遊戯王ヴレインズ95話の感想です。
前回のあらすじ:属性ダイス再び
神はサイコロを振る
ハノイの3騎士がリボルバーに頼まれていた仕事、
それはプレイメーカーに敗れ意識を奪われている草薙翔一の確保でした。
カフェナギの屋台ワゴンに足を運んだゲノムとファウストは
倒れている草薙を発見、同時にそのモニターから
ソウルバーナーとボーマンがデュエルをしている事を把握します。
パラドクス・ハイドライブ・アトラースの効果、
まず場に出た時にサイコロを振り出た目に対応した属性となります。
今回出た目は水属性、よってアトラースは水属性へ変更。
そして別の効果でもう1度サイコロを振り、
出た目と同じリンク数のモンスターをEXデッキから特殊召喚、
今回の場合LINK-4のアローサル・ハイドライブ・モナークを出し
その属性をアトラースと同じ水属性にします。
ハイドライブは相手と同じ属性になってそれをメタるのが基本戦術ですが
今回は同じ属性の効果を受けないサンガが相手とフィールドにあるので
炎と相対する水属性こそがアクアを吸収した事も踏まえて相応しいと考えたようです。
そしてモナークの効果で3度目のジャッジメント・ダイス。
出た目に対応した属性のモンスターを全て墓地へ送り
墓地へ送ったモンスター×500のダメージを与える奴です。
そして出たのは・・・当然炎属性ぃ!
これによりヒートライオが墓地に送られ500ダメージ、おまけに場ががら空きになります。
モナークのダイレクトアタックにより3000のダメージを受け
ソウルバーナーの攻撃力は残り500です。
ギリギリで耐えたという所ですが不霊夢にまた異変が起こります。
大丈夫だという不霊夢ですが多分大丈夫じゃないあれでしょう。
ボーマンはカードを2枚伏せてターンエンド。
人間だとかAIだとかは細かい事
ソウルバーナーのターン、ドロー。
不霊夢はAIにはひらめきが無い為それを運による不確定要素で補おうというのが
ボーマンの考え方だと分析しますが同時にそれだけではないとも疑います。
でもソウルバーナーにとってはそんなややこしい事はどうでもよく
今はそれどころじゃねぇとデュエルに専念、
同時に自分も運を味方につけるとサラマングレイト・サンガの効果を発動、
手札からサラマングレイト・サンクチュアリを見せる事で
手札を全部デッキに戻してその枚数だけドローします。
ドローという実にデュエリストらしい運試しですね。
そしてサラマングレイト・ハートで墓地からヒートライオを蘇生、
しかしこのタイミングでモナークの効果が発動します。
もしこれで炎属性が出ればその時点でソウルバーナーの敗北が決定されます。
運命のダイス、選ばれたのは・・・水属性!セーフです。
どうやらボーマンは必ずダイスを正解するというインチキではなかったようです。
外れる可能性もちゃんとあるとかどこかの当然正位置も見習ってほしいです。
そして転生リンク召喚を果たし効果による魔法罠のデッキバウンスを狙いますが
ボーマンの伏せカードは2つ、どちらを除去するかで悩みます。
悩んだ結果ソウルバーナーが選んだのは向かって右のカード!
しかしボーマンは反対側の永続罠「パンドラの宝札」を発動、
対象に取る効果が発動した時にその対象をこのカードに向けた上で
2枚ドローするというものです。本命の伏せカードの防御手段というわけですね。
前回もそうですが今回のボーマンはソウルバーナーのエースである
ヒートライオの対策をしっかり意識したプレイングをしています。
しかしヒートライオのもう1つの効果でモナークの攻撃力は0にします。
一方の倒れているプレイメーカーは何か夢を見ているような状態でした。
疲れているんだ、ほっといてくれと言うプレイメーカーですが
お前にはまだやるべきことがあるだろと草薙さんの声が聞こえて目を覚まします。
というわけでプレイメーカー、ここに復活です。
さてヒートライオで攻撃力0になったモナークを攻撃しますが
ボーマンは永続罠「サイコロジック」を発動、
これは攻撃したモンスターを対象にサイコロを振り、
奇数であれば攻撃力を0に、偶数であれば攻撃力倍にするという効果で
そのままであれば確率は2分の1ですがジャッジメントダイスを振ったターン、
5以下の出目の場合全て1つ上にずらす事を可能にする。
つまり6分の5の確率で攻撃力を0にする事が可能となります。
これなら期待値は十分です。ちゃんと確率を上げるカードを用意してるあたり
ただの運任せではない戦術というのが現れていますね。
出た目は2でしたがこれが1つ上がって3、ヒートライオの攻撃力が0になります。
アトラースの攻撃力も0なのでお互い破壊されずにその場に残ります。
意外と知らない人も多いルールですが攻撃力0同士が攻撃表示で戦闘を行った場合、
相打ちにはならずにお互いに破壊されずその場に残ります。
そして攻撃が防がれた所でまた不霊夢に異変が。
ボーマンは言います、AIの進化速度は想像をはるかに超えており
その最先端こそが自分であり人間世界を凌駕すると。
それに対して神様気取りもいい加減にしろというソウルバーナー。
お前はいつも不霊夢に頼っているというボーマンですがソウルバーナーはそれに対して
不霊夢はAIである前に大事な相棒であると豪語。
そもそもコンピューターに詳しくないソウルバーナーは
