今回紹介するのはSTARTER DECK(2018) よりこのカードです。
サイバース・ホワイトハット
効果モンスター
星6/光属性/サイバース族/攻1800/守2400
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:自分フィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
②:このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンする。
光属性サイバース族のレベル6モンスターです。
西部劇の保安官を思わせる白いスーツと帽子の男です。
ホワイトハットというのはコンピューター用語において
善意に基づいたハッキング、もしくはそれを行う人の事を言います。
主にセキュリティ状の欠陥を調べたり悪意あるハッキングの対策などを行います。
反対用語として悪意のあるハッキング行為の事をブラックハットといいます。
いわゆるクラッキングと呼ばれる類ですね。
このカードはさしずめそういったクラッキングから
セキュリティを守る保安官といったイメージなのでしょう。
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:自分フィールドに同じ種族のモンスターが2体以上存在する場合、
このカードは手札から特殊召喚できる。
①の効果は1ターンに1度、自分の場に同じ種族が2体以上いる場合に、
手札から特殊召喚できるという自己展開効果です。
【サイバース族】に限らずある程度種族が統一されているデッキであれば
比較的簡単に召喚条件を満たす事が可能です。
フォトン・サンクチュアリのような同じ種族のトークンを
2体以上特殊召喚できるカードと組み合わせてもいいでしょう。
②の効果が強力なので基本はリンク素材にするべきカードですが
レベル6の中でも手札からの特殊召喚がしやすい類であり
エクシーズ素材やシンクロ素材として活用する手もあります。
②:このカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に発動できる。
相手フィールドの全てのモンスターの攻撃力はターン終了時まで1000ダウンする。
②の効果はこのカードがリンク素材として墓地へ送られた場合に
相手の場にあるすべてのモンスターの攻撃力を
そのターンの間1000下げるという弱体化効果です。
リンク召喚を軸とするデッキであれば発動機会に困るケースは少ないでしょう。
攻撃力を1000下げるというのは相当な弱体化であり
それを相手モンスター全員に行えるのはかなり強力です。
ある程度の攻撃力を持ったモンスターを複数展開する事が出来れば
そのまま相手モンスターを戦闘破壊で一掃できる場面も多いでしょう。
【サイバース族】としてはフォーマッド・スキッパーでサーチの効く展開要員として、
何よりも相手モンスターを弱体化させる戦闘補助として活躍してくれるカードです。
バックアップ・セクレタリーあたりと比べれば少しだけ展開に手間がいりますが
弱体化効果を考えればむしろ破格と言える出しやすさでしょう。
またあえてリンク素材にせずに攻撃力1800で殴る選択肢もあります。
特にクラインアントなどで攻撃力が高められる場合などは
手軽に特殊召喚できる攻撃要員として意識してみてもいいでしょう。
1つ問題点を挙げるとすればこのカードがレベル6である点で
これのせいでリンク・ディサイプルのリンク素材になれず結果として現状
特殊召喚したこのカード1枚でリンク召喚できるモンスターがいません。
もし今後このカード1枚でリンク召喚可能なリンクモンスターが登場すれば実質的に
「同じ種族のモンスターが2体いれば相手モンスター全体を弱体化できるカード」
としてより様々なデッキで活躍できるようになるので今後にも期待です。