遊戯王ヴレインズ94話の感想です。
前回のあらすじ:プレイメーカー号泣
手段を選ばないライトニング、手段を選ぶボーマン
気絶し倒れるプレイメーカーに対して「立って我々と戦え」と
無理矢理引きずり起こすライトニング、デュエル出来る状態じゃないとAiは言いますが
デュエルに綺麗も汚いもないと痛めつけます、まさに下種ここに極まれりって感じですね。
これにはソウルバーナーもリボルバーも怒り心頭です。
そしてライトニングの行いにボーマンもまた否定します。
人間にとって代わるつもりの我々には正々堂々とプレイメーカーを倒した証が必要であり
手段は選ぶものだと、その言葉にライトニングも渋々従います。
さてこのタイミングでハノイ三騎士が草薙から託されたハッキングプログラムの解析を完了、
早速ミラーリンクヴレインズの結界を破壊する事に成功します。
これでリボルバーとソウルバーナーは自由に動けるようになりました。
ボーマン側もそれを察知してプレイメーカーは一旦放置、
ソウルバーナーとリボルバーの足止めへと各自動き出します。
リボルバーは三騎士にさらに光のイグニスに渡すようにとあるものを託します
ライトニングの反応を見るとどうやら挑発的なメッセージのようですが
絶対に許さない
ソウルバーナーは怒りを胸に道路を走りだし飛び立ちます。
どっちでも構わない、姿を現せと大声を叫ぶソウルバーナー、
それに応えるかのように私が相手になるとボーマンが立ちはだかります。
仇敵を目の前にしたソウルバーナーはさらに怒りを露わにしてお前からぶっ潰すと宣言、
ボーマンはついてこいといってソウルバーナーを誘います。
ついて行った先は大きな湖、そこに更に穴が開き
まるで水族館のように周囲が水で囲まれたフィールドが作り出されました。
アクアを取り込み水の力を得たボーマンがそれにふさわしいと選んだようです。
ソウルバーナーはボーマンに対して怒りをぶつけます。
プレイメーカーは自分にとってのヒーローであり
ロスト事件の後生きる気力もなくただ日々を刹那的に生きるだけだった自分は
プレイメーカーのおかげで変わる事が出来たと、そのおかげで今の自分がいると。
そして意見の合わない相手を片っ端から合理的に否定するライトニングとボーマンは
自分達とは決定的に違う存在であると。
それはAIかどうかとは関係が無く、一個の存在として許せない存在ではあると。
しかしその怒りはボーマンにとってはとても嬉しいものでした。
その怒りは何よりも自分を1つの人格ある存在として認めている証なのだから。
「そう扱っていたのはプレイメーカーと君だけ」というボーマンのセリフから考えると
ライトニングでさえ彼を1つの人格ある存在として扱っていない事が伺えます。
ボーマンは敬意をもってソウルバーナーに戦いを挑む事を誓いました。
ソウルバーナーVSボーマンのマスターデュエル開始です。
メタは基本
先行はボーマン、あれお前のデッキって後攻向けだったよね?
まあサラマングレイトは放置しておくとどんどん展開してくので
先に展開しておきたかった意図があるのかもしれません。
ボーマンはいつものようにハイドライブ・ブースターを特殊召喚、
そしてこれを素材にバーン・ハイドライブをリンク召喚です。
炎属性の転生炎獣が相手なので炎属性メタのモンスターは当然の判断ですね。
さらにハイドライブ・ブリンガーを召喚、
その効果で墓地からブースターを手札に戻しそのままコンバイン、
今度はクーラント・ハイドライブをリンク召喚します。
これで条件を満たしたので裁きの矢も発動、
そして2体のハイドライブリンクで三度コンバイン、
ツインハイドライブナイトをリンク召喚、炎属性と水属性を持っています。
そして永続魔法「ハイドライブ・プロテクション」を発動、
これは選択したモンスターと魔法罠それぞれに対象耐性を付与するというもので
ツインハイドライブナイトと裁きの矢に耐性を付与します。
ヒートライオは魔法罠の除去が得意なのでそれの対策も兼ねているのでしょう。
ボーマンはこれでターンエンドです。
ソウルバーナーのターン、ドロー。
新たなフィールド魔法「転生炎獣の神域(サラマングレイト・サンガ)」を発動、
そして転生炎獣ジャックジャガーを召喚して
これを素材に転生炎獣ベイルリンクスをリンク召喚します。
ベイルリンクスのサーチ効果はツインハイドライブナイトで無効・・・
と思いきやここでサンガの効果が発動、自分の場のサラマングレイトは
相手の炎属性の効果を受けないというものです。
ソウルバーナーもまたハイドライブのメタとなるカードを用意していました。
これによりサンクチュアリをサーチし更に転生炎獣モルを特殊召喚、
ベイルリンクスと合わせてサンライトウルフをリンク召喚します。
そして墓地のベイルリンクスをデッキに戻しつつジャックジャガーを蘇生、
