東方鈴奈庵40話の感想です。
小鈴ちゃんがツケヒゲつけてコスプレをしています。
今回の話の内容から察するに恐らくは名探偵ポワロのコスプレだと思われます。
それにしても以前にも一度ツケヒゲつけた妄想をしていましたが
幻想郷で流行ってるんでしょうか、ツケヒゲ。
そういえば神霊廟でも妖夢がツケヒゲつけてましたが・・・。
幻想郷はもうすぐ梅雨時となるようです。
阿求が鈴奈庵に来て借りていた本を返しに来ています。
今回はそこまでの量ではなかったのか自分から鈴奈庵まで本を持ってきていますね。
雨の降る日は外出せずに本を読む人が多く、
貸本屋である鈴奈庵にとっては稼ぎ時のタイミングです。
そんな中でも最近推理小説がよく貸し出されているようですが
人里の人間にとって外の世界の推理小説はあまり馴染み深いものではありません。
それもそのはず、そもそも幻想郷と外の世界ではルールが違いすぎるのです。
幻想郷には法律が存在せず、また魑魅魍魎が跋扈している世界です。
そんな中で外の世界のルールに基づいた推理小説は難しすぎるのでしょう。
「妖怪ならこんな密室トリック余裕じゃん」みたいに感じるのでしょう。
個人的にはそれはそれで外の世界を知るという目的で楽しめるかもしれませんが。
梅酒漬けよう!
梅雨に備えて人里に買い出しに来ている霊夢。
どうやら梅酒を作ろうかと考えているようです。
鈴奈庵では幻想郷のディストピア的な描写が結構されていますが、
そんな中幻想郷の良い所を挙げるならばそれは酒税なんてものが存在せず
お酒が作りたい放題飲み放題という所かもしれません。
しかし霊夢の耳に男2人が物騒な話をしているのが聞こえてきます。
血相を変えて事情を聞く霊夢ですがそんな様子を見て男2人は大笑い、
彼らはただ推理小説の話をしているだけなのでした。
アガサ=クリスキュー・・・一体何求なんだ・・・
赤っ恥を書いたとも言うような感じで鈴奈庵に赴く霊夢。
そんな中で推理小説が最近ブームであると小鈴が話します。
その中でもアガサ=クリスQという小説家が書いた推理小説が人気で、
幻想郷の人間でも馴染みやすい推理小説を書いているようです。
小鈴の強い押しに負けて霊夢も一冊借りてみる事にしました。
で、そのアガサ=クリスQ、阿求のペンネームでした。
えらい流暢なサインまで用意しており超ノリノリです。
アルファベットで書かれてますが幻想郷で読める人どの程度いるのでしょうね。
阿求は今まで読んで来た推理小説の知識を生かして、
幻想郷流にアレンジした推理小説を書き鈴奈庵を通じて
人里に流通させていたのです。
ペンネームを作ったのは人里でも要職に存在する自分が、
小遣い稼ぎのような行為をしているのを世間に公表したくないからだとか。
そんな阿求の書く推理小説は非常に奇抜であり
犯人どころかそれが事件であるかどうかもあやふやであるそうです。
・・・・・・それは推理小説なんでしょうか?
もっとこう、世にも奇妙な物語とかその辺のお話のような気がします。
そして事件は始まった
そんなアガサ=クリスキューの推理小説の1つに
井戸の近くで男が死に、その死体が突然姿を消すというものがありました。
勿論それは空想の中のお話なのですが事件は突然起こります。
ある男が井戸の近くで悲鳴と共に倒れました。
もう瞳孔とか開いちゃってる感じであり、恐らくは死んでいるのでしょう。
そしてその倒れた男がそのまま姿を消してしまいます。
そう、まるで推理小説の一説と同じような状況で・・・。
さて、推理小説の内容が現実に起こってしまった描写のある今回のお話ですが
話の流れ的には推理ものではお約束の「見立て殺人」に近い形ですね。
ただ個人的にはこの推理小説の内容が人々に噂されていた事を考えると
都市伝説として具現化してしまったものではないかと推測しています。
しかし問題はこの事件を誰か目撃していたのかどうかという事です。
死体も消えているわけですから人知れず都市伝説が進行し、
誰も気付かないうちに次々と犠牲者が・・・という可能性も存在します。
いやはや怖いですね。
まあクリスQのネタバレによると犠牲者復活するそうですが。
都市伝説でなければ誰かが推理小説の殺人を再現したという事にもなります。
今回の1ページ目、洋風の間取りと猿が写っているシーンがありました。
動物と洋風の建物という組み合わせは恐らく地霊殿だと思われます。
そうなると犯人として濃厚なのは古明地さとりですね。
彼女の想起ならば推理小説の事件を再現する事も可能だと思われます。
阿求の口から「エドガー・アラン・ポー」という名前が出てきました。
これはアメリカの推理小説家の名前であり日本の小説家「江戸川乱歩」は
彼の名前をもじって自分のペンネームを設定したという逸話が存在します。
ただ自分はそこまで推理小説に詳しいわけではなく、
彼の小説は読んだ事がございません・・・。
今回「妖怪の存在が一般的だと推理を成立させるのが困難」という話がありました。
ですが明確にルールさえ設定すれば推理小説にオカルトを混ぜるのも十分可能です。
例えばゲーム「逆転裁判」において霊媒という要素を絡ませた事件が存在しており
霊媒に関するルールを厳格に設定した結果上手い具合に推理に絡ませています。
幻想郷に求められているのはそのような推理小説なのかもしれません。
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