遊戯王ゴーラッシュ90話の感想です。
前回の感想はこちらです。
目次
今こそ1つに
クァイドゥールのターン、ドロー。
前回トランザムヴェルグ・ライナックを出して起死回生を図ったのも束の間、
魔法「プライム・ドライソーサー」によって破壊されてしまいます。
その代わりに墓地から光属性通常モンスターを蘇生する事が可能であり
トランザム・ライナックを蘇生するもこれ自体もクァイドゥールの思惑通りでした。
プライム・ドワーフを召喚し効果発動、
それは自身を墓地へ送る事で墓地のモンスター3体をデッキに戻し
この際に異なる種族3体をデッキに戻した場合、
自分と相手、それぞれの場のモンスターを素材にフュージョン召喚が行えます。
そう、まるで超融合のように相手モンスターを素材にしてしまう事、
これがクァイドゥールの狙いでした。
お前の銀河はこれがしのもの!
これがしの銀河もこれがしのもの!
2つの銀河が1つとなる!
トランザム・プライム・フルアーマーノヴァ!!
ジャイアニズム前回の召喚口上を唱えつつ
トランザム・プライム・アーマーノヴァとユウディアスのトランザム・ライナックを素材に
トランザム・プライム・フルアーマーノヴァを融合召喚します。
自分のモンスターを奪われながらもユウディアスはクァイドゥールに問います。
2つの銀河について何を知っているのかと。
クァイドゥールが言うにはベルギャー星人みんな胸に銀河を宿しているのだと言います。
創造主オーティスがカルトゥマータを作り出す際に様々な銀河をモデルにしたようで
ユウディアスは天の川銀河を、クァイドゥールはアンドロメダ銀河をモデルにしました。
この2つの銀河は隣同士にある為に
言うなればクァイドゥールとユウディアスは兄弟銀河にあたるようです。
銀河単位で隣同士とか中々にスケールの大きい話ですね。
さてそうなると気になってくるのはヒントを与えた遊我の存在。
恐らくは彼はクァイドゥールの境遇についても心あたりがあるようです。
何故そこまで把握しているのかというのは大いに気になってきますね。
遊我はこの時代に来た時にラッシュデュエルを広めましたが
その際に新たな種族、ギャラクシー族を生み出しました。
そしてこのギャラクシー族は様々な銀河をモデルにして作られています。
それは銀河をモデルにカルトゥマータを作った創造主オーティスと同じような事であり
すごい偶然だとカイゾーは言いますが遊我は偶然じゃないのかもと答えます。
つまりはそもそも「同一人物だから同じ発想に至ったのかもしれない」という事ですね。
遊我もうすうすオーティスの正体には気付いているのかもしれません。
奪われたなら奪い返す、それが孤高なるベルギャー人の流儀
トランザム・プライム・フルアーマーノヴァの永続効果。
それはお互いの墓地の種族数×300だけ自身の攻撃力をアップさせるというもので
これに加えて種族数が5以上であれば効果破壊耐性が付与され
10以上であれば更に攻撃力が3000アップするというもの、
現在お互いの墓地には合計10種類の種族がある為に攻撃力は9000に到達します。
そのままダイレクトアタックで勝負を決めにいきますが
土煙の中、ユウディアスのライフは尽きずまだ立っていました。
ユウディアスは罠「ドッチ・ジャーニー・ショウ!」を発動、
相手の攻撃力分だけ自身のライフを回復しつつ
更にデッキトップからカードを2枚墓地へ送りそれが同じレベルであれば
攻撃してきた相手モンスターのコントロールを次の自分ターン終了時まで得ます。
これによりフルアーマーノヴァのコントロールを奪う事に成功。
自分のモンスターを奪われてフュージョン召喚されたモンスターを
逆に今度は自分が奪うという意趣返しをしました。
クァイドゥールはこれでターンエンドです。
ユウディアスのターン、ドロー。
このターンで決着をつけなければフルアーマーノヴァのコントロールが戻ってしまいますが
現在クァイドゥールのライフは12100もあります。
まず手札を全て墓地へ送り「フェイクネットゾーン」を発動、
お互いのレベル4以下をデッキに戻しつつ墓地へ送ったレベル7の数だけドローします。
これに対してクァイドゥールは罠「プライム・デンジャージ」を発動、
墓地からプライム・クローガールを守備表示で蘇生させます。
守備表示であるが故にダメージを与えるには貫通効果が無ければいけません。
クァイドゥールは計画の一番最初にニャンデスターを実験体として猫に変えました。
いわば一番最初の犠牲者であるニャンデスターが
ここに来て最後の壁として立ちはだかる形となります。
ユウディアスは止まる事なく魔法「7のツキ」で手札のレベル7モンスター2体を墓地へ送り
クァイドゥールの伏せカードを破壊、更にレベル7を墓地へ送った事でドローします。
更に手札1枚を墓地へ送って魔法「フルスピード・ペネトレイト」を発動、
貫通効果を付与しつつお互いにデッキの上からカードを墓地へ送ります。
最後に送られたカードは機械族「ジョインテック・レックス」とドラゴン族「碧牙の爆速竜」!
