2023年1月の制限改定(リミットレギュレーション)が判明しました。
前回の改定はこんな感じです。
目次
規制強化されたカード
禁止
烈風の結界像
制限
クシャトリラ・ユニコーン
ティアラメンツ・シェイレーン
ティアラメンツ・レイノハート
深淵の獣マグナムート
六世壊=パライゾス
烙印融合
準制限
サンダー・ボルト
規制緩和されたカード
制限
星守の騎士 プトレマイオス
BF-隠れ蓑のスチーム
心変わり
準制限
鬼ガエル
閃刀姫―カガリ
八汰烏
アラメシアの儀
インフェルニティガン
トリックスター・ライトステージ
無制限
虹彩の魔術師
聖殿の水遣い
幻影騎士団ティアースケイル
紅き血染めのエルドリクシル
個別ピックアップ
規制強化、規制緩和共に相当数の改定がなされています。
その中には新しく禁止になったカードが2枚、
逆に禁止から解除されたカードが4枚も存在しており
これだけの数が禁止、禁止解除される例はとても珍しいです。
それでは個別に見ていきましょう。
ティアラメンツ・シェイレーン(無制限→制限)
ティアラメンツ・レイノハート(無制限→制限)
環境で大いに暴れていたデッキ、ティアラメンツのカード3枚が規制です。
その内容もシェイレーンとレイノハートが無制限から一気に制限に、
ティアラメンツ・キトカロスは一気に禁止になるという大幅な規制です。
融合モンスターかつレベル5故に簡易融合で出せた事も要因の禁止でしょう。
特に主力となる融合モンスターであったキトカロスが禁止になった事は
デッキ構築、戦術両方で大幅な変更が求められる事になると思われます。
またキトカロスが禁止になった事で
それを融合素材として指定するティアラメンツ・ルルカロスを出すにも一工夫が必要になりました。
出すのであれば融合素材代用モンスターを活用していく必要があります。
クシャトリラ・フェンリル(無制限→制限)
クシャトリラ・ユニコーン(無制限→制限)
【ティアラメンツ】同様に【クシャトリラ】も主要なカードが3つ一気に制限になるという
大幅な規制を受ける事になりました。
特に六世壊=パライゾス基本的に発売されてすぐには規制されない中で
いきなり制限カードになっているあたりいかに公式がクシャトリラを危険視したかが伺えます。
それぐらいにはフェンリルをはじめとするクシャトリラは大半のデッキへ出張しており
その単体性能の高さ、出張性のの高さを公式も重くみたのでしょう。
クシャトリラメインのデッキも出張パーツとして利用するデッキも
大幅なデッキの変更が求められる事でしょう。
【ふわんだりぃず】や【鉄獣戦線】でロックカードとして使われていた烈風の結界像が禁止です。
こちらはマスターデュエルの方で一足先に禁止カードに指定されており
OCGがそれに続くように禁止になった形になっています。
今後はこのカードを絡めたロックが形成できなくなるので
このカードに頼っていたデッキは別の盤面の構築が求められる事になるでしょう。
準制限になっていた烙印融合がさらに規制強化されました。
【アルバスの落胤】のキーカードでありそもそも汎用性の高さから
【デスピア】や【ビーステッド】などでも実質的なキーカードとなっていました。
深淵の獣マグナムートも制限になっている事から
特にビーステッドやティアラメンツを警戒しての規制強化だと思われます。
様々なフィールド魔法を扱うデッキでフィールド魔法の張替え手段として使われまくった結果
禁止になっていたエンシェント・フェアリー・ドラゴンがエラッタされての禁止解除です。
エラッタ後の性能はこちらとなります。
シンクロ・効果モンスター
星7/光属性/ドラゴン族/攻2100/守3000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
手札からレベル4以下のモンスター1体を特殊召喚する。
この効果を発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。
②:自分メインフェイズに発動できる。
フィールドゾーンのカードを全て破壊し、自分は1000LP回復する。
その後、破壊したカードとはカード名が異なる
フィールド魔法カード1枚をデッキから手札に加える事ができる。
①、②の効果が共に名称ターン1制限がついている他、
②の効果でサーチできるフィールド魔法が破壊したカードと別のカードにする必要があります。
この為によく使われていた「サーチ効果を持つフィールド魔法の張替え」に使うのが難しくなっており
有効活用できるデッキは少なくなっているでしょう。
ある意味一番大きいのは龍可のエースカードが復活した事で
今後はエンシェント・フェアリー・ドラゴンの進化形なども出てくる可能性が生まれた事でしょうか。
フィールドから離れた場合にトークンを生成するという
リンク召喚と相性がよすぎて禁止になっていた隠れ蓑のスチームが禁止解除です。
このカードの場合、禁止になっていたのはチューナー故に
ハリファイバーと相性が良すぎたという点が大きいので
そのハリファイバーが禁止になった関係で復帰してきたのでしょう。
このカードに限らず同じ条件でトークンを生み出すカードはたくさんありますしね。
コントロール奪取の元祖、心変わりが禁止解除です。
八汰烏同様にTCGの方で先駆けて禁止解除されていたカードであり
八汰烏に続くようにOCGの方でも禁止解除された形となります。
なんだかんだいって一切のデメリットなしでのコントロール奪取は強力であり
対象耐性の持たないモンスターに対する優秀な一手として機能してくれるでしょう。
サイバー・ドラゴン・インフィニティなど強力なランク5に繋げられた
ランク4エクシーズであるプトレマイオスが禁止解除です。
現状ではこのカード以外にも強力なランク4が登場しており
かつランク4エクシーズデッキそのものがそこまで幅を利かせていない事から
禁止解除されたものだと思われます。
とはいえ強力なカードである事には変わりなく
ランク4デッキの新しい選択肢になってくれるでしょう。
墓地のインフェルニティを同時に2体蘇生できる
【インフェルニティ】におけるキーカードが準制限に緩和です。
長年ずっと制限カードに存在し続けていたカードであり
インフェルニティ使いにとっては待望の緩和と言えるかもしれません。
文句無しに強力なカードなので今後のインフェルニティの活躍に期待ですね。
【勇者トークン】のキーカード中のキーカードであるアラメシアの儀、
そしてそれをサーチできる聖殿の水遣いが共に緩和です。
一時期は両方とも制限カードになっていたカードであり
いかに流離のグリフォンライダーの存在が勇者トークンに多大な影響を与えていたかが伺えます。
いずれにせよ純正の勇者トークン使いにとってはとてもありがたい緩和と言えます。
そしておそらくグリフォンライダーはもう帰ってこないでしょう。
総評
今までの中でもとても大規模な制限改定となりました。
実際に現在の環境がまさに新時代とも言えるほどインフレを感じていたので
そのインフレをがっつり抑え込んできた形と言えますね。
大暴れしていた【ティアラメンツ】と【クシャトリラ】が共に大幅な規制をされた事で
今後の環境はがらりと変わっていく事でしょう。
一方で今回【スプライト】が規制を免れている形になっており
最近頭角を現してきた【ラビュリンス】も特にダメージを受けていません。
今後はこれらのデッキを見る機会が増えてくるかもしれませんね。
【ビーステッド】も規制されたとはいえまだまだ強いレベルであり
【オルフェゴール】【閃刀姫】【エルドリッチ】【魔術師】といった
ポテンシャルの高いデッキが今回緩和されているので
これらのデッキも今後は注目したい所です。