11月21日にVジャンプ1月号が発売されます。
今回紹介するのはその付録としてついてくるこのカードです。
サモン・ソーサレス
リンクモンスター
闇属性/魔法使い族/攻2400/LINK-3
【リンクマーカー:上 左下 右下】
\ ↑ /
← →
/ ↓ \
トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を、
このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
②:このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じ種族のモンスター1体をデッキから選び、
このカードのリンク先となる自分・相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
闇属性魔法使い族のLINK-3リンクモンスターです。
グレイブのような杖を持った赤毛の女魔導士です。
露出度の高い黒いローブが特徴的で中々魅惑的な雰囲気を出しています。
足に付けられてるアクセサリーがガーターベルトっぽいのもまたセクシーです。
【リンクマーカー:上 左下 右下】
トークン以外の同じ種族のモンスター2体以上
リンク素材にはトークン以外の同じ種族のモンスター2体以上を要求しています。
基本的には種族統一されたデッキでリンク召喚を狙う事になるでしょう。
リンク・スパイダーやセキュリティ・ドラゴンに変換すれば
実質的にスケープ・ゴートなどのトークンからでもリンク召喚が狙えます。
また汎用のリンク2にはセキュリティ・ドラゴンを始めとするサイバース族がおり
リンク素材にするモンスター3体のうち1体でもサイバース族がいれば
それらのリンク2を経由する事でリンク召喚が狙えます。
これは同時にリンク・スパイダーの素材になれる通常モンスターや
リンクリボーの素材になれるレベル1が1体でもいればOKという意味でもあります。
リンクマーカーは上、左下、右下とデコード・トーカーと同じ配置になっています。
効果も含めてEXモンスターゾーンに出すのが前提となるでしょう。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。
手札からモンスター1体を、
このカードのリンク先となる相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
①の効果はこのカードがリンク召喚から成功した場合に
手札からモンスター1体をこのカードのリンク先の相手フィールド、
つまりこのカードの真上に守備表示で特殊召喚するというものです。
ギブ&テイクのような相手に自分のモンスターを送り付ける効果であり
大盤振る舞い侍や悪魔の調理師を送り付けて大量ドローを狙ったり
スクラップ・サーチャーを送り付けてモンスター破壊を狙ったりが可能です。
この手の効果で手札から直接相手にカードを送り付けられるのは珍しく
ギブ&テイクや強制転移とはまた違った使い方ができるでしょう。
単純に②の効果の布石にするという手もあります。
守備表示でしか特殊召喚できない為、
攻撃力の低いモンスターをサンドバッグにするといった事は出来ないので注意です。
サンドバッグにしたい場合は
ブルーアイズ・カオス!MAX!ドラゴンのような貫通効果持ちを用意しましょう。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
②:このカードのリンク先の表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターと同じ種族のモンスター1体をデッキから選び、
このカードのリンク先となる自分・相手フィールドに守備表示で特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。
②の効果は1ターンに1度、リンク先の表側表示モンスター1体を選択、
そのモンスターと同じ種族1体を別のリンク先に
効果を無効にして守備表示で特殊召喚するというものです。
こちらも相手の場にモンスターを特殊召喚する事が可能ですが
効果が無効になる為コンボに組み込むのは少し難しいでしょう。
別のリンク先に同じ種族が必要という条件と効果無効になる制約こそあるものの
特殊召喚できるモンスターには一切の制約がなく
高レベルのモンスターをデッキから直接特殊召喚できる貴重な手段となります。
参照したリンク先と同じレベルのモンスターを特殊召喚すれば
そのままエクシーズ召喚を狙う事も可能です。
①の効果で特殊召喚したいモンスターと同じ種族を相手フィールドに出し
②の効果でそれを参照してデッキから直接特殊召喚するという流れが可能ですが
①の効果に頼らずとも同じ種族を用意できるのであればそれに越したことはありません。
②の効果だけでも十分に有用なので例え①の効果を有効活用できない場合には
無理して狙わずに②の効果目当てに採用すのも全然ありです。
で、ここからが本題です。
ツィッターでも話題になっているのですがこのカードの登場により
イグナイトデッキでこのカードを利用した1ターンキルコンボが開発されました。
メインデッキに入る主なコンボパーツはイグナイトの他には
アストログラフ・マジシャン2体と地霊神グランソイルの1枚であり
手札にイグナイト4枚があれば地霊神グランソイルを
ファイアウォール・ドラゴンで無限に使いまわす流れに派生でき
そこからガガガガンマンを無限ループさせてバーン効果で削る流れです。
①イグナイト2体をスケールにセットしてイグナイト2体をペンデュラム召喚
②イグナイト2体でヘビーメタルフォーゼ・エレクトラムをリンク召喚
③エレクトラムの効果を利用してアストログラフ・マジシャンをEXデッキに、
さらにその後Pゾーンのイグナイトを破壊して
アストログラフ・マジシャンをサーチ&自身の効果で特殊召喚&ドロー
④ドローしたイグナイトを通常召喚し
アストログラフ・マジシャンとイグナイトで2体目のエレクトラムをリンク召喚
⑤再びエレクトラムの効果でPゾーンのイグナイトを破壊、
アストログラフ・マジシャンをサーチ&自身の効果で特殊召喚、
この時アストログラフ・マジシャンの特殊召喚は
次に出すサモン・ソーサレスのリンク先に置く用にする
⑥エレクトラム2体でサモン・ソーサレスをリンク召喚
⑦サモン・ソーサレスの効果でリンク先のアストログラフを選択、
もう1体のアストログラフを別のリンク先にデッキから特殊召喚
⑧アストログラフ2体で
No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホークをエクシーズ召喚、
その効果でフィールドにトークンを生成する
⑨生成したトークン1体とサモン・ソーサレスで
ファイアウォール・ドラゴンをリンク召喚、
さらに残ったモンスターでリンク・スパイダーやリンクルベル等
地属性のリンクモンスターを5体リンク召喚した上で
ライトロード・ドミニオン キュリオスをリンク召喚
⑩キュリオスの効果で地霊神グランソイルをデッキから墓地へ送り
ファイアウォールで墓地へ送ったグランソイルを手札に加え、
さらに自身の効果でグランソイルを手札から特殊召喚
とまあ大まかこのような流れで無限ループの準備をしますが
口で説明するだけでは訳が分からないという人も多いので
細かい動きはこちらの発案者の動画を参した方がいいでしょう。
そしてこの無限ループを利用したコンボですが
チキンレースや成金ゴブリンといった圧縮カードに加えて
召喚師のスキルや増援といったイグナイト特有のサーチカードの多さを活かす事で
手札誘発などで相手に妨害されないという前提条件こそありますが
100%の確率で1ターンキルが成功するデッキが作られてしまいました。
正確には手札にアストログラフやグランソイルが来る可能性があり
手札にイグナイトが4枚揃わない事態も発生しますが
その場合でも無限ループに派生出来る動きが練られており
実質的に100%成功するというものです。
それ専用の構築が必要で逆に手札誘発で簡単に妨害されるものですが
これはやばい奴ですね
まあコンボに必要なカードがいくつもあるので
多分次の制限改定あたりでどれかが規制されると思います。
個人的に一番ありえるのはファイアウォール・ドラゴン制限だと思います。
ぶっちゃけこのコンボ以外でもファイアウォール悪さしてますからね。
追記:グランソイルの効果が1ターンに1度にエラッタされる事になったようです。
公式も1ターンキルの危険性には気づいた模様です。
でもそこはファイアウォールドラゴンの方エラッタするべきじゃないかなぁ
結局あっちも悪さしまくってますし。