これによりお互いの墓地に合計21種類の種族がある事になり
フルアーマーノヴァの攻撃力は12300にまで到達、
貫通効果も付与されている事でついにクァイドゥールのライフを削る数値を達成しました。
最期はせめて親の元で
そしてトドメとばかりにフルアーマーノヴァでクローガールを攻撃しようとした所、
突如クァイドゥールは自分の銀河をユウディアスの胸へと押し込みます。
クァイドゥールは自分の銀河尽きようとしている中で
ユウディアスの銀河と合体する事で1つの銀河となろうとしていたのです。
元々アンドロメダ銀河と天の川銀河は近い将来衝突して1つになると言われています。
「近い将来」といっても実際には40億年という人類からすれば途方もない長い時間の話ですが。
ベルギャー人が持つ銀河には記憶と意識が収容されているようで
それをユウディアスと合体させる事で生きながらえさせようとしたわけですね。
言うなればユウディアスの体を乗っ取って自分のものにするようなものであり
周囲からは卑劣な行為だと非難の嵐です。
まあユウディアスの体が奪われようとしているのだからこの非難ももっともとでしょう。
ただそれを見ていた遊我は言います。
銀河と銀河がぶつかるというのはそう悲観的なものではないんじゃないかと。
ご先祖様もそれを考えて銀河が1つになるような家紋を設定したんじゃないかと。
もしかしたら1つになったとしてもユウディアスの意識は残ったままなのかもしれません。
そしてユウディアス本人は・・・特に抵抗せずにクァイドゥールを受け入れようとしていました。
自分の体が自分だけのものだと考えた事は1度もないと。
それでクァイドゥールが救われるのであれば好きにすればいいと。
そんなユウディアスの慈悲にクァイドゥールも心を打たれます。
それでも行動はやめません。自分の銀河をユウディアスの銀河に押し込んでいきます。
クァイドゥールはユウディアスの銀河が天の川だと知った時、
自分に近しい銀河がある事を嬉しく思いました。
しかし同時にユウディアスに嫉妬していました。
何故創造主オーティスは自分の生まれ故郷である銀河を
自分ではなくユウディアスのモデルにしたのかと。
自分の銀河をユウディアスの銀河に押し込み、1つになろうとしたクァイドゥール。
しかしそれは間に合いませんでした。
ユウディアスと1つになってもユウディアスの中で自我を保つのは難しいと言います。
消滅していくクァイドゥールですがそれでもユウディアスに感謝を言います。
自分に生きる希望を与えてくれた事、
ユウディアスの慈悲の心は確かにクァイドゥールを救ったのかもしれません。
クァイドゥールは最期、創造主オーティスに抱きしめられます。
そして創造主オーティスを先生と呼び泣き崩れるクァイドゥール。
創造主、言うなれば親の元で最期の時を迎えられるというのが
また1つのクァイドゥールにとっての救いだったのかもしれません。
クァイドゥールのライフが0になった事でユウディアスが勝利します。
それと同時にクァイドゥール空間は消滅。
元の世界に戻りギャラクシーカップで遊飛が優勝した所に戻ります。
周囲は何が起こったのかも把握しておらず気楽に遊飛の優勝を讃えています。
しかしそれが同時にクァイドゥールに勝利した自分達を祝っているようにも感じました。
無事クァイドゥール空間から抜け出した事を喜ぶ一同、
しかしユウディアスだけはうかない顔をしていました。
クァイドゥールは消滅する直前、ユウディアスにある事を伝えました。
それはクァイドゥールだけでなくベルギャー人全体に最期の時が近づいているのだと
ベルギャー人という種そのものの寿命が尽きようとしているのだと。
というわけでクァイドゥール編決着です。
なんだかんだクァイドゥールは生きながらえるのかな?と思っていましたが
最期にメッセージを残して消滅していましたね。
とはいえ「自我を残すのは難しい」といって消えて行ったので
もしかしたらユウディアスの中にかろうじで残っているのかもしれませんが。
そして決着がついたのもの束の間、新たな問題が浮上してきましたね。
3年目はベルギャー人という種の存続を目指していくのでしょう。
あとX(ツィッター)の公式アカウントが盛大に誤植していました。
「兄弟銀河」の所が「兄妹銀河」になっています。
ユウディアス女の子説はやめるんだ。
次回予告 第91話『スパイニハシヲ』
中々物騒なサブタイトルをしています。
なおこの次回予告の直後に映画「スパイファミリー」のCMが入りました。
一同はクァイドゥールの告げた予言をなんとかする為に
ロヴィアンの帽子であるカモスに未来を訪ねようと考えます。
その為にカモス達シャポー星人の秘密の集会にこっそり紛れ込むつもりのようですね。
そして塩をかけられてます。
「シヲ」って塩の事かよ!