今回紹介するのはデッキビルドパック タクティカル・マスターズよりこのカードです。
目次
カード説明
効果モンスター
星8/闇属性/悪魔族/攻2900/守1900
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の通常罠カードの発動に対して、相手はモンスターの効果を発動できない。
②:自分の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードは、
自分フィールドに悪魔族モンスターが存在しない場合には発動できない。
③:自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
相手の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊する(手札からはランダムに選ぶ)。
【ラビュリンス】に属する闇属性悪魔族のレベル8モンスターです。
白銀の豪華なドレスに身を包んだ角の生えたお姫様です。
テーマと同じ名前を冠しており恐らくは彼女こそが白銀の迷宮城の主なのでしょう。
右手には両刃斧であるラブリュスを持っており
これはミノタウロスが閉じ込められていた迷宮の紋章にもなっている事から
迷宮を意味する「ラビリンス」の語源になったと言われる説があります。
彼女自身も角が生えている事からミノタウロスをモチーフとしていると思われます。
よく見るとイラストの右下に侵入者である騎士のデフォルメされた人形があります。
さてはこいつ寂しがり屋だな
侵入者を迎え撃つ罠を設置しつつ侵入者が来ることを心待ちにしているという点では
なんとなくマリオを待ち構えるクッパに通じる所がありますね。
通常罠に対してモンスター効果のチェーンを防ぐ
①の効果はこのカードが場に出ている間、
自分が通常罠を発動する場合に相手のモンスター効果の発動を封じるというものです。
これによりフリーチェーン持ちの効果を持つ相手モンスターがいたとしてもその発動を許さず
崇光なる宣告者などの無効効果持ちに対しても通常罠による除去を通すことができます。
②:自分の墓地の通常罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
この効果でセットしたカードは、
自分フィールドに悪魔族モンスターが存在しない場合には発動できない。
③の効果は1ターンに1度、
墓地の通常罠を自分フィールドにセットするというものです。
単純に通常罠の再利用に繋がる効果であり
白銀の城の狂時計の効果を使えばセットしたターンにそのまま発動する事も可能です。
セットした通常罠は自分の場に悪魔族がいないと発動ができませんが
このカードが除去されていなければそのまま発動条件を満たせますし
除去されてもウェルカム・ラビュリンスなどでフォローが出来るので
そこまで発動できなくて困る、という事は少ないでしょう。
③:自分の通常罠カードの効果でモンスターがフィールドから離れた場合に発動できる。
相手の手札・フィールドのカード1枚を選んで破壊する(手札からはランダムに選ぶ)。
③の効果は1ターンに1度、
自分の発動した通常罠の効果でモンスターがフィールドから離れた場合に
相手の手札かフィールドのカードを選んで破壊できるというものです。
除去効果を持つ通常罠にさらに除去効果を追加するようなものであり
対象に取らない破壊なので対象耐性を突破可能です。
またフィールドに除去したいカードがない場合でもハンデスが可能なので無駄になりにくいですが
相手が手札に破壊トリガーのカードを持っていた場合には塩を送る可能性もあるのでそこは注意です。
ちなみにフィールドから離れるのは自分のモンスターでもいいので
相手の除去に合わせて亜空間物質転送装置あたりで避難させる手もあります。
ウェルカム・ラビュリンスで出す有力候補
3つの効果全てが通常罠にちなんだものであり
まさに通常罠を駆使する【ラビュリンス】の看板に相応しいカードです。
②と③の効果によってアドバンテージを稼ぎつつ
①の効果で通常罠をより相手に通しやすくなるとどの効果も優秀な性能をしています。
特に悪魔の技が自身の存在で発動条件を満たせる上に③の効果の発動条件にもなるので
②の効果でセットする有力な候補となってくるでしょう。
欠点としては最上級モンスターでありつつ自身を展開する効果の類を持っていない事でしょうか。
その為ウェルカム・ラビュリンスでデッキから特殊召喚する有力候補となるでしょう。
戦線復帰などの蘇生手段もあるとより盤面に維持しやすくなります。
効果自体は通常罠を活用するデッキ全般で有用なものであり
悪魔族の特殊召喚が得意なデッキがあるなら
そこに出張させてみるのも面白いです。
それにしても見目麗しいお姫様って感じなのに
どことなく漂うポンコツ感はなんでしょうね。