今回紹介するのは10月26日発売の
「 SUPREME DARKNESS(スプリーム・ダークネス)」よりこのカードです。
目次
カード説明
リンク・効果モンスター
リンク4/闇属性/悪魔族/攻2800/LINK-4
【リンクマーカー:左/右/左下/右下】
\ ↑ /
← →
/ ↓ \
悪魔族モンスターを含むモンスター2体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分・相手のメインフェイズに、手札を1枚捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールドのカード1枚を破壊する。
●このカードをエンドフェイズまで除外し、
自分の墓地から光・闇属性モンスター1体を特殊召喚する。
②:自分スタンバイフェイズに発動できる。
自分の墓地のモンスターの種族の種類の数だけ自分はドローする。
その後、ドローした数だけ自分の手札を選んで好きな順番でデッキの下に戻す。
闇属性悪魔族のLINK-4リンクモンスターです。
色白で冷たい目をした白髪で黒いゴシックロリータの少女が螺旋階段に立っています。
背中には透明な鎌を背負ってろいまた影からは邪悪な目や口が顔をのぞかせています。
ガンダムでしか聞いたことない人が大半だと思われますが
「ア・バオ・ア・クゥー」とはインドのマレー人に伝わる伝承で
ホルヘ・ルイス・ボルヘス作の「幻獣辞典」にも記載されている幻獣の一種です。
登りきる事ができれば涅槃に達すると言われる塔「勝利の塔」に巣食う怪物で
螺旋階段の最初の段に潜み塔に人が訪れるとその人物の踵に取り憑きます。
最初は透明な姿ですが取り憑いた人が階段を上るごとに青みがかった光を放ち着色されていきます。
そして最上段に上った時に真の姿を現すとされていますが
最上段に上る人間は涅槃に達した聖人になる故に影を落とさなくなってしまい、
結果としてア・バオ・ア・クゥーは取り憑いた人間から切り離されてしまいます。
その為に決して最上段にたどり着くことができず
人間に取り憑いては切り離されて最下層に転がりおちるという事を繰り返してしまいます。
実際に取り憑いた人間に何かしたという記録もなく超絶可哀想な怪物です。
つまりこのカードの場合、少女の影に潜む存在こそがア・バオ・ア・クゥーと思われます。
そして伝承通りならば邪悪な雰囲気を出してますがとっても無害です。
墓地の種族の種類まで手札交換
悪魔族モンスターを含むモンスター2体以上
リンク素材にはモンスター2体以上でそのうち1体は悪魔族を指定しています。
悪魔族メインのデッキでなくとも
《閉ザサレシ天ノ月》など汎用の悪魔族リンクを経由する事で
様々なデッキでリンク召喚が狙えるでしょう。
リンクマーカーは左右と斜め下2つのヴァレルロード・ドラゴンの配置です。
EX、メインモンスターゾーンどちらでも活用しやすいリンクマーカーとなっています。
①:自分・相手のメインフェイズに、手札を1枚捨て、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●フィールドのカード1枚を破壊する。
●このカードをエンドフェイズまで除外し、
自分の墓地から光・闇属性モンスター1体を特殊召喚する。
①の効果はお互いのメインフェイズに1度、
手札を1枚捨てる事で2つある効果から1つを選択して発動できます。
1つは場のカードを1枚破壊できます。
手札コストこそいるもののフリーチェーンの除去手段であり
妨害手段として活用しやすいです。
ちなみに自分のカードを破壊する事もできるので
相手ターンにアーティファクトなどを破壊する手段としても活用できます。
もう1つは自身をエンドフェイズまで除外しつつ
墓地から光属性か闇属性1体を蘇生できます。
こちらも使いやすい蘇生手段であり
このカードのリンク素材に使ったカードをそのまま蘇生していく事もできます。
蘇生と同時に自身を一時的に除外させるので
相手の除去を回避する手段としても活用できます。
②:自分スタンバイフェイズに発動できる。
自分の墓地のモンスターの種族の種類の数だけ自分はドローする。
その後、ドローした数だけ自分の手札を選んで好きな順番でデッキの下に戻す。
②の効果は自分スタンバイフェイズに1度、
墓地のモンスターの種類数だけドローして
同じ枚数だけデッキボトムに戻す手札交換効果です。
発動タイミングが自分スタンバイフェイズなので相手ターンを凌ぐ必要がありますが
①の効果でこのカードを一時的に除外させれば発動も狙いやすいでしょう。
多数の種族を活用するデッキの方が手札交換できる枚数も多くなりますが
種族を統一したデッキであっても《灰流うらら》や《増殖するG》といったように
汎用の手札誘発カードを複数採用していれば手札交換の枚数を増やすのに貢献してくれます。
悪魔族リンクを経由する事で様々デッキで活用できるカードですが
光属性や闇属性をメインとするデッキであれば①の効果が、
複数の種族を活用するデッキであれば②の効果がより活かしやすくなります。
上手く①の効果で生存させる事ができれば
継続的な蘇生&手札交換手段として利用していけるでしょう。
汎用の手札誘発を採用すれば②の効果で手札交換できる枚数が増えるのは前述の通りですが
同じ手札誘発を複数枚採用するよりも
違う種族の手札誘発を1枚ずつ採用する方がより手札交換がしやすくなります。
このカードのリンク召喚を積極的に狙うつもりであれば
採用する手札誘発の種類を意識してみてもいいでしょう。
自分もア・バオ・ア・クゥーについてあまり知らなかったので
今回改めて調べてみたのですが
まさかこんなに可哀想な存在だとは知りませんでした。