている最中といった感じで
ズウィージョウが個人的な欲望で動いているにすぎないと
文字通りにユウナに刃を向けています。
それを制止するのはオーティス遊飛。
ユウナの事を友達も仲間も全部欺いて利用して使い捨てると
悪逆非道のように言った上でそれでもいいじゃないか、
そこまでして成し遂げたい事があるのはサムシングだと肯定しています。
そんなオーティス遊飛の言葉にズウィージョウも何かしら納得をしたのか矛を収めました。
そして悪逆非道を肯定されたユウナは・・・完全に開き直った表情をしていました。
憎悪に満ちたユウディアス
クァイドゥールのターン、ドロー。
魔法《天使の施し》を発動して手札交換を行い、
《トランザム・ライナック》、《プライム・カマレオン》、《プライム・バーリカータ》を召喚、
カマレオンの効果で墓地肥やしを行いつつ
バーリカータの効果で墓地から《トランザム・プライム・アーマーノヴァ》を蘇生、
そして《フュージョン》を発動して
《トランザム・プライム・フルアーマーノヴァ》をフュージョン召喚します。
今回は墓地にモンスターが8種族いるので5400打点を確保、
そのままオブリビオンを戦闘破壊します。
クァイドゥールはこれでターンエンド。
クァイドゥールは言います。
ユウディアスは今までずっと誰かの為に戦ってきたと。
そしていざ迷うと重大な決断ができずにラッシュデュエルの結果に身をゆだねてきたと。
それの何がいけないのかと、反論するユウディアスに対して笑わせると一蹴。
自分自身で何かを選び取った事なんて1度もないとユウディアスに告げます。
ユウディアスのターン、ドロー。
モンスター2体を召喚した後に魔法《ギャラクティカ・マッチ》を発動、
相手の墓地のカード2枚をデッキに戻しつつ
それと同じ属性を自分の墓地から蘇生させるというものでオブリビオンを蘇生させます。
そして《フュージョン》を発動して
《エターナル・ギャラクティカ・オブリビオン》をフュージョン召喚です。
そこから更に
《ギャラクティカ・アダーガトリング》
《ギャラクティカ・メテオバリスタ》
《ギャラクティカ・ブレイザーホーン》と
3つの装備魔法を立て続けに装備。攻撃力がフルアーマーノヴァを上回ります。
ダマムーはこの様子を「フルアーマー・エターナル・ギャラクティカ・オブリビオン」と称しています。
ある意味ではトランザム・プライム・フルアーマーノヴァに対抗しているようなネーミングですね。
そのままフルアーマーノヴァを戦闘破壊してターンエンドです。
それでもクァイドゥールは「何にも譲れないものを持っていない反応するだけのプログラム」
といった風にユウディアスを煽ります。
これはユウディアスの怒りの感情をもっと引き出そうという意図もあるのでしょうね。
実際ユウディアスは今まで見たことないような怒りの形相を向けています。
効果てきめんですね。それだけユウディアスの心境に変化が出ているという事でもあるのでしょう。
クァイドゥールは言います。ユウディアスは他とは明らかに違う特異体質だと。
それは1人だけ消滅を免れている点からも伺えます。
しかし先生が何か特別な力を与えたとかではないという推測もしています。
もしかしたらユウディアスの特異体質というものは
ベルギャー人であれば誰しもが起こりえるものなのかもしれません。
極めて近く、限りなく遠い世界に
そんな事を考えていると空が割れていきます。
ユウナが装置を使ってクァイドゥールをユウディアスから切り離そうとしており
その影響が出ているのでしょう。
クァイドゥールのターン、ドロー。
とした所でユウディアスが怒りの海が熱いと悶えています。
目から炎のビームを発射し更に熱がるユウディアス。
そう思った直後に何か光に包まれ
周囲の人間が魅力に溢れるユウディアス様を崇めようとしてその魅力に突き刺されていきます。
何かすごい事になってきました。
何が起こっているのかも理解できないまま今度はぬか味噌の中に漬けられ
熟成されていくユウディアス。
凄まじくカオスな状況が発生していますが
クァイドゥールが言うには並行宇宙、マルチバースにおける事象のようです。
色々な呼び方があるもののクァイドゥールは「ここに似た場所」という言い方をしています。
確かにこの呼び方がユウディアスに一番伝わりそうですね。
そして長い研究によってそうした「ここに似た場所」繋がる事が出来たものの
それは宇宙全体を連鎖崩壊させる可能性のある禁忌の行為であると言います。
他にも様々な「ここに似た場所」がある事を伝えるクァイドゥール。
例えば永遠に井戸を落下していく絶望の中で釘の先を避ける事しかできない世界。
例えば生きていく為に冬虫夏草に80%を乗っ取られなければいけない世界。
例えばポロシャツを立てないと死ぬから立てすぎて耳が半分ちぎれる世界。
例えば完全平和がなされるとガンマ線バーストで滅ぶ世界。
例えば鏡にも水面にも映らないからベルギャー戦場画家である
ビュイギュワッゾの抽象画でしか自分の姿が確認できない世界。
例えば苦悶と愉悦こそが唯一のコミュニケーションの世界。
例えば胃液でドロドロにながらその中で文明を発展させる事が本能の世界。
どれもこれも何がなんでそうなってるのか分からなすぎる世界ばかりです。
いや鏡に映らないのはいいとして抽象画家以外がいてもいいだろ!
