スケアクロウ
一般的に「案山子」を意味する言葉であり
直訳するなら「カラスを恐れさせる」という意味の言葉です。
そんなスケアクロウが名前のモチーフだと思われるテーマが
このたびDIMENSION FORCE(ディメンション・フォース)にて登場しました。
今回はそんな新テーマ、【スケアクロー】について紹介したいと思います。
目次
テーマ特徴
このテーマの特徴を挙げるなら以下の通りです
・「肆世壊(しせかい)」と呼ばれる世界で暴れる獣達とその支配者たる男のテーマである
・レベル3の獣族が中心でありリンク召喚を主軸にする
・LINK-3のスケアクロー・トライヒハートを他のモンスターで徹底的にサポートする
・相手を徹底的に守備表示にする事で動きを抑制していける
・ただのカカシですな
灰と緑のカラーリングをした獰猛な獣たちに金色の装飾が施されています。
この装飾品は武器かもしくは力を増幅する為の装置なのかもしれません。
そんな獣たちの中に不敵な笑みを浮かべるスケアクロー・ライヒハートの姿があります。
ライヒハートは他のスケアクロー達が争いを繰り広げる様子を
玉座に座って高みの見物をしておりこの「肆世壊」における支配者だと思われます。
恐らくは獣たちが日々争いをしているような世界なのでしょうね。
そんな中で気になるのがヴィサス=スタフロストの存在、
スケアクローに関連するカードでありながらスケアクローの名を冠しておらず
肆世壊の面々と対立するような様子が描かれており
まるで【ドラグマ】におけるアルバスの落胤のような存在です。
さらにはライヒハートを撃破しその座を受け継ぐような描写まで存在しており
このヴィサスが何者なのか、スケアクローにどのように関わってくるかが気になる所です。
エースモンスターのトライヒハートを全力でサポート
各種スケアクローモンスターには
「他のスケアクローの隣か同じ縦列に特殊召喚できる」という共通効果を持っており
最初に1体、スケアクローを用意しておけば
そこからなだれ込むように次々と展開していく事が可能となっています。
そうしてモンスターを並べていく事で
LINK-3のスケアクロー・トライヒハートを特殊召喚していくというのが
このテーマにおける基本的な動きとなっています。
またスケアクロー・ライヒハート以外は
フィールドにいる事でリンクモンスターのスケアクローに
連続攻撃や貫通効果を付与したり打点を強化できる効果を付与可能であり
とにかくひたすら
「トライヒハートをリンク召喚し、それを他のモンスターで全力でサポートしていく」
というコンセプトのテーマとなっています。
兎にも角にもエースモンスターであるトライヒハートを出さなければ始まらず、
出した後もさらに展開していく事でトライヒハートを強化していく事が出来るので
どれだけ展開を重ねていけるかがこのテーマの鍵となってきます。
前述した通り1体場に出す事が出来れば
そこから共通効果で次々と展開していく事ができますし
肆世壊=ライフォビアでサーチ、肆世壊の新星で蘇生が可能なので
大量展開できるだけの性能は充分にあります。
さてその肝心のトライヒハートの性能ですが
3000という高い攻撃力に加えてトライヒハートのサーチと蘇生を行える為に
リンク召喚してそのまま2体のスケアクローを並べて
自身に連続攻撃や貫通効果を付与する事も可能です。
そして何よりもこのカードがフィールドにいる間は
フィールドのモンスター全てを守備表示にする事が可能であり
さらに守備表示モンスターからの効果を受けない耐性を持っているという強烈な効果を持っています。
これによりリンクモンスター以外のモンスター効果では除去されませんし
相手はリンクモンスター以外で攻撃ができなくなります。
LINK-3としてアドバンテージ性能、ロック性能、攻撃性能全てが一級品であり
このテーマのエースとして相応しい性能を持っているといえるでしょう。
同時にこのカードの効果でモンスターを守備表示にするのが前提と言わんばかりに
スケアクロー・ライヒハートや肆世壊=ライフォビアは
「フィールドに守備表示が3体以上存在する」という条件の効果を持っています。
実際このテーマにおいてはこの条件を満たすのは容易であり
トライヒハートで相手モンスターを守備表示にしつつ
自分のモンスターも守備表示で並べてこれらのカードを活かしていくというのが
重要な動きになってきます。
もうとにかくスケアクロー・トライヒハートというエースモンスターを
全力で活かしていくというある意味ではかなり分かりやすいテーマです。
それでありつつ自分も相手も皆守備表示にしていくので
守備表示を活かした動きも求められる面白いテーマとなっています。
同時に守備表示に出来ないリンクモンスター相手は弱点の1つとなってくるので
リンクモンスターをどう対象していくかも大事になるでしょう。
フィールドのモンスターが場に出た時に守備表示に変更させる
「つまずき」という永続魔法がありそれを主軸にするデッキも昔存在しましたが
ある意味ではこの【スケアクロー】は令和のつまずきデッキとも言えるでしょう。
個人的に相性がいいと思うカード
効果モンスター
星4/地属性/獣族/攻 300/守 100
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:フィールドのこのカードを墓地へ送って発動できる。
デッキからレベル3以下の獣族モンスター2体を特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化され、エンドフェイズに破壊される。
レベル3以下の獣族をデッキから直接特殊召喚できる獣族モンスターです。
【スケアクロー】はレベル3の獣族が中心であり
このカードのリクルート効果を活かしやすいです。
単純に1枚で2体を特殊召喚出来るだけでなく
・1ターンに1度しか発動できない各種スケアクローの展開効果を温存しやすい
・通常召喚から守備表示モンスターを2体出せるので「守備表示3体」の条件を満たしやすい
といった利点もあります。
通常罠
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:EXデッキから特殊召喚された相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力を0にし、その効果を無効にする。
②:このカードが墓地に存在する状態で、
相手がEXデッキからモンスターを特殊召喚した場合に発動できる。
このカードを自分フィールドにセットする。
この効果はこのカードが墓地へ送られたターンには発動できない。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターの攻撃力を0にして
