今回紹介するのは
11月5日に発売されるSELECTION 5(セレクション5)よりこのカードです。
目次
カード説明
通常罠
①:相手フィールドにモンスターが3体以上存在する場合、その内の1体を選ぶ。
相手は以下のいずれかを墓地へ送らなければならない。
●選んだモンスター
●選んだモンスター以外の自身のフィールドの全てのモンスター
汎用の通常罠です。
セレクション5は5つのテーマの世界観に沿った新カードが収録されており
このカードは【列車】をイメージしたカードとなっています。
火花を散らしながら爆走する豪腕特急トロッコロッコが転轍機を曲がろうとしています。
効果から考えてモチーフとなっているのは「トロッコ問題」でしょう。
思考実験の1人であり爆走するトロッコの2つの線路上にそれぞれ5人と1人の人物があり
そのままでは5人が死んでしまい、転轍機でレーンを変えればその5人が助かる代わりに
別の線路の1人が死んでしまう中でレーンを変えるか否かを判断させます。
要するに5人を助ける為に死ななくてよかったはずの1人を自分の手を汚して殺すかどうか、
人命を救助する為に他の命を犠牲にする事は正しいかのかどうかを問うわけです。
1967年に提訴され今なお人によって結論が大きく分かれる正しい問いの無い2択です。
まあ中には「両方轢き殺す」という血も涙もない答えを出す人もいますが。
選んだ1体を墓地へ送るか選んでない他のモンスターを墓地へ送るか
相手は以下のいずれかを墓地へ送らなければならない。
●選んだモンスター
●選んだモンスター以外の自身のフィールドの全てのモンスター
その効果は相手の場にモンスターが3体以上いる場合にそのうち1体を選び
相手に選んだモンスターを墓地へ送るか
選んだモンスター以外の他のモンスターを墓地へ送るかを相手に選ばせるというものです。
まさにトロッコ問題を意識した効果であり一番厄介なモンスターを選ぶ事で
相手にそのモンスターかそれ以外のモンスターのどちらかを見殺しにするかを天秤にかけさせます。
狙ったモンスターの除去こそ難しいもののフリーチェーンで発動出来る除去であり
かつ相手に選ばせる形の為に様々な耐性を突破可能です。
破壊される事を条件にする効果などを発動させないのもポイントですね。
ただ発動には相手の場にモンスターが3体以上存在する必要があります。
相手がある程度展開した所で発動をしたい所ですが
特に相手のエース級が並ぶのを待っているとその前に除去が飛んでくる可能性も高いです。
そもそも相手がエース級を複数並べるとも限りませんし
実際には素材となるモンスターが3体以上並んだ場合に
そのうち1体を減らせればいいという感じで発動するケースの方が多いでしょう。
有効に活用するにはかなりセンスが問われるカードです。
相手のデッキや展開方法をよく把握しており
「最終盤面や途中の展開がどのような形になるか」
を把握していれば効果的に使えるポイントも見つかるでしょうか。