アルバス関連のストーリーの中核をなし、
教導国家と銘打ちつつ不気味な暗躍を繰り広げてきたドラグマ、
そんなドラグマがついに本性を現したと思われるテーマ、【デスピア】が
DAWN OF MAJESTY(ドーン・オブ・マジェスティ)にて登場しました。
目次
テーマ特徴
テーマの特徴を挙げると以下の通りです。
・道化師をモチーフとしたような禍々しいモンスター達のテーマである
・闇属性天使族と光属性悪魔族のテーマで融合召喚をメインとする
・専用魔法罠が烙印の名を冠しており烙印を参照する効果もある
・融合召喚のついでに制圧効果持ちの3000打点がポンと出てくる
・絶対愉悦部
全体的に赤黒いカラーリングの禍々しいモンスターが揃っています。
デスピアの導化アルベルなんかはいかにも道化師といったような姿です。
デスピアの大導劇神は教導の大神衹官とよく似ており
またデスピアン・プロスケニオンも教導枢機テトラドラグマとよく似ています。
恐らくこれが本性を現した姿なのでしょう。
教導国家として君臨していたドラグマ、そしてそのトップである教導の大神衹官の正体。
それは「独善的で排他的な行き過ぎた正義」でもなく、
「信仰を隠れ蓑にした利益を貪る利己主義者」ですらなく、
自分達を正義と信じた者達を嘲笑って愉悦に浸るような
他者を不幸にする事そのものが目的の邪悪な道化師の集団だったのかもしれません。
いずれにしても今後アルバス関連のストーリーにおいて
今まで以上に明確な諸悪の根源として関わってくる事になるでしょう。
「デスピア(ディスペアとも言う)」とは「絶望」を意味する言葉です。
自分達の信仰を信じたものを裏切り、絶望を与える存在という事なのでしょう。
また悲劇や喜劇を冠する名前のモンスターも存在しており
役者を現す「セスピアン」や
悲喜劇の代名詞である「シェイクスピア」からも取られていると思われます。
融合召喚を軸に展開する
基本的にこのテーマは融合召喚を軸としており
フィールド魔法の烙印劇城デスピアによって
手札やフィールドから融合召喚を行う事が可能です。
各種デスピアモンスターは墓地で発動する効果を持っている為に
素材として墓地へ送られても無駄にはなりませんし
悲劇のデスピアンは効果で墓地へ送られた場合にサーチ効果を発動でき
デスピアの大導劇神は融合素材となった時に墓地から蘇生できるので
この2枚は特に融合素材としてうってつけです。
またデスピアの導化アルベルなどが烙印魔法罠をサーチする効果を持っている、
そもそもデスピア用の魔法罠が烙印の名を冠しているなど
アルバスの落胤をはじめとする各種烙印カードも活用できる形になっています。
特に白の烙印や烙印凶鳴はこのテーマでも積極的に使っていけるでしょう。
また特筆すべき存在としてデスピアの大導劇神の存在が挙げられます。
このカードは融合素材になった時に墓地から蘇生できる効果を持っており
3000打点という高い攻撃力を持っているだけでなく
融合・S・X・リンクモンスターの特殊召喚時にフィールドのモンスター1体の効果を無効にできます。
この為これらの召喚法を駆使する相手にとっては非常に厄介な妨害性能を持つモンスターであり
こんなモンスターが3000打点を持ちかつ融合召喚の「ついで」で出てくるという点に
このテーマのいやらしさが表れています。
このデスピアの大導劇神は融合素材となる以外で自己展開できる方法を持っておらず
「モンスターを展開しながら融合召喚を狙う」のではなく
「融合召喚によってモンスターを展開する」という特色のテーマになっています。
倒される事もまた作戦な融合モンスター
肝心の融合モンスターは現在2体存在しており
デスピアン・クエリティスはデスピアモンスターと光属性か闇属性のモンスターを素材に融合召喚できます。
お互いのメインフェイズにレベル8以上の融合モンスター以外の全ての攻撃力を0にでき
打点は2500とそこそこながら戦闘に滅法強いカードとなっています。
それでいて相手の効果でフィールドから離れた場合でも
他のデスピアモンスターやアルバスの落胤をデッキから特殊召喚できるなど
除去された時のフォローも出来ると厄介なモンスターに仕上がっています。
もう1体のデスピアン・プロスケニオンは合計で素材3体が必要な重いモンスターですが
相手の墓地や除外ゾーンのモンスターを特殊召喚出来る効果や
戦闘破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを与えられる効果などを持っています。
同時に並べるのは大変ですがデスピアン・クエリティスと並べる事が出来れば
相手のライフを一気に削りきる事も十分狙えるでしょう。
またフィールドから離れた時に他のデスピアを特殊召喚できるデスピアン・クエリティスもそうですが
融合モンスターをリリース・エスケープしつつ自己蘇生できる喜劇のデスピアン、
融合モンスターがフィールドから離れた時に
自己蘇生しつつ相手効果を無効にするデスピアの導化アルベルなど
融合モンスターが対処された時のケア手段が豊富に存在しています。
烙印劇城デスピアで墓地の融合モンスターを蘇生する事も出来るので
むしろ景気よく融合モンスターを使い捨てにする感覚で動いていく事も可能です。
【ドラグマ】において禁じられていたEXデッキの融合モンスターを景気よく使い
そしてその融合モンスターが倒されようともそれすらも利用して立ち回る
実にトリッキーな道化師らしいテーマとなっています。
全体的にデスピア関連に限らず融合モンスター全般に対応するカードも多く
闇属性天使族が中心のテーマなので
【シャドール】や【堕天使】あたりに組み込んでみるのも面白いでしょう。
個人的に相性がいいと思うカード
特殊召喚・効果モンスター
星8/闇属性/爬虫類族/攻2600/守 0
このカードは通常召喚できない。
自分・相手フィールドの攻撃力0のモンスター2体をリリースした場合のみ特殊召喚できる。
①:「レプティレス・ヴァースキ」はフィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:1ターンに1度、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その相手の表側表示モンスターを破壊する。
攻撃力0のモンスター2体をリリースして特殊召喚できるレベル8モンスターです。
デスピアン・クエリティスが融合モンスター以外の攻撃力を0にする効果を持っており
このカードの特殊召喚を容易に満たす事が可能でありなおかつ同じレベル8同士なので
除去を行いつつ2体でランク8のエクシーズ召喚に繋げる事が可能になっています。
融合・効果モンスター
