遊戯王ゴーラッシュ27話の感想です。
前回のあらすじ:遠出する必要がある人とかどうするの・・・
目次
ンゴ
以前、アースダマーの影響で倒れていたチュパ太郎ですが、
あの後刑務所に入れられたようでそこから仮出所をする事になりました。
なお、看守は監獄の神ディアン・ケトをやたら意識した見た目になっております。
ユウディアスはまだチュパ太郎を友だと認識しており出所したチュパ太郎を出迎えています。
出所したチュパ太郎が一番にやろう思ったのはメェ~グちゃんのイメージ回復。
アースダマーの影響でメェ~グちゃんが実況した結果スタジオに被害が出てましたからね。
テレビにも放送されていましたしその影響でイメージが悪くなったのでしょう。
そんなわけでアニメ制作を手伝ってほしいとUTSに依頼が来ます。
最初は何でも屋じゃないと依頼を受けるのを渋っていた遊歩ですが
チュパ太郎はメェ~グちゃんに貢ぐための資金をかなり確保しているようで
報酬をちらかせたら手のひらを返して依頼を引き受けます。
というわけでUTS総出でメェ~グちゃんのアニメ制作が開始される事となりました。
白羽の矢がたったのは有栖川さんで過去にアニメ制作に携わった事があるようです。
というわけで有栖川さんがアニメ制作の全体的な指揮を執っています。
テレビ局の方に話を聞いてみるとモデルがぎっくり腰になった事で放送中止になった枠があり
そこに捻じ込む事なら可能との事。
しかしその枠は一週間後、本来アニメ制作は何か月もかけてやるものであり
一週間で作るというのはちょっと無理がある話です。
しかしそれでもやると決心するチュパ太郎、一週間というデスマーチがはじまりました。
まずはシナリオ構成。学生時代文芸部サークルだったという御前乃さんが立候補しますが
そのシナリオ内容は・・・うん、ちょっとどころじゃなく重い。
メェ~グちゃんは小さな女の子向けの作品ですが
このままではプリキュアではなくまどか☆マギカになってしまいます、却下。
というわけでシナリオはチュパ太郎が書く事になりました。
続いてアニメに必要なものはデュエル構成・・・これが必要なのはカードゲームアニメだけですね。
今回メェ~グちゃんはラッシュデュエルを通して人気を得ようとするコンセプトになっているので
こうしてデュエル構成が必要なのですね。
破綻なくそれでいてアニメ的に生えるデュエル構成を練る事は大変なのです。
そうして皆で構成を考えていると
「突然カードが書き換わる」だの「隕石が振ってきてその中にカードがある」だの
いくらなんでも無理があるだろっていう案が出て来ては没にされていきます。
でもそういうのを普通にやってきたのが遊戯王というアニメです。
そういう無茶苦茶な構成でも「遊戯王ならしょうがない」と思わせてしまうのは
今まで積み上げてきた功績と呼ぶべきか功罪と呼ぶべきかどっちなのでしょうね。
続いてモンスターデザイン。ユウディアスが立候補しますが
今までに出会ってきた宇宙人をモチーフにして描かれたモンスター達は
なんていうか子供のSAN値をごりごり削りに来る代物でした。
こんなものを魔法少女アニメに出したら登場人物がマミってしまいます。却下。
というわけでモンスターデザインもチュパ太郎がする事になりました。
続いて絵コンテ。本来は監督が描くものとして遊歩が書こうとしますが
残念ながら遊歩に絵心はありません。と言うか他の皆にも絵心はありません。
プリ崎は人形作りに関してはプロですがジャンルが違いました。
というわけでこれもチュパ太郎が担当します。もうかなり無理して思いっきりやつれてます。
そして絵コンテを元にして動画制作です。
チュパ太郎のチェックは厳しく大量にリテイクを要請していっています。
その様子に不満がたまるUTS一同ながらも、遊飛は真面目にリテイクを続けており
チュパ太郎も線に表情が出てきたと遊飛を褒めています。
遊飛はこういう所でかなり真面目な様子ですね。
こうしてアニメ制作を続けていくものの、やはり一週間というのは無理があるようで
このままではとても間に合いません。猫の手すら借りたい状況です。
そうしているとマナブとニャンデスター率いるMIKがチュパ太郎を監視しに
UTSにやってきました。来ましたね猫の手。
というわけであっさりとアニメ制作に同意してくれたマナブによって
MIKメンバーも総出でアニメを作る事になりました。これで人手の問題は一気に解消です。
レアカードに傷がついたわ!
