今回紹介するのはフレイム・オブ・デストラクションよりこのカードです。
鉄騎龍ティアマトン
特殊召喚・効果モンスター
星4/闇属性/ドラゴン族/攻2000/守 0
このカードは通常召喚できず、このカードの①の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
このカードと同じ縦列の他のカードを全て破壊する。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードと同じ縦列の使用していないゾーンは使用できない。
闇属性ドラゴン族のレベル4特殊召喚モンスターです。
いくつものフィンが並んだような翼が特徴的な黒い機械竜です。
いかにもな機械竜といった外見ですが機械族ではなくドラゴン族なので注意です。
名前の由来はティアマトからでしょう。
メソポタミア神話に登場する海の女神であり本来はドラゴンではないのですが
いつの間にかティアマト=ドラゴンとする俗説が生まれたと言われています。
このカードは通常召喚できず、このカードの①の効果でのみ特殊召喚できる。
このカード名の①の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。この効果は相手ターンでも発動できる。
①の効果は3枚以上のカードが同じ縦列に存在する場合に
このカードを手札からフリーチェーンで特殊召喚できるという特殊召喚効果です。
特殊召喚モンスターでありこの方法以外では特殊召喚する事が出来ません。
ちょっと勘違いしやすいですが条件さえ満たしていればどの縦列にも特殊召喚できます。
相手の手を借りずに召喚条件を満たす場合、
同じ列のEXモンスターゾーン、メインモンスターゾーン、魔法罠ゾーンを埋める、
もしくはトーチ・ゴーレムなどで相手の場にモンスターを特殊召喚した上で
もう1枚魔法罠を用意する事で条件を満たす事が可能です。
また相手の場に1枚もカードが存在しないという場合以外は
相手のカードと同じ列にモンスターと魔法罠を置く事でも特殊召喚が狙えます。
モンスターと魔法罠それぞれあれば十分に特殊召喚を狙える機会はある為、
召喚条件はそれほど難しくはないでしょう。
②:このカードが特殊召喚に成功した場合に発動する。
このカードと同じ縦列の他のカードを全て破壊する。
②の効果はこのカードが特殊召喚に成功した場合に
このカード以外の同じ縦列のカードを全て破壊するというものです。
特殊召喚モンスターである為①の効果でしか特殊召喚をする事が出来ませんが
条件さえ満たしていればフリーチェーンで特殊召喚が可能であり
相手ターンに特殊召喚して展開の妨害を狙う事も出来ます。
上手く行けば複数の相手カードを破壊する事も可能ですが
召喚条件を満たした際の状況がカードが縦3つに並ぶという割とあからさまな状態になる為
まあ相手がこのカードの存在を知っていれば察せられて警戒されるんじゃないかなぁ
そんなわけで複数の相手カードを破壊出来る状況は稀ですが
1枚破壊でも十分に仕事はしてくれる効果でしょう。
特にEXモンスターゾーンにカードを出す直後に特殊召喚できればいやらしいです。
③:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
このカードと同じ縦列の使用していないゾーンは使用できない。
③の効果はこのカードがモンスターゾーンに存在している間
同じ縦列のまだ未使用のゾーンをお互いに使用できなくなるというものです。
狙い目となるのはまず2列目と4列目、つまりEXモンスターゾーンのある列です。
片方のEXモンスターゾーンを自分が使った後に
もう片方のEXモンスターゾーンのある列にこのカードを置けば
相手はこのカードをなんとかしない限りEXデッキからモンスターを特殊召喚できません。
このカードの攻撃力は2000と下級を退ける程度の数値はあり
相手がEXデッキのカードを主軸としているのであれば
このカードをどかすのは結構難儀するでしょう。
相手がペンデュラム召喚を狙うデッキであれば両端も狙い目となります。
Pゾーンのある両端のどちらかを使用不能にする事で相手のペンデュラム召喚を封じられます。
召喚条件などに癖はありますが②の効果、③の効果どちらか片方でも相手にとってはいやらしく
ある種の手札誘発の妨害カードとして中々面白い性能を誇ります。
召喚条件の関係上相手がこのカードの存在を知っていれば
縦3つにカードが並んだジェットストリームアタックを見られた時点で警戒されると思いますが
それでも相手の動きを抑制する牽制としては十分な働きが期待できます。
逆にこのカードが実際に手元にない状態でもわざとジェットストリームアタックにカードを並べて
相手にこのカードを警戒させるという心理戦を仕掛けるのも面白いと思います。
ある種カードプールに存在するだけでプレイングを左右させるカードと言えます。
自分が使わない場合でもこのカードの存在は覚えておいた方がいいでしょう。
また守備力0の闇属性である為、悪夢再びによる回収に対応しているのもポイントです。
①の効果でしか特殊召喚できませんが手札に回収する事で再び特殊召喚が狙えます。
当然このカードがあると相手に伝えてしまう事になりますが
前述の通りジェットストリームアタックの時点で相手にこのカードを警戒されると思われる為
実際に相手に与える情報アドバンテージにそれほど差はないでしょう。
ブラフは仕掛けられなくなりますが。
ちなみにこのカードの最大の弱点は相手が持っている同じカードだったりします。
このカードの召喚条件を満たす為に同じ列にカードを並べた場合、
もし相手も鉄騎龍ティアマトンを握っていれば相手のティアマトンの特殊召喚を許すばかりか
カードを3枚置いた列に置かれて最悪一気に3枚のカードを破壊されてしまいます。
このカードを使う場合は逆に相手に踏み台にされないように気を付けましょう。