その効果を無効にできる通常罠です。
このテーマは守備表示に出来ないリンクモンスターが弱点の1つですが
そのリンクモンスターに対する対策の1つとして機能します。
特に相手が除去効果を発動してきた場合にそれを無効にできるのが大きく、
デュエルが長引けば複数回の発動も狙えます。
カードリスト
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 0/守1300
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:このカードは自分フィールドの「スケアクロー」モンスターの隣
または同じ縦列の自分のメインモンスターゾーンに手札から特殊召喚できる。
②:自分フィールドに守備表示の「スケアクロー」モンスターが存在する限り、
その種類の数まで、EXモンスターゾーンの自分の
「スケアクロー」モンスターは1度のバトルフェイズ中に攻撃できる。
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 0/守1700
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:このカードは自分フィールドの「スケアクロー」モンスターの隣
または同じ縦列の自分のメインモンスターゾーンに手札から特殊召喚できる。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
EXモンスターゾーンの自分の「スケアクロー」モンスターが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ相手に戦闘ダメージを与える。
効果モンスター
星3/地属性/獣族/攻 0/守2000
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:このカードは自分フィールドの「スケアクロー」モンスターの隣
または同じ縦列の自分のメインモンスターゾーンに手札から特殊召喚できる。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
EXモンスターゾーンの自分の「スケアクロー」モンスターの攻撃力は、
自分フィールドの守備表示モンスターの数×300アップする。
効果モンスター
星4/闇属性/戦士族/攻1500/守2100
このカード名の、①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできず、
②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードは自分フィールドの「スケアクロー」モンスターの隣
または同じ縦列の自分のメインモンスターゾーンに手札から特殊召喚できる。
②:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「スケアクロー」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
フィールドに守備表示モンスターが3体以上存在する場合、
さらに自分はデッキから1枚ドローできる。
リンク・効果モンスター
闇属性/獣戦士族/攻3000/LINK-3
【リンクマーカー:左下/下/右下】
\ ↑ /
← →
/ ↓ \
効果モンスター3体
このカードはリンク召喚でしか特殊召喚できない。
①:フィールドの表側表示モンスターは守備表示になる。
②:フィールドのこのカードは守備表示モンスターが発動した効果を受けない。
③:1ターンに1度、このカードがEXモンスターゾーンに存在する場合、
自分の墓地の「スケアクロー」モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを特殊召喚し、デッキから「スケアクロー」モンスター1体を手札に加える。
この効果を発動したターン、自分は「スケアクロー」モンスターしか特殊召喚できない。
フィールド魔法
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できず、
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードの発動時の効果処理として、
デッキから「スケアクロー」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体を手札に加える事ができる。
②:相手フィールドのモンスターの攻撃力・守備力は、
フィールドの守備表示モンスターの数×100ダウンする。
③:フィールドに守備表示モンスターが3体以上存在する場合、
相手フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
通常魔法
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分の墓地の、「スケアクロー」モンスター
または「ヴィサス=スタフロスト」1体を対象として発動できる。
そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。
②:自分フィールドの「スケアクロー」リンクモンスターが戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
永続罠
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、自分フィールドの、
「スケアクロー」モンスターまたは「ヴィサス=スタフロスト」1体を対象として発動できる。
このターン、そのモンスターは表側守備表示のままで攻撃できる。
その場合、攻撃力と守備力の内、高い方の数値を適用してダメージ計算を行う。
②:EXモンスターゾーンに自分の「スケアクロー」モンスターが存在し、
相手が効果を発動した時、魔法&罠ゾーンの表側表示のこのカードを墓地へ送って発動できる。
その効果を無効にする。
通常罠
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:自分フィールドの「スケアクロー」モンスター3体をリリースして発動できる。
このターン、相手は守備表示でしかモンスターを特殊召喚できない。
②:自分ターンに、墓地のこのカードを除外して発動できる。
フィールドの守備表示モンスターの数×100ダメージを相手に与える