エルドリッチ
「不気味」や「この世ならざる者」といった意味合いを持つ言葉です。
同時に「エルドラド」とはアンデス地方の奥地に存在すると言われた黄金郷を刺す言葉です。
そんな2つの言葉を合わせたであろう「この世ならざる黄金郷」とも言うべきテーマ、
【エルドリッチ】について紹介したいと思います。
目次
テーマ特徴
テーマの特徴を挙げると以下の通りです。
・エルドランドと呼ばれる呪われた黄金郷にまつわるテーマである
・黄金卿エルドリッチを主軸とした光属性アンデット族のテーマである
・「エルドリシクル」と「黄金郷」という2種類の魔法罠をサイクルしていく
・アンデット族全般をサポートするカードが多く他のアンデット族を混ぜやすい
・「しびれぷにあな」という通称はやっぱりひどいと思う
エルドランドと呼ばれる黄金に輝く地の君主と思われる黄金卿エルドリッチ。
現状確認できるモンスターは彼1枚のみです。
恐らくは彼が主としてそれが率いる軍団がこのテーマなのでしょう。
「エルドリクシル」を冠する魔法罠カードでは
魔石からオーラが発せられ、人をアンデット化する様子が描かれています。
恐らくはこの力によってエルドリッチは自分の配下となる眷属を作っているのでしょう。
カード名は「エルドラド」+不老不死を与えると言われる霊薬「エリクシール」からでしょうか。
「黄金郷」の名を冠するカードの多くは罠モンスターであり
体の一部が黄金と化したアンデッドの姿が描かれています。
彼らは貴族や海賊のような姿をしている事から
黄金を求めてこの地にやってきた哀れな犠牲者をエルドリッチが自らの眷属と化しているのかもしれません。
まさにミイラ取りがミイラです。
黄金卿エルドリッチがキーに
現状判明しているモンスターは黄金卿エルドリッチ1種類のみです。
多くの魔法罠がフィールドにこのカードが存在する事で真価を発揮するようになっており
名実ともにこのカードのキーカードと呼べる存在になっています。
エルドリッチ本体は手札やフィールドから魔法罠を墓地へ送る事で効果を発揮する為
魔法罠が中心のこのテーマとうまく合致した性能をしていると言えるでしょう。
魔法罠は大別して「エルドリクシル」に属する魔法罠、
「黄金郷」に属する罠モンスターやカウンター罠、
そのどちらにも属さない呪われしエルドランドと黄金の征服王に分けられます。
エルドリクシルはいずれもデッキ、手札、墓地のいずれか2つの場所から
エルドリッチを、既にエルドリッチがフィールドにある場合には
アンデット族全般を特殊召喚できる効果を持っています。
いずれもこのテーマのキーカードとなる黄金卿エルドリッチを
安定してフィールドに出す手段として重宝するでしょう。
「黄金郷」の名を冠するカードはカウンター罠である永久に輝けし黄金郷を除いて
光属性アンデット族の罠モンスターとなっています。
これらの罠モンスターはいずれも黄金卿エルドリッチが場に存在している時に特殊召喚する事で
相手の攻撃力を弱体化したり破壊したりと最大限の効果が発揮できるようになっています。
特殊召喚した後はそのまま各種素材にするなり
エルドリッチの効果の為に墓地に送るなりする事になるでしょう。
2種類の魔法罠をサイクルさせて黄金の征服王へ
そしてともに墓地から除外する事でエルドリクシルは黄金郷を、
黄金郷はエルドリクシルをそれぞれフィールドにセットする事が可能になっています。
この為エルドリクシル→黄金郷→エルドリクシル→黄金郷と
魔法罠を次々にサイクルしていく事が可能になっています。
そうして除外ゾーンにエルドリクシルや黄金郷が溜まっていく事で
黄金の征服王の発動条件が満たせるようになり
それらをデッキに戻して再利用できるようにしつつ
フィールドのカードを焼け野原にしたり相手のライフを大きく削ずるといった
強力な効果が発動できるようになります。
その為いかに黄金郷とエルドリクシルのサイクルが行えるかが
このテーマの肝となってくるでしょう。
全体的にアンデット族縛りの制約が発生しやすいテーマですが
逆にアンデット族であれば各種エルドリクシルによってサポートが可能です。
元々罠モンスターを除けば黄金卿エルドリッチしかいないので
他のアンデット族を混ぜた方が各種エルドリクシルも有効活用しやすくなるでしょう。
アンデット族らしく蘇生手段に長けたテーマであり
美味く機能すれば継続的にアドバンテージを生み出していく事が可能です。
ちなみに黄金卿エルドリッチ本人は特にアンデット族に限らず汎用的に活用できるカードであり
様々なデッキに出張させる事も可能です。
黄金郷でどっしり構えて獲物を待ち受けるだけでなく
積極的に外出して他のテーマと交流をするのもいいでしょう。
個人的に相性がいいと思うカード
デッキから好きな魔法罠を墓地へ送れる通常魔法です。
エルドラクシルや黄金郷魔法罠は墓地から除外して他のカードをセットするカードが揃っており
このカードで墓地へ送る事がそのままエルドラクシルや黄金郷をセットする効果として機能します。
黄金の征服王の発動もより狙いやすくなるでしょう。
永続罠
①:このカードは発動後、効果モンスター
(岩石族・地・星7・攻0/守2500)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
②:このカード以外のモンスター扱いの罠カードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードの効果で特殊召喚されたこのカードは相手の効果の対象にならない。
③:このカードの効果で特殊召喚されたこのカードが存在し、
自分の魔法&罠ゾーンのカードがモンスターゾーンに特殊召喚された場合、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
魔法罠ゾーンからモンスターゾーンにモンスターが特殊召喚された時に
フィールドのカードを破壊できる効果を持つ罠モンスターです。
【エルドリッチ】は罠モンスターを積極的に活用するテーマなので
