遊戯王ヴレインズ116話の感想です。
前回のあらすじ:親方!空からテロリストが!
目次
リボルバーの大反撃
ライフを800残したリボルバー、
状況は不利ながらも自信に満ち溢れておりソウルバーナーを
「炎のイグニスという羅針盤を失い同じ所を回り続ける迷い船」
と酷評します。
まあ裏返せば「停滞せずに前へ進め」という激励なのですが
基本的にリボルバーは敵の立場で励ますスタンスですからね。
リボルバーのターンドロー。
魔法カード「フェイタル・オフガード」を発動、
ライフが相手より少なくかつ相手の場のみにEXデッキのモンスターがいる場合に
2枚ドローが可能です。
そしてリボルブートセクターでアネスヴァレットを、
ヴァレルリロードでシルバーヴァレットをそれぞれ特殊召喚します。
そこからスクイブ・ドローでシルバーヴァレットを破壊して2枚ドローし
さらにヴァレルリロードで1枚ドローととにかく手札を固めてきます。
そしてアブソルーター・ドラゴンを特殊召喚してアネスヴァレット共にコンバイン、
LINK-2、ソーンヴァレル・ドラゴンをリンク召喚です。
アブソルーターのサーチ効果を発動しつつ魔法カード「ヴァレル・ハーフ・リプレイス」を発動、
墓地のヴァレルリンクと同じリンク数のヴァレルを
攻撃力半分、効果無効でEXデッキから特殊召喚するというもので
これによりヴァレルソード・ドラゴンを攻撃力1500で特殊召喚します。
さらに墓地からヴァレル・ハーフ・リプレイスの効果により
EXデッキから闇属性のリンク2をリンク召喚扱いで、
この場合ブースター・ドラゴンをリンク召喚します。
そしてソーンヴァレルでヴァレルソードを破壊して墓地からヴァレットを蘇生させます。
マグナヴァレットの効果でヴァイオレットキマイラを墓地へ送ろうとするものの
サラマングレイト・カーネルの効果でリンク以外のモンスター効果に対して耐性が付与されており
マグナヴァレットによる除去は防ぎました。
モンスター効果が駄目ならと続けて魔法カード「リンク・バースト」で
自身のブースター・ドラゴン諸共ヴァイオレットキマイラを破壊しようとするものの、
カーネルの効果で墓地からリンク2以上をEXデッキに戻す事で
発動したターンの間、破壊耐性を付与しこれも防ぎます。
第4のトポロジック
リボルバーの除去から必死でヴァイオレットキマイラを守るソウルバーナー、
しかしリボルバーの本当の狙いはここからでした。
ブースター・ドラゴンが破壊された事で墓地からヴァレルロードを蘇生、
さらにヴァレット・リチャージャー手札から墓地へ送ってソーンヴァレルを蘇生、
そしてヴァレット・シンクロンを召喚しその効果でアブソルーター・ドラゴンを蘇生、
シンクロンとアブソルーターでヴァレルロード・S・ドラゴンをシンクロ召喚し
その効果で墓地のヴァレルソードを装備して攻撃力が4500まで上昇します。
ヴァレルソードは正規の召喚ではない為蘇生制限がありますが
装備カードにする分にはまったく問題ありません。
そして2体のソーンヴァレルでサーキットコンバイン、
とこしえの創世より無限に再生するゼロ!
出現せよLINK-4!
トポロジック・ゼロヴォロス!!
LINK-4、トポロジック・ゼロヴォロスをリンク召喚です。
トポロジック関連をパンドールへ渡していたリボルバーでしたが
自身がトポロジックを捨てたわけでもなかったようです。
トポロジックは除外されているカード×200だけ攻撃力を上昇する効果を持ち
現在4枚除外されている為攻撃力は3800となります。
こうしてリボルバーの場にはヴァレルロード、ヴァレルロード・S・、
そしてゼロヴォロスと3体の大型モンスターが揃った事になります。
ヴァレルロードでヴァイオレットキマイラを攻撃、
ソウルバーナーはサラマングレイト・ゲイザーを発動しようとするものの、
ヴァレルロード・S・の効果ですぐさま無効にします。
破壊されないものの攻撃力を1800まで下げられライフを1800まで削られます。
さらにヴァレルロード・S・、ゼロヴォロスと続けざまに攻撃し、
効果でヴァイオレットキマイラの攻撃力が倍になるものの
それでも攻撃力で勝つ事が出来ずライフを700まで削られます。
リボルバーはこれでターンエンドですが
エンドフェイズ時にマグナヴァレットの効果により
オートヴァレットがゼロヴォロスのリンク先に特殊召喚されます。
そしてこれをトリガーにゼロヴォロスの効果が発動し
フィールドのカードが全て除外されます。
自身のエースすらも躊躇なく除外するリボルバーの戦術に
とうとう頼みの綱であったヴァイオレットキマイラが除外されます。
激励フェイズ
ソウルバーナーの手札は0なのでまさに追い詰められた状態です。
リボルバーを正真正銘戦った中で最高のデュエリストだと称賛するも
窮地に立たされるソウルバーナー。
おまえに道は見つからないと糾弾するリボルバーに対して
ならどうすればいいか教えて欲しいとソウルバーナーは乞います。
ロスト事件のあった朝、尊は両親と喧嘩してしまいました。
それは嫌いな食べ物が出て来たとか、勉強しろとうるさく言われたとか
どんな喧嘩だったのかも覚えていないとてもありふれたものです。
当時6歳ならばそれぐらいの文句は当たり前に言うものでしょう。
しかしロスト事件が救出された時、既に両親は事故で他界していました。
喧嘩した事を謝ろうと思ってももうそれが出来ない事をずっと悔やんでいたのです。