AIだなんだという難しい事は最初から頭にないのです。
ソウルバーナーにとっては不霊夢もボーマンもただのヒトでしかないのです。
ただ不霊夢によって奮い立つ事ができプレイメーカーによってこの場にいる、
世の中なんて関係なくただ信じる事の為に戦う、それがソウルバーナーでした。
AIにも呪いはあった
そして再度不霊夢に異変が、明確に苦しみだしさすがに大丈夫とも言っていられません。
そこに現れたのはウィンディ、彼はフレイムに吸収された後に
ひそかに内部でプログラムの書き換えを行って浸食を試みていたのでした。
なんていうかもう三下にのみ許された笑い方って感じします
卑怯な行為を嫌うボーマンにやめろと言われますがウィンディはそれを拒否、
そもそもウィンディはボーマンをあまり好んでいない印象でしたしまあこうなりますね。
不霊夢はだんだんとしぼんでいきそしてソウルバーナーをも浸食していきます。
しかしウィンディが突然苦しみだします、不霊夢が再びウィンディを吸収しだしたのです。
深くまで浸食されていながら再びコントロールを取り戻すという不霊夢の執念に
ボーマンも驚愕をしています。
そしてウィンディは再び不霊夢に吸収され消滅しますが
不霊夢もまた無理をした結果、体を維持するのが不可能となってしまいました。
対等な存在として扱ってくれて嬉しかったといい、
ボーマンを倒してくれと残して不霊夢もまた消滅してしまいます。
大切な相棒の消滅にソウルバーナーはただただ叫ぶばかりです。
青い炎の不死鳥
ボーマンはそんなソウルバーナーの様子を見てデュエルの中断を提案しますが、
ここでやめたら不霊夢が自分を助けた意味がなくなると
ソウルバーナーは続行を決意、1人になった所でタイマン勝負を申し込みます。
は速攻魔法「転生炎獣の炎虞(サラマングレイト・バーニングシェル)」を発動、
転生炎獣バローを特殊召喚しさらヒートライオと共にサーキットコンバイン、
LINK-4、転生炎獣パイロ・フェニックス!
まあ転生で炎とくればフェニックスは鉄板中の鉄板ですよね。
転生炎獣の炎虞で出した場合、効果は無効になり攻撃も不可能となりますが
転生炎獣と言えばやっぱりあれです、
速攻魔法「サラマングレイト・トランセンド」を発動、
パイロフェニックスを素材に同名モンスターをリンク召喚するという効果で
パイロフェニックスを転生、いや超!転生リンク召喚します。
超転生リンク召喚したパイロフェニックスの効果、
それは転生リンク召喚時フィールドの全てのカードを破壊するというものですが
アトラースは相手の効果を受けない完全耐性を持っており
またサイコロジックは破壊された時にエクストラデッキから直接
ハイドライブリンクをリンク召喚する効果を持っていました。
これにより再度モナークがフィールドに出ます。
そしてさらに手札から永続罠「裁きの賽渦(サイコロ)」を発動、
相手プレイヤーにサイコロを振らせて出た目に対応した属性の攻撃力は倍に
それ以外の属性の攻撃力を0にするというものでした。
「君自身の手で運命を受け入れるがいい」と相手にサイコロを振らせるボーマン。
ソウルバーナーはそれに乗り、自身のダイスに全てを託します。
「バーニングダイス!」と相手の効果に名前を付けるあたり城之内ファイヤー感あります。
そして出た目は・・・炎属性!これでパイロフェニックスの攻撃力は5600です。
トドメとばかりにパイロフェニックスでモナークを攻撃します。
しかしソウルバーナーは気づくべきでした、
そもそもこの効果であれば攻撃宣言時に発動した方がコンバットトリックを狙えるのです。
それをしなかったという事は・・・別のカードの発動をまた狙っていたという事。
ボーマンは手札から通常罠「ハイドライブ・グラビティ」を発動、
これによりパイロフェニックスの位置をアトラースのリンク先に移動させます。
そしてアトラースの効果でパイロフェニックスは水属性に・・・
つまりは裁きのサイコロの効果で攻撃力が0になるという事。
結果としてパイロフェニックスはモナークに返り討ちにされ
ソウルバーナーのライフが0となりました。ボーマンの勝利です。
ソウルバーナーは約束を守れなかった事を不霊夢に謝りながら消滅していきました。
そしてボーマンは不霊夢とウィンディ、2体のイグニスを吸収しました。
これで炎、水、風、地と4属性の力を取り込んだ事になります。
全ての試練を終了したと宣言するボーマンは
いよいよプレイメーカーとの決戦に挑む決意を見せました。
とうとうソウルバーナーも退場です。
これでイグニス共存派とハノイの共同陣営も
残るはプレイメーカーとリボルバーを残すのみとなりました。
しかしボーマンのデッキ、運任せでありつつ
確率を高める手段をちゃんと用意していたりと中々クレバーで好きです。
ちゃんと現実的に戦えるギャンブルデッキって感じしますね。
次回予告 96話『ライトニングの罪』
ライトニングは何故イグニスが不完全なものだと考え
ボーマンを作らなければならなかったのか
今まで明かされる事のなかった真実が
リボルバーにより解き明かされる
どうやらリボルバーはライトニングの罪と
ボーマンを作り出した本当の理由を把握していたようで
それを突き付けた結果ライトニングは激おこになるようです
順調にライトニングが小物化していっていますね