絵の方はなんとかなったみたいでいよいよ撮影や編集、アフレコに入ります。
メェ~グちゃん役の声優はなんと刑務所の看守さん、
チュパ太郎は檻で出会った瞬間からあなたしかいないと目をつけていた様子です。
そして看守さんもやたら乗り気で普通にメェ~グちゃん役を引き受けてくれる事になりました。
それに続きマニャもUTSにやってきてアフレコに協力してくれます。
本当に登場人物皆協力的でいい人ですよねこの作品。
そうして様々な人の協力の元、ついに完パケ・・・要するに完成品のテープが出来ました。
あとはこのテープをテレビ局に持っていくだけです。
チュパ太郎が大急ぎで持っていくものの、途中で事故ってしまいテープを紛失してしまいます。
せっかく作ったものが・・・と途方にくれるUTS一同ですが
実はテープを渡す時に遊飛が転んだ影響で間違ったものをチュパ太郎に届けさせていました。
というわけで本来のテープはまだ手元にあり無事にこれをテレビ局に持っていく事ができました。
紆余曲折ありましたがついにメェ~グちゃんが放映される事となります。
メェ~グちゃんは普段は羊ヶ丘恵夢(ひつじがおかめぐむ)として
地球人のフリをしてカードショップのアルバイトをしています。
恋に恋する年頃の女の子ですが掟では地球人との恋愛は禁止のようで不満げです。
なお固定作画のまま動きません。リソース配分の結果ここは固定作画で押し通す事になりました。
そんな所に現れる金髪で碧眼の美少年、メェ~グちゃんは胸を時めかせるものの
選んだカードを「おてんばそうなカード」扱いされ、
僕には合わなそうだと言われてしまいご機嫌ナナメになります。
その後、町で噂の散髪屋に足を運んでみると先ほどの少年が散発をしているのを目撃します。
ちなみにカードで散髪をしています。
遊戯王だからね、これぐらい普通だよね、うん。
ですがそこに現れるのは彼の散髪屋に客を奪われたというヘアサロンの店長、
ラッシュデュエルで負けてしまった後はロボットに乗って強引に彼の散髪屋を襲います。
しかし少年はロボットの関節部にカードを差し込む事で動きを止めてしまいました。
原作でもカードで銃の撃鉄を封じるとかやってましたからね、これぐらい普通普通。
逆転の女神を使う少年にこれをやらせるあたり明らかに狙ってますね。
なお、この一連の場面、ものすっごい作画崩壊を起こしています。
スケジュールが一週間しかなかったからね、しょうがないね。
作画だけで状況を伝えるのは無理がありすぎるので
ナレーションもやたら説明口調になってしまっています。
一流の理容師やカードで髪も梳ける
そうして色々あってメェ~グちゃんも彼に散髪してもらう事になりました。
大丈夫、ちゃんと作画は直っています。髪をおろした姿が可愛いですね。
カードで髪切るのは耐えられましたが梳くのはさすがに吹いてしまいました。
それが当たり前って感じで髪梳いてるのが本当にシュールなんですよ。
少年はある女の子を探してこの町にやってきたとの事ですが
その女の子が誰だかわからない為にまずは町に根付く事からはじめたようです。
ですがメェ~グちゃんの髪から羊毛がみつかった事で少年に衝撃が走ります。
そしてメェ~グちゃんに悪の帝国、バリカン帝国からある予告状が届きます。
それは町にある毛という毛を全部五分刈りにしてしまうというもの、
モフモフを奪おうとするバリカン帝国に立ち向かう為に
魔法少女メェ~グちゃんに変身します。
この変身バンク、しっかり気合入れて作られているあたりチュパ太郎の拘りが見てとれます。
変身中のBGMのどこかで聞いたことある感が半端ないです。
そうして予告状に指定された場所にいたのは・・・あの散髪屋の少年でした。
彼の正体はバリカン帝国の王子アブダクション仮面。
メェ~グちゃん抹殺の名を受けて地球へと降り立っていたのでした。
そしてその事実にショックを受けるメェ~グちゃん。
この場面が遊飛が何度も描き直した作画なのですが
一瞬で終っちゃったねという遊歩の言葉も届いていないとばかりに、
遊飛は自分が手掛けた場面がテレビで映っている事に感動しています。
こうしてメェ~グちゃんとアブダクション仮面のラッシュデュエルが開始されます。
アブダクション仮面が使うカードはライト・ソーサラー、逆転の女神、そしてジャスティス・ナイト。
どれも光属性モンスターであり光属性をサポートしていくデッキ構成のようです。
そしてそんなデッキを見てメェ~グちゃんは気付きます。
自分の血には悪の帝国の呪いがかかっているというアブダクション本人の心には
確かな正義の心があると、デッキは嘘をつくことはないと。
そしてメェ~グちゃんは自分自身をアドバンス召喚し
アブダクション仮面を倒すと同時に彼の変身を解き金髪の少年の姿に戻します。
彼もまたラッシュデュエルを通じてメェ~グちゃんが住み切った心の持ち主である事が、
そしてメェ~グちゃんが自分を好きなのだと理解しました。
顔を赤らめるメェ~グちゃんと共に
バリカン帝国とだってラッシュデュエルを通じて分かり合えるのだという事を伝えて
アニメ放映が終わります。いやぁ実に昭和感満載の魔法少女アニメでしたね。
アニメが無事に放映された事で大喜びするUTS一同+α
看守やモブのMIK構成員も大喜びしているのが実に感慨深いです。
チュパ太郎もアニメの出来に満足して涙を流していたのもつかの間、
この出来ならメェ~グちゃんの復権から自身がアニメ業界に名乗りを上げられると調子にのります。
が、そもそもこのアニメ、実は六葉町でしか放映されていないローカル番組でした。
というより現在六葉町は宇宙に進出しているので他の地域に電波を流せない状態なのです。
牢屋にいたためにそもそも宇宙進出に気付いていなかったチュパ太郎の叫びがこだましました。
というわけでアニメ制作はこんなに大変なんだぞという
スタッフの普段の苦労が伝わってくるような回でした。
ツィッターでもスタッフの叫びが伝わってくるような書き込みがあります。
「実際のアニメでこんな風になることは(あんまり)ないぞ」の「あんまり」の部分が
実に哀愁漂っていますね。時々聞きますからねやばいスケジュールの話。
次回予告 第28話『戦え!UTSエイト』
今回姿が見えなかったバリベルギャーですがなんと現在アサカにこき使われている模様。
それを自由にする為に遊飛がアサカにラッシュデュエルを挑みます。
というわけで遊飛VSアサカのようですね。
ただ現在遊飛はデュエルディスクがないようで
代わりに社員の人達がモンスターの真似をしてくれています。
いやだからってこれはちょっと無理がない?