遊戯王ヴレインズ43話の感想です。
前回のあらすじ:鴻上博士がやばい
オフ会
プレイメーカーとリボルバーが突然消えて慌てるカエルとハトのマスコミコンビ、
強制ログアウトされた遊作は草薙の元へ戻ってきていました。
しかもハノイの塔はまだ止まっていません。
一刻も早くログインしようと言うAiですが
仮にログインしてもそこにリボルバーがいなければ意味がありません。
リボルバーを倒す事がハノイの塔を止める条件になっているのです。
万事休すと思われた時に遊作がリボルバーの中の人を特定したと言います。
ヒントとなったのはリボルバーが言ったスターダストロードという言葉。
これは遊作達の街で海に道のようなものが出来る現象を指す呼称であり
また滅多にみられるようなものでもありません。
そんなスターダストロード見ていたと口にしていたリボルバーは
それを見る機会の多かった場所で暮らしている可能性が高いという事です。
最も見る機会が多いであろう場所は海辺にあった家です、
そこにリボルバーがいると踏んで遊作と草薙は車を飛ばしました。
そして当然の権利のように家の中に侵入する遊作と草薙。
鍵とか絶対クラッキングで開けたんだろうなぁ・・・。
そこには横になって動かない鴻上博士と悲しむ白髪の少年の姿がありました。
この少年こそがリボルバーであると2人は確信します。
鴻上了見という本名を名乗りたった今父は旅立ったという少年、
その言葉の通りにバイタルは完全に停止しており亡くなった事実がそこにあります。
すぐ目の前に事件の元凶がいながら何もできなかったと悔やむ草薙、
遊作は何故イグニスを作ろうとしたのかを問い詰め了見はそれに応えます。
ロスト事件の全貌
イグニスを作った目的、それは人間と言う種が寿命を迎えようとしていると考えた鴻上博士が
地球環境の危機を回避できるように肉体を持たずかつ意志を持つAIを作ろうとした為でした。
その人の意志を持つAIを人類の後継種にしようとしたわけですね。
そして意志を持つAIを作り出すにはデュエルを利用するのが最適と言うデュエル脳理論により
6人の子供を攫って無理やりデュエルをさせるロスト事件を引き起こします。
鴻上了見はこの時8歳、という事は遊作より2歳年上で今は18歳という事になりますね。
この時の了見は父が偉大な研究をしていると信じようとしましたが
そんな想いとは裏腹に研究施設から聞こえてくるのは子供たちの悲鳴、
罪悪感に耐えられなくなった了見は匿名で通報、結果として子供たちが救出される事になりました。
まさしく了見は遊作達の恩人だったわけです。しかし了見を助けた事を後悔したと言います。
事件発覚後SOLテクノロジーはロスト事件を隠蔽、首謀者であった鴻上博士を幽閉、
了見の元に戻って来た時には電脳ウイルスにより昏睡状態にされている状態でした。
そんな状態ながらもゲノム、バイラ、ファウストの助けにより
電脳世界で意識を取り戻す事に成功した鴻上博士は6体のイグニスについて語ります。
彼らはネットワークの中にサイバース世界を作り上げまたサイバース族のカードも作り出します。
プレイメーカーが使ていたカードはどれもイグニスが作ったものというわけですね。
そしてデータの塊であるデータストームも作成しSOLはそれを利用して莫大な利益を手にします。
一方の鴻上博士はデータマテリアルを使ってイグニスの解析を開始しました。
そしてその解析結果として出たものはイグニス達は人類を排除しはじめるというものでした。
これはAIそのものではなく人類自体の方の問題であり
今まで生物の頂点として我儘に生き続けてきた人類は今更頂点を他に譲る事は不可能であり、
それは人類を管理しようとするAIを敵視する事が不可避である事を意味します。
そうなってしまえばAIの方も人類を敵視するようになるだろうと。
まあ要するに「高性能AIが人類が地球にとって害のある存在と認識して排除しはじめる」
というこの手のお約束が発生する結論がシミュレートで出たわけです。
うんまあ「人類の後継種を作ろう」なんて考えたらそうなりますよね。
そしていざイグニスを排除しようとした時に第1話で最初にやったように
Aiがサイバース世界を隠した上で失踪、イグニス達に手が出せない状態になりました。
そしてハノイの塔を作り上げネットワークそのものを消滅させようとする現状に至るわけです。
Aiは「自分は人類の敵なんかじゃない」と弁明しますが了見はそれを信じません。
遊作もまた鴻上博士が思い描く危機はシミュレートの結果にすぎないと
恩人である了見を敵視せずハノイの塔を止めてくれるよう説得しますが
了見は自分はそれほど善人ではないと言って拒否、
そしておそらくは同胞たちと心中する為にリンクヴレインズに戻ると制限、
止める気があるのであれば私を倒せと遊作に言い放ちます。
覚悟を決めた遊作は了見と一緒にイントゥザヴレインズ、
こうしてプレイメーカーVSリボルバーのデュエルが再び開始されます。
4度目のミラーフォース
先行はリボルバー。
まずはフィールド魔法「リボルブート・セクター」を発動し
その効果で手札からシェルヴァレットとメタルヴァレットを手札から特殊召喚、
そしてスニッフィング・ドラゴンを通常召喚して同名カードをサーチしつつ
この3体でサーキットコンバイン、
LINK-3、マガジンドラムゴンをリンク召喚します。
そして通常魔法「リンク・コイン」を発動、
これはフィールドのリンクモンスター1体を墓地へ送りつつ次のターンに蘇生、
そして送ったモンスターのLINK数デッキからカードをめくり
その内を1枚を手札に加え残りは好きな順番でデッキに戻すというカードです。
今回の場合LINK-3のマガジンドラムゴンを墓地へ送るのでめくるカードは3枚です。
そのめくった3枚の中からリボルバーが選んだカードは
すっかりお馴染みとなった聖なるバリア-ミラー・フォース-!
