ネメシス
「義憤」という意味を持つギリシャ神話に登場する女神であり
神に無礼な行為を働く者に罰を与える存在として伝えられており
そこから転じて「天敵」や「因果応報」という意味の言葉としても使われています。
さてそんな女神の名を冠するテーマがETERNITY CODE(エターニティ・コード)で登場しました。
今回はそんな【ネメシス】について紹介しようと思います。
目次
テーマ特徴
テーマの特徴を挙げると以下の通りです。
・異形の人型やドラゴンのテーマである
・属性や種族がバラバラでそのことに意義がある
・下級は除外ゾーンの、上級は墓地のモンスターを利用して展開していく
・属性や種族が偏っている相手に対するメタ性能が高い
・そうだ、私がセイヴィアー、あなたを産み直してあげる。
新しい世界で、新しいセイヴィアーと世界を導くのだわ!いい考えだと思わなくて?
そうしたら古いセイヴィアーは、一本ずつ順番に手足をもいで花瓶に飾りましょう。
心配しなくてもいいのよ、毎日抱きしめてあげるわ。
うふふ、あはははは、あはははははははは!!
見た目は下級のネメシスと上級のネメシスで大きく分かれています。
下級のネメシスはケンタウロスや鳥人のような人型からやや離れたような姿をしており
また頭部にあたる部分が青い球体となっています。
上級のアークネメシスはドラゴンをやや異形にしたようなデザインですね。
下級ネメシスと11レベルネメシスでそれぞれ違う展開条件
まず下級のネメシスは除外ゾーンのモンスターをデッキに戻す事で特殊召喚が可能になっています。
通常召喚も可能ですが除外されているモンスターがいれば
より素早く展開が出来るようになるでしょう。
逆にレベル11のネメシスは墓地かフィールドから
プロートスは属性の違う3体のモンスターを、エスカトスは種族の違う3体のモンスターを
それぞれ除外する事で手札から特殊召喚が可能になっています。
このためまずはレベル11のネメシスを特殊召喚する為の墓地コストを確保しつつ
その除外されたモンスターを逆に下級のネメシスの展開の為に使うという形になってきます。
鍵となってくるのはいかにレベル11のネメシスを特殊召喚する為に
墓地やフィールドにコストとなるモンスターを確保できるかになるでしょう。
下級のネメシスは他のネメシスを手札に加える効果を持っており
アドバンテージこそ確保しやすいですが除外されたモンスターが無ければ展開力は高くなく
そのあたりをフォローする手段が重要になってきます。
展開力に長けた他のモンスターを出張させたり連続リンクをするなど
素早く墓地を肥やす手段を確保しておくのがいいでしょう。
属性や種族を統一している相手に手痛い罰を
このテーマの特筆すべき点は何といっても
アークネメシス・プロートスとアークネメシス・エスカトスがそれぞれ持つ
指定した属性、もしくは種族を全て破壊し一定ターンその特殊召喚を封じる効果でしょう。
属性、もしくは種族を統一しているテーマにとってはまさに天敵そのものであり
フィールドのモンスターを根こそぎ破壊されてしまうばかりか
1ターンの間、ほとんど展開する事もできなくなります。
もし毎ターン効果を発動する事が出来ればそれだけで大勢が決するといっても過言ではありません。
種族も属性もバラバラというデッキはそう数が多くない為
大抵のデッキにはどちらかはぶっ刺さってくれるでしょう。
これらの効果は自分にも影響が出てしまいますが
特殊召喚封じの方は次の自分ターンには効果が切れてる為そこまで影響はなく
元々属性も種族もバラバラのテーマなため破壊の被害も最小限に抑える事が可能です。
肝心のアークネメシス・プロートスとアークネメシス・エスカトスも効果破壊耐性を持っている為
自分を巻き込むような属性や種族の宣言も問題なく行えます。
展開の仕方こそ少々クセのあるデッキではあるものの
ひとたびアークネメシス達を展開して効果を発動する事が出来れば
一気に相手の動きを制限する事ができるでしょう。
刺さる相手には本当に刺さるテーマです。
個人的に相性がいいと思われるカード
効果モンスター
星3/闇属性/サイバース族/攻1400/守1200
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
手札・デッキからレベル2以下の通常モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
デッキからレベル2以下の通常モンスターを特殊召喚できるカードです。
このカードで属性や種族が違う通常モンスターを特殊召喚しつつ
同様のリンクモンスターに繋げる事で
アークネメシス・プロートスやアークネメシス・エスカトスの召喚条件をスムーズに満たせます。
デッキからモンスターを特殊召喚出来る効果を持ったカードは多数存在しますが
このカードは召喚しただけでOKでかつ属性も種族も違うカードを出しやすいのがポイントです。
同様にネオスペース・コネクターも属性も種族も違うカードをデッキから特殊召喚可能です。
場のモンスター全てを指定した属性に変更する永続罠です。
アークネメシス・プロートスやアークネメシス・エスカトスの効果は
フィールドに存在するモンスターの属性や種族しか指定できない為
相手としては特殊召喚を封じられないように
該当するモンスターをフィールドに残さないという戦術を取る事ができますが
このカードでアークネメシス・プロートスをその属性に変更してしまう事で
自分自身を指定して問答無用で効果を発動する事が可能となります。
また逆に属性がバラバラのデッキ相手でもこの効果で属性を統一してしまう事で
全てのモンスターを破壊してしまう事が出来るのでこちらの場合も有用です。
同様に種族を変更できるDNA改造手術を使えばアークネメシス・エスカトスで同じことができます。
カードリスト
効果モンスター
星2/炎属性/炎族/攻1100/守 200
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・フラッグ」以外の
除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:自分メインフェイズに発動できる。
デッキから「ネメシス・フラッグ」以外の「ネメシス」モンスター1体を手札に加える。
効果モンスター
星3/水属性/水族/攻1500/守 400
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・アンブレラ」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:「ネメシス・アンブレラ」以外の
自分の墓地の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
効果モンスター
星4/風属性/雷族/攻1900/守 600
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:「ネメシス・コリドー」以外の除外されている自分のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードを手札から特殊召喚し、対象のモンスターをデッキに戻す。
②:「ネメシス・コリドー」以外の除外されている
自分の「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを手札に加える。
特殊召喚・効果モンスター
星11/闇属性/幻竜族/攻2500/守3000
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
属性が異なるモンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。
②:フィールドのモンスターの属性を1つ宣言して発動できる。
フィールドの宣言した属性のモンスターを全て破壊する。
次のターン終了時まで、お互いに宣言した属性のモンスターを特殊召喚できない。
特殊召喚・効果モンスター
星11/光属性/ドラゴン族/攻3000/守2500
このカードは通常召喚できない。
自分の墓地及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
種族が異なるモンスター3体を除外した場合に特殊召喚できる。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードは効果では破壊されない。
②:フィールドのモンスターの種族を1つ宣言して発動できる。
フィールドの宣言した種族のモンスターを全て破壊する。
次のターン終了時まで、お互いに宣言した種族のモンスターを特殊召喚できない。
速攻魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分の墓地のモンスター及び除外されている自分のモンスターの中から、
「ネメシス」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚した元々のレベルが11以上のモンスターは、
このターン効果を発動できない。
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