遊戯王ヴレインズ34話の感想です。
今年最初のヴレインズですね。
スペクターの聖天樹デッキに着実に追い詰められるブルーエンジェル。
しかしまだブルーエンジェルは諦めていませんでした。
ハノイの塔に向けて走り続けるプレイメーカー。
Aiもネットワークを世界を滅ぼそうとするハノイの騎士の計画にはご立腹であり
余裕ぶってるリボルバーの態度もあってかなり怒ってます。
スペクターの過去
ブルーエンジェルのターン、ドロー。
まずキャンディナを通常召喚してサーチ効果を発動、
トリックスター・テンプテーションを手札に加えます。
そしてキャンディナとマンジュシカでサーキットコンバイン、
LINK-2、トリックスター・ブラッディマリーをリンク召喚です。
そしてライトアリーナの効果でリンク素材にしたキャンディナを蘇生、
この時ブラッディマリーの効果が発動しライフを200回復します。
さらにブラッディマリーの効果で手札を1枚捨ててお互いに1枚ドローします。
そして速攻魔法「トリックスター・ブーケ」を発動、
これはトリックスター1体を手札に戻す事でその攻撃力分だけ
他のモンスターの攻撃力を上げるという効果を持ちます。
戻すのはキャンディナ、そして攻撃力を上げるのは・・・サンアバロン・ドリュアデス!
勿論攻撃力を上げたのには理由があります。
ブルーエンジェルは続けてトリックスター・テンプテーションを発動、
攻撃力の変化したモンスター、つまりドリュアデスを手札に戻します。
攻撃対象にできないならバウンスしてしまえって事ですね。
しかしスペクターは手札の聖蔦の処女(サンヴァイン・メイデン)の効果を発動、
手札からこのカードを特殊召喚してさらにテンプテーションの効果を無効にします。
スペクターはちゃんと除去対策も握っていました。
ブルーエンジェルはこれでターンエンド、ドリュアデスの攻撃力も元に戻ります。
スペクターはブルーエンジェルに自分の過去を探します。
それはまるで音も光もない谷底を孤独で生きるようなものであったと。
「ようなもの」という事は実際にそういう事ではなくたとえ話である可能性が高いですが
状況的にロスト事件の時の遊作に近い状態に感じますね。
愛に飢えていると言っていましたがその時の影響が少なからずあるのでしょう。
悪堕ちに定評のあるトリックスター
スペクターのターン、ドロー。
いきなりドリュアデスとメイデンでサーキット・コンバイン
LINK-3、サンアヴァロン・ドリュアノームをリンク召喚です。
うん、なんかドリュアデスのカードイラストも妙に小さかったからね、
やっぱりまだ進化残してるんじゃないかなーって思ってました。
進化する度にだんだんイラストが大きくなっていく流れなのでしょう。
そして永続魔法「聖蔦の社(サンヴァイン・シュライン)」を発動、
手札を1枚すてる事で墓地の植物族通常モンスターを1体、
この場合ゲニウスロキを蘇生させます。そしてゲニウスロキ1体でコンバイン、
再び聖蔦の剣士(サンヴァイン・スラッシャー)をリンク召喚です。
今回はLINK-3のドリュアノームがいる事で攻撃力は3200にまで上昇、
この攻撃力でブラッディマリーを戦闘破壊してそのコントロールを奪います。
ホーリーエンジェルに続きブラッディマリーまで奪われてしまいました。
ライトアリーナの効果で戦闘ダメージを無効にし逆にライフを回復するものの、
ホーリーエンジェルとブラッディマリーの攻撃によりライフを1000まで削られてしまいます。
2体とも持ってる武器が物騒すぎて悪堕ち似合いすぎなんですけど!
スペクターはこれでターンエンドです。
ブルーエンジェルのターン、ドロー。
まずはヒヨスを通常召喚、そしてヒヨス1体でサーキットコンバイン、
LINK-1、トリックスター・ブルムをリンク召喚です。
そしてブルムの効果によりスペクターに1枚ドローをさせます。
マンジュシカの効果もあってトリックスターは相手にドローさせる機会が多いですね。
そしてリンク素材になった事でヒヨスの効果が発動し再び墓地から蘇生されます。
続けてヒヨスとブルムでサーキットコンバイン、
LINK-2、トリックスター・スイートデビルをリンク召喚です。
そしてライトアリーナの効果でヒヨスを蘇生してすぐさま2体でサーキットコンバイン、
LINK-3、トリックスター・デビルフィニウムをリンク召喚です。
モチーフとなった花は恐らくデルフィニウムですね。
やっぱり毒花であり清明や高貴といった花言葉を持ちます。
デビルフィニウムの効果、墓地のトリックスターを手札に戻す事で
通常召喚権を増やすというものでマンジュシカを墓地から手札に戻し
先ほど手札に戻したキャンディナを通常召喚、その効果でもう1体マンジュシカをサーチです。
先ほどからひたすらキャンディナを使いまわしておりその効果を最大限活用してます。
そしてデビルフィニウムでブラッディマリーを攻撃、
この時デビルフィニウムの更なる効果が発動します。
相手のリンクモンスターの数だけ除外されたカードを手札に加え
その数×1000だけデビルフィニウムの攻撃力をアップさせるというものです。
相手の場にリンクモンスターは4体存在し、そして除外されたカードは3枚あります。
そう、スペクターがまとめて除外した3枚のリンカーネイションが。
この3枚を手札に加えデビルフィニウムの攻撃力は5200にまで上昇します。
ドリュアノームにはリンク先にモンスターを出す事で攻撃を防ぐ効果を持ちますが
