今回紹介するのはストラクチャーデッキ-パワーコード・リンク- よりこのカードです。
パケットリンク
通常罠
このカード名のカードは1ターンに1枚しか発動できない。
①:自分・相手のメインフェイズ2に発動できる。
自分の手札・デッキ・墓地のレベル2以下のモンスターを任意の数だけ選び、
フィールドのリンクモンスターのリンク先となる
自分フィールドに特殊召喚する(同名カードは1枚まで)。
リンク召喚のサポートと言える通常罠です。
サイバース世界を思わせるヘクス型のパネルが多数並んでいます。
中々に抽象的なイラストで何を意味するかの解釈は意見が分かれそうですね。
パケットとは「小包」を意味する言葉でコンピューター用語では通信方式及び
それに使われる1データの単位として使われます。
主に128バイトを1パケットとして扱い、
大きな情報を情報を1パケットごとに区切って通信を行います。
例えるなら10トンある資材を輸送するとして
10トンを丸ごと1つの箱に入れるのではなく
1箱10キロぐらいに分けた上で輸送するような感じです。
これは大きなデータを一度に送る事によるネットワークの専有を防ぐと同時に
データが破損した際の被害を抑えるリスクヘッジの役割を持っています。
また通信料金を徴収する際に使用したパケット単位で料金を設けたりします。
携帯電話やスマートフォンを持っている方であれば
「パケット通信料」という言葉を聞いたことある人もいるでしょう。
このカードの場合はリンクモンスターをパケット(素材)に分けて
リンクモンスターのリンク先に送っているのでしょう。
その効果は1ターンに1度、お互いのターンのメインフェイズ2に
レベル2以下のモンスターを1種類ずつ任意の数を
リンクモンスターのリンク先に特殊召喚するというものです。
必然的にリンク召喚を行うデッキで使う事になるでしょう。
参照するリンク先はどのモンスターの何体でもよく
また相手モンスターのリンク先も可能です。
現状特殊召喚できるモンスターの最大数が4体であり
相手がこちら側にリンク先の向いたリンクモンスターを出した上で
もう片方のEXモンスターゾーンにトラフィックゴーストを出す、
もしくはEXモンスターゾーンにトラフィックゴーストを出し
そのリンク先以外の場所にプロキシードラゴン当たりを出す事で
特殊召喚できる枠を4つ確保する事が可能です。
実際に上記の状態を用意するのは中々に難しい為、
トラフィックゴーストあたりで枠を3つ確保するのが妥当な所でしょう。
特殊召喚するモンスターはレベル2以下であれば何でもよく
またモンスター効果なども問題なく発動が可能です。
ドングルドングリやスニッフィング・ドラゴンなど
特殊召喚時に効果を発動できるモンスター、
黒鋼竜や太古の白石など墓地に送る事に意味があるモンスターを特殊召喚すれば
さらにアドバンテージを確保する事が出来るでしょう。
ワイトプリンスとワイトキング、あとワイトメアあたりを一緒に特殊召喚して
さらなるワイトキングの攻撃力を効率的に高めるといった芸当も可能です。
問題となるのはリンクモンスターを用意するという条件よりも
メインフェイズ2にしか発動できないというタイミングの方でしょう。
自分ターンに発動する場合は攻撃などに参加させる事はできませんし
予め前ターンにセットしておく必要があるため
発動するまでの間に除去される可能性も高くなります。
荒野の大竜巻などで相手ターンにセットするといった工夫をすれば
自分ターンでの発動をいくらか狙いやすくなるでしょう。
相手ターンに発動する場合はこのカードが除去されないのは勿論のこと
発動までにリンクモンスターを守る必要も出て来ます。
攻撃力の高い鎖龍蛇-スカルデットあたりならともかく
トラフィックゴーストあたりを生存させるのはかなり難しいでしょう。
素直に下方向3つのリンクモンスターを生存させるのは諦めて
プロキシー・ドラゴンあたりをメインモンスターゾーンに蘇生させて
枠2体での特殊召喚で妥協するという選択肢もあります。
2体の特殊召喚でも十分にアドバンテージは確保できますし
次のターンに特殊召喚したモンスターでリンク召喚などに繋げつつ
しっかりと攻撃に参加させる事が可能です。
このように自分ターンで使うか相手ターンに使うかで使い勝手が変わってきます。
このカードを上手く使うならまずどちらのターンで使いたいかを考えて
それに合わせて発動を狙いやすいカードを用意しておくといいでしょう。