今時代は60枚デッキだ!
今回紹介するのはレイジング・テンペストよりこのカードです。
隣の芝刈り
通常魔法
①:自分のデッキの枚数が相手よりも多い場合に発動できる。
デッキの枚数が相手と同じになるように、
自分のデッキの上からカードを墓地へ送る。
レイジング・テンペストに収録される汎用通常魔法の1つです。
ウィードが除草獣に追い掛け回されています。
倒れている増草剤や後ろで焦っている成金ゴブリンを見ると
このウィードは成金ゴブリンが増草剤で育てていたものなのでしょう。
もしかしたら何かしらの商売に使う気だったのかもしれません。
カード名の由来となっているのは「隣の芝は青い」ということわざであり
「他人のものほど良いものに見える」という意味を持ちます。
まあ多分隣の芝もまとめて刈ろうとしただけだと思います
その効果は自分のデッキ枚数が相手のデッキ枚数より多い場合
デッキ枚数が相手と同じになるようにデッキの上から墓地に送るという
極めてシンプルかつ豪快な墓地肥やし効果です
相手や自分のデッキに非常に作用される効果ではありますが
状況によっては10枚20枚の墓地肥やしを一気に行う事が可能であり、
デビル・コメディアンに並ぶ最高峰の墓地肥やしカードの1つです。
安定して墓地を肥やせるカードとしては針虫の巣窟がある為、
このカードを使うのであれば5枚以上の墓地肥やしを狙いたい所です。
また強欲で貪欲な壷のメタカードの1つとして機能します。
もし相手が強欲で貪欲な壷を発動した場合ドローした2枚も含めれば
このカードで墓地を肥やせるカードが13枚増える事になります。
相手のデッキに依存しやすいカードである為、
どちらかと言えばサイドデッキ向けのカードではありますが、
一番手っ取り早くこのカードを活かす方法としては
「デッキ枚数を60枚にする」
というのがあります。
というより40枚のデッキで採用するのはあまりオススメできません。
今までにもガジェットや強欲で貪欲な壷など
デッキ枚数が多い方が使いやすいカードはいくつかありましたが
ついにデッキ枚数が多い事が明確にメリットとなるカードが登場しました。
もしこちらのデッキが60枚、相手のデッキが40枚のデュエルで
初手に発動できればそれだけで20枚の墓地肥やしが成立します。
ただ勿論それは「初手に発動できれば」の話であり、
3枚積みしたとしても先行1ターン目にこのカードを引ける確率は
60枚デッキの場合大体26%程度といった所です。
カードの特性的に1度発動してしまうと
2枚目3枚目が機能しづらい面もある為3枚積みするのも得策ではなく
このカードの為にカードを60枚にするのではなく
元々60枚で組めるようなデッキを作り上げた上で
このカードを1枚か2枚入れるような調整をするのが望ましいでしょう。
また基本的に強欲で貪欲な壷と取捨択一である為、
どちらを採用するかという点でも悩まされる事になるでしょう。
当然ながら相手のデッキ枚数も60枚だったりした場合、
上記の利点はほぼまるまる消し飛びます。
ただ相手もこのカードを採用していた場合はお互い様になるので
その場合は割り切りましょう。
もしくは相手が強欲で貪欲な壷を発動する事を祈りましょう。
まあ遊戯王の界隈には40枚教とも呼べる人達が一定数存在するので
なんだかんだでデッキ枚数差を活かせる機会には困らないでしょう。
インフェルノイドにとっては墓地肥やしの救世主であると同時に
相手に使われた場合に注意しなければいけないカードでもあります。
インフェルノイドであれば左腕の代償も採用しやすく
手札を全部捨ててでもこのカードを採用する意義は大いにあります。
その一方で名推理やモンスターゲートなどを使って
大量の墓地肥やしを成功した後にこのカードを発動された場合、
相手にも大量の墓地肥やしを許す事を覚悟しなければなりません。
これはライトロードでも同様の事が言えるでしょう。
また墓地肥やしに意義のあるデッキでこそ有効に働くカードなのに
他のカードで墓地肥やしをすればするほど
このカードによる墓地肥やしが機能しづらいというジレンマがあります。
サーチ効果を持つカードが非常に増えている事もあり
最近の大会では60枚のデッキが成績を残している事も多いです。
「デッキ枚数は少なければ少ないほうがいい」という定説は
徐々に過去のものになりつつあると言っていいでしょう。
デッキ枚数に関する議論は尽きないものとは思いますが
このカードの存在はそんな議論にさらに一石を投じるものとなります。
※良い子と悪い子の皆はカードはばら撒かずちゃんと墓地に送りましょう
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