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遊戯王カード考察:急き兎馬(せきとば) 新しいランク5素材候補、実はデメリットも有効活用できる

今回紹介するのはフレイム・オブ・デストラクションよりこのカードです。

 

 

 

急き兎馬
効果モンスター
星5/風属性/獣族/攻2000/守1800
このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:カードが存在しない縦列がある場合、
このカードはその縦列の自分フィールドに手札から攻撃表示で特殊召喚できる。
②:このカードと同じ縦列に他のカードが置かれた場合に発動する。
このカードを破壊する。
③:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このターン、このカードの元々の攻撃力は半分になり、直接攻撃できる。

 

 

風属性獣族のレベル5モンスターです。

 

赤い騎馬が猛ダッシュで草原を駆け抜けています。

その背中には可愛らしい兎の武将がおり

振り落とされないように涙を流しながらしがみついています。

名前の由来は三国志演義において最強の武将と名高い呂布奉先、

そしてその愛馬である赤兎馬です。

一日千里を走ると言われる稀代の名馬であり

呂布の死後も関羽の愛馬となっています。

つまり元ネタ的に考えればこの上に乗っかった兎は呂布か関羽なわけですが

とてもそうとは思えないヘタレっぷりです。

 

 

このカード名の①の方法による特殊召喚は1ターンに1度しかできない。
①:カードが存在しない縦列がある場合、
このカードはその縦列の自分フィールドに手札から攻撃表示で特殊召喚できる。

①の効果は1ターンに1度、フィールドのある縦列にカードが1枚もない場合、

その縦列に手札から攻撃表示で特殊召喚できるという自己展開効果です。

合計5つある縦列のうちどれか1列でも空いていれば特殊召喚可能であり

相手か自分がガン伏せでもしていない限り

1列も空いていないというケースは曹操ないでしょう。

 

 

②:このカードと同じ縦列に他のカードが置かれた場合に発動する。
このカードを破壊する。

②の効果はこのカードと同じ縦列に他のカードが置かれた場合に

このカードが破壊されるという自壊デメリットです。

相手からすればこのカードの目の前にセットするなり召喚するだけで破壊できるので

このデメリットにより相手ターンに生存する事は難しいでしょう。

またリビングデッドの呼び声など相手ターンに蘇生できるカードを使われると

このカードが簡単に破壊されてしまう為注意する必要があります。

他にもバトルフェーダーや砂塵の大竜巻なども天敵となります。

 

 

③:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
このターン、このカードの元々の攻撃力は半分になり、直接攻撃できる。

③の効果は1ターンに1度、そのターン自身の元々の攻撃力を半分にする事で

直接攻撃が可能になるというものです。

そのままでも1000のダメージを与えられる他、

獣族なので野生解放を使えば直接攻撃のダメージは2800になるので

状況次第では中々馬鹿に出来ないダメージを叩き出せます。

 

 

総合すると自壊デメリットこそあるものの

相当に緩い条件で特殊召喚できるレベル5モンスターとしての活躍が期待できます。

レベル5のモンスターはサイバー・ドラゴンや超量士レッドレイヤーを始めとして

「自分の場にモンスターがいない時に手札から特殊召喚できる」

という条件を持つカードが多いのですがこのカードは

それらのモンスターと一緒に手札から特殊召喚する事が容易であり

召喚権を使わずにレベル5を2体用意する事に適しています。

また③の攻撃力が半分になるというデメリットも

ダイナミスト・ブラキオンの発動条件を満たしやすくなる点ではメリットになります。

特に相手モンスターが1体しかいない時などはこのカードで直接攻撃した後に

No.61 ヴォルカザウルスに繋げる事で相手に与えるダメージを水増しできます。

これらの点からランク5のエクシーズ召喚を狙うデッキで活躍が期待できるでしょう。

 

 

また獣族であり②の効果で自壊した場合、

森の番人グリーン・バブーンの特殊召喚条件が満たせます。

手札から簡単に特殊召喚可能かつ何かしら魔法罠を伏せれば簡単に破壊できる為、

グリーン・バブーンを特殊召喚する為の要員として中々に優れています。

攻撃力半減もそうですがデメリットをただのデメリットで終わらせない面白いカードです。

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