現在ドリュアノームのリンク先は全て埋まっておりその効果は使えません。
ですがそれでもブルーエンジェルはスペクターにダメージを与える事はできませんでした。
ドリュアノームの更なる効果、それはリンク先のモンスターが攻撃された場合に
その攻撃されたモンスターの位置を移動させる事で相手の攻撃を無効にするというものでした。
自分自身は攻撃されない特性を持ちさらにリンク先もその効果で守るという布陣です。
「あなたの攻撃など私にとって何の脅威でもなかった」ととにかく煽るスペクター。
ブルーエンジェルはターンエンド、この時スペクターはシュラインを墓地へ送り効果発動、
墓地の罠カードを1枚セットさせます。先ほど手札から捨てたカードがこれでしょう。
スペクターはリンカーネイションをセットしないの?とブルーエンジェルを煽りますが
デビルフェニウムの効果に制約があり手札に回収したターンはセットできない模様です。
ファンサービス
スペクターのターン、ドロー。
この時ブルーエンジェルは手札のマンジュシカ2体の効果を発動、
キャンディナとデビルフィニウムを手札(エクストラデッキ)に戻し守備表示で特殊召喚します。
そして永続罠「トリックスター・トリート」を発動、
まず発動時にこのカードにトリックスター・カウンターを1つ置きます。
そして互いのターンの終わりにこのカードにカウンターが2つ以上ある場合このカードは破壊され
さらにカウンター×1000のダメージを自身を受ける事になる諸刃の剣です。
そしてその効果とはこのカードにカウンターを1つ乗せる事で
手札のトリックスター罠をセットしてさらにすぐさま発動できるというものでした。
現在ブルーエンジェルの手札には先ほど回収した3枚のリンカーネイションがあります。
そして現在フィールドには相手のドロー時にダメージを与えるマンジュシカが2体です。
これがブルーエンジェルの最後の奥の手でした。
先ほどブルムの効果でスペクターにカードをドローさせたのもこれが目的です。
1枚目のリンカーネイション発動、スペクターに1600のダメージです。
この時ドリュアノームの効果が発動しサンヴァイン・ヒーラーをEXデッキから特殊召喚、
合計で1700のダメージを回復しますがまだリンカーネイションは2枚残っています。
2枚目のリンカーネイションでスペクターの残りライフは1600、
最後のリンカーネイションでトドメ・・・とした所でスペクターの罠カードが発動。
聖花葬(サンブルーム・ヒューネラル)、その効果はフィールドのモンスター1体を選び
フィールドに存在する選んだモンスターの攻撃力の合計分ライフを回復するというものでした。
スペクターが選んだのはホーリーエンジェル、つまり天使族。
そして現在フィールドにはホーリーエンジェルとブラッディマリー(攻撃力2000)、
マンジュシカ2体(攻撃力1600)があり合計攻撃力は7200、
よってライフ7200回復です。これでは1600ダメージを受けてもへっちゃらです。
今までのブルーエンジェルの努力を嘲笑うかのように煽りまくるスペクター。
涙まで流して散々感動したフリをしておきながらこれです。
トドメとばかりにブルーエンジェルの絵本を破り捨てそれを燃やします。
希望を与えつつそれを絶望に変える、とんだファンサービスです。
この精神攻撃にブルーエンジェルの心も完全に折れてしまいました。
既にブルーエンジェルに打つ手はなくトリートの効果で自滅を待つ状態、
しかしスペクターはあえて自らの手でブルーエンジェルを葬ることを選びます。
サンブルーム・ヒューネラルを除外してさらなる効果を発動、
このターンに発動して墓地へ送られた魔法罠の数以下のレベルを持つモンスターを全て破壊、
今回の場合墓地へ送られたのはリンカーネイション3枚であり
レベル3以下のマンジュシカ2体を破壊しその数×500ダメージを与えます。
さようなら・・・青い天使になれなかった哀れな女、財前葵!
最大限のゲス顔を浮かべながらそう吐き捨て、ブルーエンジェルのライフを0にしました。
スペクターの勝利です。
ブルーエンジェルは空中に巻き上げられ、そのまま頭から地面に叩きつけられました。
あきらかにやばい落ち方です
バーチャル世界でなければ首折れて死んでる奴です。
ていうかこれバーチャル世界でもかなり危険そうなんですが大丈夫なんでしょうか。
年始早々圧倒的顔芸を見せつけてきましたスペクター
ヴレインズにおけるゲス枠担当はもうこの人で決まりでしょう。
もう煽りに煽りまくったあげくブルーエンジェルを絶望に叩き落とすという
圧倒的ゲス力を見せつけてくれました。
今回ブルーエンジェルが相当ガチなバーン戦術を披露してくれていましたが
ライフ回復手段に長けている聖天樹とは相性が悪かった模様です。
次回予告 35話『もう一つのロスト事件』
あの地獄の日々が今日まで復讐者を駆り立てた
憎むべきはハノイの騎士ただ1つ
しかし揺るぎなく思えたその信念は揺らぎ始める
10年の時を経て、因縁の2人が今出会う
今度はブルーエンジェルとスペクターのデュエルのようです。
どうやらスペクターは6人いるロスト事件の被害者の1人のようですね。
そうであればこれでロスト事件被害者は3人目です。
あと3人被害者がいるはずですが彼らも今後登場するのでしょうか。
またこうなるとリボルバーが遊作を助けた声の本人という可能性がより高まりました。
もしスペクターがロスト事件の被害者であれば
遊作と同じようにリボルバーが心の救いになっていれば心酔するのも納得です。