今回紹介するのはEXTREME FORCE(エクストリーム・フォース)よりこのカードです。
インスペクト・ボーダー
効果モンスター
星4/光属性/機械族/攻2000/守2000
自分フィールドにモンスターが存在する場合、このカードは召喚・特殊召喚できない。
①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
その間はお互いにそれぞれ1ターンに発動できるモンスターの効果の回数が、
フィールドのモンスターの種類(儀式・融合・S・X・P・リンク)の数までになる。
光属性機械族のレベル4モンスターです。
ポリス的なロボットがDボードに乗ってスタンロッドを構え町を走り回っています。
随所にちりばめられたサイレンが警察官だって強く主張していますね。
インスペクト(監査)という名前からして警察機構ですね。
VRAINSの世界にはこんな感じの警察機構がいるのかもしれません。
本編にも取り締まっているロボットはありましたが
こちらは人型ではなくドローンタイプでしたね。
まずこのカードは自分フィールドにモンスターがいない状態でしか
召喚、特殊召喚できない制約が存在します。
モンスターの種類に依存するタイプのロック効果を持っていますので
「やりたい放題やった後に最後にこのカードを出して相手だけロックする」
というのをさせない為の制約でしょう。
このカードを出した後に他のモンスターを展開するのは問題ありません。
その効果はこのカードが存在している間、そのターンの間
儀式、融合、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンクの6種類の中で
フィールドに存在している種類分の回数しか
お互いにモンスター効果を発動できないというロック効果です。
どういう事かというと例えばフィールドにいるのが融合モンスターのみの場合は
お互いに1ターンに1度しかモンスター効果を発動できず、
エクシーズモンスターとペンデュラムモンスターがいる場合には
お互いに1ターンに2度までモンスター効果を発動できるといった具合です。
あくまで「発動を封じる」だけなので永続効果や
手札から特殊召喚する効果などには影響がありません。
そして上記6種類のモンスターがまったくフィールドに存在していない場合、
お互いにモンスター効果を一切発動する事ができなくなります。
この拘束は非常に強烈で特にモンスター効果を発動して展開を行うタイプや
モンスター効果による除去を頼りにするタイプは動きを大きく阻害されるでしょう。
この状態が最もこのカードが力を発揮できる為、
このカードを使うのであれば出来るだけこの状況に持ち込みたい所です。
そして同時に自分のデッキはこの状態であっても動ける構築が望ましい所です。
フォッシル・ダイナ パキケファロやライオウ、電光-雪花-など
メタビートとしてよく使われるカードの多くは永続効果を持っており
このカードがある状態でもあまり動きを拘束されません。
そういったデッキであればこのカードも問題なく投入する事ができるでしょう。
効果による拘束力もさる事ながら攻撃力守備力も2000と高く
下級モンスター相手には早々突破される事はありません。
総じて【メタビート】向きのカードだと言えるでしょう。
6種類のモンスターが1枚もいない状態では高い拘束力を発揮しますが
逆にどれか1種類でも場に出てしまえば1回は効果の発動を許してしまいます。
もっとも簡単かつ様々なデッキで行える方法は何か適当なモンスターを通常召喚し
そこから副話術士クララ&ルーシカのリンク召喚に繋げてしまう事です。
召喚権とメインフェイズ1を消費する事になりますが
通常召喚を行えるデッキであればエクストラデッキの枠1枚で解決可能となります。
また儀式召喚や融合召喚は手札のカードのみで行える為、
そこから突破されてしまうケースは結構あるでしょう。
手札から特殊召喚する効果の多くは防ぐ事は出来ない為、
それらの効果からモンスターを展開されシンクロやエクシーズに繋げらる可能性もあります。
ペンデュラムモンスターであれば普通に出すだけで1回は効果の発動が可能になりますね。
上記のように「1回効果を発動する」だけなら案外解決手段は多いです。
あとは単純にこのカードを戦闘でなぎ倒せるモンスターを用意する事でしょうか。
攻撃力守備力の2000を上回ればいいのでサイバー・ドラゴンや魅幽鳥などがあれば
このカードを突破可能です。
このように意外と突破手段は多いですが
それでも高いロック効果と優秀な攻守を持つカードである事は間違いありません。
メタビートにおける新たな戦力して頼れる存在になってくれるでしょう。