この理論でいけばさしずめ遊戯王の世界は
「物事の決着をカードゲームで行う世界」と言えるかもしれませんね。
ユウディアスはこれらを希望がなさすぎると称していますが
クァイドゥールはそんな世界であってもその世界の人々は
与えられた条件の中で希望を見出して必死に生きているのだと。
確かに「それが世界の常識」であるならば人はそこに適応していくのかもしれません。
そしてそれは我々の世界でも変わらないとクァイドゥールは言います。
どんな世界でも最大限にもがいて何かをしようとする事こそ生きる事だと。
それをやめて気を緩めた瞬間、無意味な存在となり宇宙の糧にすらなれない、
ルァイクアローリングストテュオーン形態に成り下がってしまうと。
ライク・ア・ローリング・ストーン、道端で転がる石ころのようにと言いたいのでしょうね。
なおユウディアスがこれらの世界を希望がないと称したように
ユウディアス達の世界ははるかに恵まれている方だと言います。
その為にもし他の世界がこの世界の事を知ったら奪いに来るかもしれない。
それが宇宙を滅ぼしかねない禁忌の理由のようです。
それでもクァイドゥールが「ここに似た場所」へアクセスした理由、
それはユウディアスに新たな第一歩を踏み出させる為、
いうなればユウディアスに進化してもらう為なのだと。
そしてユウディアス本人はそんな進化する自分に恐怖していました。
自分がどうなるか分からない成長する事にたいする不安、
それはある意味では大人になる事への漠然とした恐怖に似ているのでしょう。
大人になるって悲しい事なの。
やめてくれと懇願するユウディアスですがそれでもクァイドゥールはデュエルを続けます。
3体のモンスターを召喚して新しい召喚法を繰り出してきます。
リチュアル召喚
その様子の全貌は明かされず、ただユウディアスが吹っ飛ばされる描写が映し出されました。
そして外ではとうとう分離装置の準備が整い、
実際にユウディアスとクァイドゥールが分離されます。
無事成功したようで時間移動の材料が揃ったと喜ぶユウナ。
そして遊歩は気付いてしまいます。
その時間移動の材料にクヤムヤが入っている事に。
さて場面は変わってユウディアスサイド。
エポックがどこの時代に飛ばされたか分からないものの
ユウディアスならきっと助かると言うだろうとマナブが前向きに主張します。
そしてクァイドゥールはともかくユウディアスは助けようと皆して考え
フカムラを強引に連れていきつつユウディアス奪還に向けてゴーハに突入します。
いやぁカオス極まりない回でしたね。
並行宇宙である「ここに似た場所」がどれもこれもカオスすぎました。
まあユウディアスが希望のない世界と言ってしまうのも無理ありませんね。
そしてここに来て新たな召喚法が飛び出てきました。
リチュアル召喚。まあ儀式召喚の事ですね。
OCGの儀式召喚と同じなのかそれともアレンジが加わっているのかも気になる所ですね。
しかしここに来て新召喚法って事はまだまだ物語続いたりするんでしょうか。
結構終盤だと思っていたのですが。
次回予告 第136話『アイツへの扉』
クァイドゥールとクヤムヤを犠牲にしようとするユウナに対して
それを遊歩が止めようとします。
というわけで遊歩VSユウナのデュエルですね。
しかしそのデュエルにおいて時の機械-タイム・マシーンが発動してしまうようで
本格的に時間移動が開始されそうですね。
何か塊魂みたいな事になってるダークメン一同。
もしかして彼らも時間移動のための材料にされようとしているのでしょうか。
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