今回紹介するのはフレイム・オブ・デストラクションよりこのカードです。
ヴァンパイア・サッカー
リンク・効果モンスター
闇属性/アンデット族/攻1600/LINK-2
【リンクマーカー:左下 右下】
\ ↑ /
← →
/ ↓ \
アンデット族モンスター2体
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
特殊召喚したそのモンスターはアンデット族になる。
②:自分・相手の墓地からアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
③:自分がモンスターをアドバンス召喚する場合、
自分フィールドのモンスターの代わりに
相手フィールドのアンデット族モンスターをリリースできる。
ヴァンパイアの新規となるLINK-2リンクモンスターです。
薄着に褐色と吸血鬼のくせして随分と健康的なイメージな少女です。
牙をあしらった模様のある帽子とブーツが特徴的ですね。
鳥のような羽からトゲが飛び出たような翼をしており
この事からモチーフはチュパカブラではないかと思っています。
ゴートサッカー(山羊の血を吸うもの)とも呼ばれるUMAであり
背中に生えたトゲや赤い目をしていると言われています。
血の吸われたようなヤギの変死体があった事からその存在を噂されました。
ヴァンパイア・サッカーがコウモリの翼ではなく鳥のような翼なのも
全身が毛で覆われているというチュパカブラの生体から来ていると思われます。
どことなくアメリカンな外見をしているのもチュパカブラの目撃場所からでしょう。
【リンクマーカー:左下 右下】
アンデット族モンスター2体
リンク素材にはアンデット族2体を指定しています。
レスキューラビットからゾンビーノあたりを特殊召喚したり
不知火の隠者→リリースしてユニゾンビ→馬頭鬼墓地に→隠者蘇生とすれば
カード1枚でリンク召喚を狙う事も出来ますがこのカードの効果を考える場合
通常召喚権を残した状態でリンク召喚をしたい所です。
それでも蘇生手段に優れるアンデット族であれば素材を揃えるのは難しくないでしょう。
リンクマーカーは安心と信頼の斜め下2つです。
多分これが一番うれしいLINK-2のリンクマーカーだと思います。
EXモンスターゾーンでリンク召喚するが前提となるリンクモンスターですが
特にリンクマーカーに依存した効果は持っていない為、EX召喚枠が必要ないのであれば
メインモンスターゾーンに出しても問題ありません。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:相手の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
特殊召喚したそのモンスターはアンデット族になる。
①の効果は1ターンに1度、相手の墓地のモンスター1体をアンデット族にした上で
相手フィールドに守備表示で特殊召喚する変則的な蘇生効果です。
相手フィールドに蘇生する関係でそのままであれば相手に塩を送る効果ですが
アンデット族にするというのがミソで②や③の効果の布石として活用が可能です。
守備表示で蘇生する関係上リンクモンスターは蘇生できない点には注意です。
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
②:自分・相手の墓地からアンデット族モンスターが特殊召喚された場合に発動する。
自分はデッキから1枚ドローする。
②の効果は1ターンに1度、自分か相手の墓地からアンデット族が蘇生された場合に
デッキから1枚ドローする強制効果です。
アンデット族であれば蘇生手段に困る事はありませんし①の効果でも発動が狙える為
積極的にドローを狙っていく事が可能です。
リビングデッドの呼び声などで相手ターンに蘇生を狙っていくのもいいでしょう。
③:自分がモンスターをアドバンス召喚する場合、
自分フィールドのモンスターの代わりに
相手フィールドのアンデット族モンスターをリリースできる。
③の効果はこのカードがフィールドに存在している間、
自分がモンスターをアドバンス召喚する場合に
相手の場のアンデット族もリリース要員に出来るというものです。
この効果により①の効果で蘇生した相手モンスターを
そのままアドバンス召喚の為のリリース要員として使う事が可能です。
またこの効果を使う際このカード自身もリリース要員にできる為、
最上級モンスターのアドバンス召喚も狙っていく事が可能です。
DNA改造手術やアンデットワールドで相手モンスターをアンデット族にできれば
相手がモンスターを蘇生するだけでもドローを狙う事が出来ますし
相手モンスター全体を③の効果でリリース要員にしてしまう事も可能です。
これに加えて連撃の帝王も一緒に発動すれば
相手ターンにモンスターをリリース可能になり妨害として非常に優秀です。
ただアンデットワールドを使う場合アンデット族以外のアドバンス召喚が不可能になる為、
その場合ちゃんとアドバンス召喚する用のアンデット族を用意する必要があります。
アドバンス召喚するアンデット族としては
上級であれば砂塵の悪霊やヴァンパイア・デューク、シャドウ・ヴァンパイアあたりが、
最上級であればヴァンプ・オブ・ヴァンパイアや冥帝エレボスあたりが候補となるでしょう。
冥帝エレボスを活かすには帝王魔法カードを採用する必要がありますが
アドバンス召喚を軸とするなら上記の連撃の帝王や帝王の烈旋は問題なく採用出来ます。
なお現在唯一のアンデット族リンクモンスターとなります。
アンデット族故に馬頭鬼や生者の書-禁断の呪術-など豊富な蘇生手段に対応しており
2つ分のリンク素材として積極的に活用していく事が可能です。
また蘇生した場合でも3つの効果を問題なく発動する事が可能であり
①の効果で蘇生して②の効果でドロー、そして③の効果で2体のリリース要員を確保できる為、
アドバンス召喚の布石としても非常にオススメな蘇生候補となります。
このカードを蘇生するだけでも最上級モンスターのアドバンス召喚を狙えますが
これに黄泉ガエルあたりも混ぜれば三幻神をはじめとする3体リリースもいけます。
アドバンス召喚を積極的に狙うデッキであれば
アンデット族の要素を取り入れる価値が大きく高まったと言えるでしょう。