今回紹介するのはフレイム・オブ・デストラクションよりこのカードです。
オルターガイスト・マルチフェイカー
効果モンスター
星3/闇属性/魔法使い族/攻1200/守 800
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分が罠カードを発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「オルターガイスト・マルチフェイカー」以外の
「オルターガイスト」モンスター1枚を守備表示で特殊召喚する。
この効果を発動するターン、
自分は「オルターガイスト」モンスターしか特殊召喚できない。
オルターガイストの新しい仲間となる闇属性レベル3です。
鋭い円錐状の独特な足を多数持つオルターガイストです。
蜘蛛を連想させる見た目からモチーフは
ギリシャ神話において蜘蛛に転生したと言われるアラクネーっぽいのですが
名前の由来はなんなんでしょうね。
フェイカーの方はコンピューター操作などにおいてよくある質問とその回答を意味する
FAQ(Frequently Asked Questions)の事かなとは推測できるのですが
マルチが何を表すのかがちょっとわからないですね。
オルターガイストの流れからすると恐らく何かの魔物の事だとは思うのですが・・・。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分が罠カードを発動した場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
①の効果は1ターンに1度、自分が罠カードを発売した場合に
手札から特殊召喚するという自己展開効果です。
罠カードが戦術の核になっている【オルターガイスト】にとっては
容易に満たす事が出来る発動条件と言えるでしょう。
②の効果が特殊召喚をトリガーにしている事もあり
出来るだけ通常召喚ではなく特殊召喚を狙いたい所です。
罠モンスターであるオルターガイスト・エミュレルフを発動すれば
②の効果と合わせて召喚権なしでオルターガイスト3体を揃えられます。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動できる。
デッキから「オルターガイスト・マルチフェイカー」以外の
「オルターガイスト」モンスター1枚を守備表示で特殊召喚する。
この効果を発動するターン、
自分は「オルターガイスト」モンスターしか特殊召喚できない。
②の効果は1ターンに1度、このカードを特殊召喚した場合に
デッキから同名カード以外のオルターガイストを
守備表示で特殊召喚するというものです。
非常に優秀な効果ですがこのカードを発動するターンは
オルターガイストしか特殊召喚できなくなる制約が発生します。
「したターン」ではなく「するターン」なので
この効果の発動前に特殊召喚するのも駄目なので気を付けましょう。
①の効果で特殊召喚する事でこの効果の発動条件を満たせる他に
オルターガイスト・マテリアリゼーションやマリオネッター、
プライムバンシーの効果などから発動を狙う事も可能です。
文句なしの強カードです
特殊召喚による制約こそ発生するものの、
どちらの効果も展開力にやや乏しかった【オルターガイスト】にとって
展開力を強力にサポートしてくれる非常に優秀なカードです。
特にプライムバンシーのリンク召喚はこのカードのおかげで
大幅に狙いやすくなるでしょう。
他のモンスターを混ぜない純構築のオルターガイストであれば
迷わず採用したいカードですし他のモンスターを混ぜている場合でも
状況を見て②の効果を使う、場合によっては①の効果だけを使うなどの工夫により
十分に採用する価値のあるカードだと思います。
②の特殊召喚制限から基本的には【オルターガイスト】で使うのが前提となりますが
通常召喚自体には制約が発生しないのでアドバンス召喚などは可能です。
緩い条件で特殊召喚が可能で②の効果によってモンスター2体を揃えられる上に
この時オルターガイスト・シルキタスあたりをデッキから特殊召喚して
アドバンス召喚のリリース要員にして墓地へ送ればオルターガイスト罠をサーチ可能です。
さらにオルターガイスト・マテリアリゼーションをサーチする事で
マルチフェイカーを蘇生して同じようにモンスター2体を用意する事が出来ます。
このように最上級モンスターをアドバンス召喚するのにかなり便利な存在であり
マルチフェイカー、シルキタス、マテリアリゼーションの3枚のカードを
アドバンス召喚を軸にするデッキに出張させる価値は十分にあるでしょう。
逆に【オルターガイスト】にアドバンス召喚の要素を組み込むのも面白いと思います。
また特殊召喚に制約が発生するのはあくまで特殊召喚するターンのみであり
相手ターンのエンドフェイズにマテリアリゼーションなどで蘇生する事で
自分ターンには一切の制約なしに特殊召喚する事も可能です。
この利用方法が出来るのであれば様々なデッキで活躍させる余地があるでしょう。