早速再度ベイルリンクをリンク召喚した上でサンライトウルフの効果を発動、
そして2体で転生炎獣ヒートライオをリンク召喚です。
裁きの矢は対象耐性が付与されてるのでまずはプロテクションをデッキバウンスした後に
サンガの効果でヒートライオを転生リンク召喚し、
改めて裁きの矢をデッキバウンスします。いやぁ実にガチガチの動きですね。
裁きの矢がフィールドから離れた事でツインハイドライブナイトが破壊・・・
とはいかずプロテクションの効果はまだ続いておりフィールドから離れたターン、
選択していたカードに破壊耐性を付与するという効果もあり破壊からは逃れました。
しかしそれならばとヒートライオのもう1つの効果を発動、
ツインハイドライブナイトの攻撃力を墓地のモルと同じ0にしてしまいます。
そしてヒーチライオでツインハイドライブナイトを攻撃しこれを戦闘破壊、
ボーマンのライフを残り1700にまで削りました。
ソウルバーナーはこれでターンエンドです。
猛攻を仕掛けてくるソウルバーナーをボーマンは褒めますが
その余裕のある感じの態度にソウルバーナーは腹正しく思っています。
怒りの炎で焼き尽くしてやると主張するソウルバーナーに
その輝きに応えるように全力で行かせてもらうとボーマンは返します。
サイバース世界を破壊したもの
ボーマンのターン、ドロー。
まず1ターン目と同じようにブースターを特殊召喚、
そしてこれをリリースしてハイドライブ・エージェントをアドバンス召喚します。
これはアドバンス召喚時に墓地からハイドライブを蘇生する効果を持っており
さらにこれがリンクモンスターだった場合追加で1枚ドローも可能です。
これによりツインハイドライブナイトを蘇生して1枚ドロー、
そしてこの2体でサーキットコンバインです。
召喚条件は「レベル5以上のモンスターを含むハイドライブ2体以上」、
LINK-3、パラドクス・ハイドライブ・アトラースをリンク召喚です。
不霊夢にはこのモンスターに見覚えがありました。
サイバース世界を滅ぼした巨大なモンスター、それこそがこのアトラースだったのです。
これにより今まで冷静だった不霊夢もまた怒りと悲しみを露わにします。
ボーマンは言います、そういった意志こそがAIの進化に必要なものであると、
しかし行き過ぎた意志は人を愚かな道を選ばせてしまうと、
だが自分であれば行き過ぎない意思のバランスを保つ事が出来ると。
それはまさに自分を新しい神として人を導こうとする考え方なのでしょう、
ボーマンは敗北を恐れる事はない、恥じる事も無いと不霊夢を受け入れようとしますが
不霊夢はお前と共に生きるつもりは微塵もないとはっきりとボーマンを拒絶します。
それを受けたボーマンは決着をつけるしかないと再び戦う意思を見せました。
そしてアトラースの効果が発動するとリンクヴレインズに再び異変が怒りだし
人々のアバターにノイズが現れだしました。
この時慌てふためくモブの姿が描かれているのですがこの女性大分クオリティ高いですね。
遊戯王シリーズはモブの作画にも力が入っているのが素晴らしいです。
アトラースの効果、それはアローサル・ハイドライブ・モナークと同じく
サイコロを振る類の効果であり出た目に応じた効果を発揮する類のものでした。
ボーマンは言います、今の自分はリンクヴレインズそのものであり運もまたその一部であると
自分は神となり、そして神はサイコロを振ると。
今回は全体的にかなり作画に気合が入っています。
特にこれなんかはソウルバーナーの怒りがありありと伝わってきますね。
今回ボーマンが言った最後のセリフ「神はサイコロを振る」
これはアインシュタインが量子力学を批判した時に発した言葉
「神はサイコロを振らない」を意識したセリフですね。
同名のタイトルの小説やテレビドラマも存在しています。
アインシュタインは全てのものには規則性があり意味があり
何事も法則通りに動くという主張をしていましたが
ボーマンの考え方はこれとは逆だという事なのでしょう。
個人的には神とサイコロと聞くとテーブルトークRPGを思い浮かべます。
ボーマンはある意味で言えばリンクヴレインズという世界に君臨する
ゲームマスターとして作られた存在とも解釈が可能です。
次回予告 95話『不死鳥の輝き』
ボーマンは人の心を踏みにじり 大切な故郷までも滅ぼした
これ以上黙ってはいられない
ソウルバーナーと不霊夢が更なる気力を奮い立たせる
不滅の友情は炎の翼へと転生し
大空へ飛び立つ!!
予告では「突然不霊夢に異変が起きる」という説明が書かれています。
以前ウィンディを取り込んでおり悪影響が心配されます。
果たしてサブタイトルの不死鳥が何を意味するのかは気になる所です。
新しいモンスターなのかはたまたゼアルみたいな2人の合体形態なのか。
儀式召喚らしい演出が見えたので儀式モンスターかもしれません