ソウルバーナーはどうやって謝ればいいんだとリボルバーに聞きます。
リボルバーは答えます。情けなくはない、謝る必要もないと。
旅立った人達もソウルバーナーの人生から完全に消えたわけではないと。
ただ先の場所へ一足先にいっただけだと、リボルバーはそう信じていると言います。
だからこそいつか自分も死に、彼らの元へ逝く時に恥ずかしくない生き方をするだけだと。
このあたりリボルバーの死生観が感じ取れますね。
そして観戦していたAiはAIにも死後旅立つ先のがあるのだろうかと疑問に思います。
それはAIに魂があるかどうかという疑問でもあるのでしょうね。
そしてリボルバーは今のソウルバーナーは恥じる生き方をしていると指摘します。
泣き言を言う暇があったら魂のデュエルで持って私を倒してみせろと。
リボルバーはソウルバーナーを奮い立たせる為に
自らが敵となり、試練となり立ちはだかるつもりでいるのです。
そんなソウルバーナーのデュエルディスクに不霊夢の姿が映ります。
自分も君の両親も既にいない、だが君と一緒にいる、前を向けと。
その言葉を聞いて立ち上がるソウルバーナー、
今まで起きて来たことは全部・・・両親が死んだ事も、不霊夢が死んだ事も、
全部自分の一部であると、そう立ち上がります。
不霊夢は最後に「それでいい」と残して消えていきます。
魂の一撃
ソウルバーナーの心情を現すかのように雨が止み、日差しが差し込みます。
ソウルバーナーのターン、
気力に満ち溢れた顔で、手に炎を宿してドローします。
この瞬間にゼロヴォロスが自身の効果で蘇生、
11枚ものカードが除外されており攻撃力は5200に到達します。
さらに蘇生された場所はメインモンスターゾーンの中央、
ここはEXモンスターゾーンが両方ともゼロヴォロスのリンク先になる配置であり
つまりはソウルバーナーがEXモンスターゾーンにモンスターを出した瞬間、
ゼロヴォロスがそれを除外します。
しかしそのゼロヴォロスこそがソウルバーナーにとっての光明でした。
ソウルバーナーは魔法カード「逆巻く炎の宝札(バーニングドロー)」を発動、
これは相手の場にリンクモンスターがいる時そのリンク数分だけドローするというもので
手札1枚から一気に4枚ものドローをします。
そして魔法カード「リターン・オブ・ファイア」を発動、
ヒートライオを蘇生してそのリンク数×200のダメージを与えます。
さらに手札から転生炎獣サラマンダラを発動、
場のリンクマーカーの合計数、今回の場合7以下のレベルを持つ転生炎獣を特殊召喚するというもので
これによりレベル6の転生炎獣サラマンダラ自身を特殊召喚します。
そしてヒートライオとサーキットコンバイン、
LINK-4、転生炎獣パイロ・フェニックスをリンク召喚します。
除外されるのを覚悟であえてリンク召喚したソウルバーナーですが
リボルバーはその瞬間に手札からカルマセプト・ドラゴンを
パイロ・フェニックスに装備させます。
装備モンスターが除外された際に攻撃力分のダメージを与えるという
まさにゼロヴォロスとのコンボを想定されたカードです。
しかしソウルバーナーはこれにチェーンして転生炎獣の超転生を発動、
パイロ・フェニックスをすぐさま転生リンク召喚させます。
これによりせっかく転生リンク召喚したパイロフェニックスは除外されてしまうものの
リリース・エスケープならぬ転生エスケープによって
装備されたカルマセプトを見事に外しダメージを回避します。
ですがカルマセプトには更なる効果があり墓地へ送られた事で
相手の墓地のリンク数以下のモンスター、今回の場合パイロ・フェニックスが墓地にあるので
LINK-4のヴァレルロードを墓地から蘇生させます。
しかしソウルバーナーも畳みかけるように墓地のサラマンドラの効果を発動、
フィールドから離れたリンクより少ないマーカー数のリンク、
ヒートライオを墓地から蘇生し、更にヴァレルロードの効果を無効にします。
そして最後の1枚「転生炎獣の聖域」を発動しヒートライオを転生リンク召喚、
その効果でヴァレルロードの攻撃力を500にします。
ヒートライオでヴァレルロードを攻撃、
見事窮地から逆転し、自分に打ち負かそうとするソウルバーナーに対し
リボルバーは「見事」だと讃え、
バイザーが粉々になりながらも清々しい顔でその攻撃を受け止めます。
リボルバーのライフは0となりました。ソウルバーナーの勝利です。
いやぁ非常に熱いデュエルでした。
何よりも最後、敗北する時のリボルバーの表情がすごくよかったです。
個人的に遊戯王のアニメにおいて特に心惹かれるものが「気持ちのいい敗北」です。
見事、過去を克服して立ち上がり、自分を乗り越えたソウルバーナーは
まさにリボルバーにとって気持ちのいい敗北をもたらした相手なのでしょう。
次回予告 117話『交わらない道』
いつかはこんな結末になると思っていた
その時が今まさに来たのだ
これまでの行動はすべてここに至るまでの布石
もう後戻りはできない!
いよいよプレイメーカー VS Aiのデュエルが始まります。
「最初で最後のデュエル」と言っているあたり最終決戦感が半端ないですね。
もうサブタイトルからして分かり合えない感が出ているのがもの悲しいです。
どうやらAiはデンシティの郊外の島で
秘密裏に自身のコピーを作り上げていたようです。
そして恐らくはその目的は、プレイメーカーが戦いを決意するような
そんな見過ごせておけないものなのでしょう。