星12/闇属性/天使族/攻4000/守4000
天使族・闇属性モンスター×3
このカード名の①③の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:「堕天使ルシフェル」を素材としてこのカードが融合召喚に成功した場合に発動できる。
相手フィールドのカードを全て破壊する。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分フィールドの天使族モンスターは相手の効果の対象にならない。
③:自分・相手のメインフェイズに1000LPを払って発動できる。
自分の手札・墓地から天使族モンスター1体を選んで守備表示で特殊召喚する。
闇属性天使族3体を素材に要求する堕天使融合モンスターです。
メインデッキのデスピアは全て闇属性天使族の為に
手札かフィールドにデスピアが3体いればこのカードの融合召喚に繋げる事が可能です。
単純にステータスが高いですし対象耐性を付与する効果や
フリーチェーンで墓地から天使族を蘇生する効果も
デスピアにおいて大いに役立ってくれるでしょう。
カードリスト
効果モンスター
星1/闇属性/天使族/攻 0/守2000
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドの表側表示の「デスピア」カードをを対象とする
魔法・罠・モンスターの効果を相手が発動した時、
このカードを手札から捨てて発動できる。
その効果を無効にする。
②:このカードが墓地に存在する場合、
自分フィールドの融合モンスター1体をリリースして発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
効果モンスター
星1/闇属性/天使族/攻 400/守 400
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが効果で墓地へ送られた場合、または効果で除外された場合に発動できる。
デッキから「悲劇のデスピアン」以外の「デスピア」モンスター1体を手札に加える。
②:墓地のこのカードを除外し、
自分の墓地の「烙印」魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを自分フィールドにセットする。
効果モンスター
星4/闇属性/天使族/攻1800/守 0
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「烙印」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
②:このカードが墓地に存在する状態で、
自分フィールドの表側表示の融合モンスターが相手の効果でフィールドから離れた場合、
または戦闘で破壊された場合、相手フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
このカードを特殊召喚し、対象のモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
効果モンスター
星8/闇属性/天使族/攻3000/守1500
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:融合・S・X・リンクモンスターが特殊召喚された場合、
フィールドの効果モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの効果をターン終了時まで無効にする。
②:手札・フィールドのこのカードが融合召喚の素材になり、
墓地へ送られた場合または除外された場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
融合・効果モンスター
星8/光属性/悪魔族/攻2500/守2500
「デスピア」モンスター+光・闇属性モンスター
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに発動できる。
レベル8以上の融合モンスターを除く、
フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで0になる。
②:表側表示のこのカードが相手の効果でフィールドから離れた場合に発動できる。
デッキから「デスピア」モンスターまたは「アルバスの落胤」1体を選び、
手札に加えるか特殊召喚する。
融合・効果モンスター
星11/光属性/悪魔族/攻3200/守3200
「デスピア」モンスター+光属性モンスター+闇属性モンスター
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに、
相手の墓地の融合・S・X・リンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを除外するか、自分フィールドに特殊召喚する。
②:このカードが戦闘で相手モンスターを破壊した時に発動できる。
そのモンスターの元々の攻撃力と元々の守備力の内、高い方の数値分のダメージを相手に与える。
速攻魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札を1枚選んで捨てる。
その後、デッキから「デスピア」モンスター1体を手札に加えるか守備表示で特殊召喚する。
このカードの発動後、
ターン終了時まで自分は融合モンスターしかEXデッキから特殊召喚できない。
②:自分フィールドの融合モンスターが効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
フィールド魔法
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の手札・フィールドから、
レベル8以上の融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、
その融合モンスター1体をEXデッキから融合召喚する。
②:融合モンスター以外の自分フィールドの表側表示の天使族モンスターが
相手の効果でフィールドから離れた場合、または戦闘で破壊された場合、
自分の墓地のレベル8以上の融合モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
コメント
星遺物といい、実は極悪非道でしたな展開は純真な少年心を惑わしていくなぁ。
アルバスくんの明日はどっちだ
あと個人的にGXの感情三仮面を思い出しました