破壊効果を発動できる機会も多いでしょう。
アンデット族しか特殊召喚できない制約こそ発生しやすいものの
フリーチェーンで特殊召喚出来る為タイミングさえ見計らえば十分出せます。
カードリスト
効果モンスター
星10/光属性/アンデット族/攻2500/守2800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:手札からこのカードと魔法・罠カード1枚を墓地へ送り、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地へ送る。
②:このカードが墓地に存在する場合、自分フィールドの魔法・罠カード1枚を墓地へ送って発動できる。
このカードを手札に加える。
その後、手札からアンデット族モンスター1体を特殊召喚できる。
この効果で特殊召喚したモンスターは相手ターン終了時まで、
攻撃力・守備力が1000アップし、効果では破壊されない。
永続魔法
このカード名の②③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、
自分はアンデット族モンスターでしか攻撃宣言できない。
②:800LPを払って発動できる。
デッキから「エルドリッチ」モンスター1体または
「黄金郷」魔法・罠カード1枚を手札に加える。
③:このカードが魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「エルドリッチ」モンスター1体または
「黄金郷」魔法・罠カード1枚を墓地へ送る。
通常魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:手札・デッキからアンデット族モンスター1体を守備表示で特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、
この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
速攻魔法
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分の手札・墓地からアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、
この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:自分メインフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
通常罠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:自分のデッキ・墓地からアンデット族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在しない場合には、
この効果で「エルドリッチ」モンスターしか特殊召喚できない。
このカードの発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。
②:墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「黄金郷」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
永続罠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター
(アンデット族・光・星8・攻800/守2500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、
さらにフィールドの表側表示モンスター1体を選んで攻撃力を0にできる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
永続罠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター
(アンデット族・光・星5・攻1800/守1500)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、
さらに自分・相手の墓地のカード1枚を選んで除外できる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
永続罠
このカード名の①②の効果は1ターンに1度、いずれか1つしか使用できない。
①:このカードは発動後、通常モンスター
(アンデット族・光・星5・攻500/守1800)となり、モンスターゾーンに特殊召喚する。
このカードは罠カードとしても扱う。
自分フィールドに「黄金卿エルドリッチ」が存在する場合、
さらにフィールドの表側表示のカード1枚を選んで破壊できる。
②:自分・相手のエンドフェイズに墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキから「エルドリクシル」魔法・罠カード1枚を選んで自分フィールドにセットする。
カウンター罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在し、
モンスターの効果・魔法・罠カードが発動した時、
自分フィールドのアンデット族モンスター1体をリリースして発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分フィールドに「エルドリッチ」モンスターが存在する場合、
以下の効果から1つを選択して発動できる。
●除外されている自分の「エルドリクシル」魔法・罠カード3種類を1枚ずつ選んでデッキに戻し、
フィールドのカードを全て破壊する。
●除外されている自分の「黄金郷」魔法・罠カード3種類を1枚ずつ選んでデッキに戻し、
相手のLPを半分にする。
その後、相手のLPの数値分だけ自分のLPを回復する。