リボルバーはこれみよがしにカードを1枚伏せてターンエンドです。
モンスターがら空きでカード1枚伏せでターンエンドは自分もよくやります。
プレイメーカーのターン、ドロー。
もうあからさまに怪しいこの伏せカードをプレイメーカーは除去する事にしました。
モンスターが自分の場にいない事を条件に手札からリンクスレイヤーを特殊召喚、
そしてその効果で手札からレイテンシを捨ててリボルバーの伏せカードを破壊します。
しかしリボルバーが伏せたのはミラーフォースではなく
永続魔法「ミラーフォース・ランチャー」!
これは効果で破壊された時に再びフィールドにセットしつつ
さらに手札、デッキ、墓地からミラーフォース1枚をセットし
セットしたターンに発動する事も出来るという完全なミラフォサポートです。
今回は「あからさまにミラフォを警戒させた上でブラフをセットする」という
これまた見事なプレイングを決めたリボルバー、ミラフォを使いこなしています。
こういうブラフ決まると気持ちいいですよね。
伏せカード破壊が裏目に出たプレイメーカーですが動きを止めません。
ROMクラウディアを通常召喚し先ほど捨てたレイテンシを手札に加え
レイテンシも墓地から手札に加わった事を条件に特殊召喚です。
そしてこの2体でサーキットコンバイン、
LINK-2、レストレーションポイントガードをリンク召喚します。
この時レイテンシのらなる効果でリンク素材となった時に1枚ドロー、
続けてリンクスレイヤーとポイントガードでサーキットコンバイン、
LINK-3、エクスコード・トーカーをリンク召喚します。
ミラフォあるのにリンクモンスター出してどーすんだと指摘するAiですが
プレイメーカーはそれがどうしたと言わんばかりにダイレクトアタックを宣言、
リボルバーもまた望み通りにしてやるとミラーフォースを発動します。
エクスコードはミラーフォースによって破壊されますが
ここでポイントガードの効果が発動、自身を素材としたリンクモンスターが
そのターン中に効果破壊された場合、自身を墓地から蘇生する事が可能です。
こうして蘇生したポイントガードですぐさま2度目のダイレクトアタック、
今度はしっかり決まりリボルバーに1000のダメージです。
プレイメーカーはミラーフォースで破壊されるモンスター1体に納め、
また後続をすぐさま出すという方法で強引に突破しました。
そしてカードを1枚伏せてターンエンドです。
ロスト事件やイグニスの全貌が明らかになってきましたね。
人類を助ける存在としてイグニスを作成しつつも
それが逆に人類に仇なす存在として排除しようとするリボルバー、
逆にAiを信じ、またネットワーク世界や散っていった仲間を守る為に
恩人であるリボルバーを止めようとするプレイメーカーの戦いです。
それにしてもリボルバーは本当にミラーフォース大好きですね。
こういう既存のカードを上手く使いこなすというのは中々なかった気がします。
次回予告 44話『運命の囚人』
ハノイの塔の完成を防ぐ事
自分を奮い立たせてくれた人を助ける事
皮肉にも2つの結末は矛盾する
遊作と猟犬は10年の歳月を経てもなお過去という鎖に繋がれ
運命とも呼べる牢獄に幽閉され続けている
またトポロジック・ボマー・ドラゴンの姿が見えますね。
何だかんだでリボルバーのリンクの中でも一番使われてるカードじゃないでしょうか。