今回紹介するのはEXTREME FORCE(エクストリーム・フォース)よりこのカードです。
副話術士クララ&ルーシカ
リンク・効果モンスター
地属性/魔法使い族/攻 0/LINK-1
【リンクマーカー:上】
\ ↑ /
← →
/ ↓ \
通常召喚されたモンスター1体
このカードのリンク召喚はメインフェイズ2でしか行えない。
地属性魔法使い族の汎用LINK-1リンクモンスターです。
内気そうな少女と明るそうな少女のペアです。
この右側の少女ですが関節などを見ると恐らく人形だと思われます。
名前の副話術士は腹話術士とかけていると考えていいでしょう。
腹話術士いう事で左側の子が無口なフリをしつつ人形を操り
「おしゃべりな女の子」を演じさせているのだと思われます。
「副」とは「付き従うもの」や「補佐」という意味があり
まさに右の人形が左側の少女に付き従い話す為の補佐の役割があるのでしょう。
リンク素材は通常召喚されたモンスターと非常に緩いものになっています。
同じ汎用LINK-1でもトークンを素材にするリンク・スパイダーや
レベル1を素材にするリンクリボーとはまた違った対応範囲の広さであり
「通常召喚を行うデッキ」ほぼ全てでこのカードのリンク召喚を行えます。
リンクマーカーは上方向に1つのみであり
EXモンスターゾーンに置いてしまうと敵に塩を送る結果になりやすいです。
主に下方向にリンクマーカーを持つリンクモンスターの真下に置き
相互リンクを発生させる目的で利用する事になるでしょう。
効果は一切持っておらずメインフェイズ2にしかリンク召喚できないという
効果外テキストの制約のみ持っています。
これはバトルフェイズの後にしかリンク召喚を行えないという意味であり
先行1ターン目にリンク召喚する事が出来ない点には特に注意です。
効果も持たず攻撃力も0のこのカードに使い道は勿論あります
通常召喚したモンスターであれば何でも墓地に送る事が出来るその出しやすさにより
フィールドからモンスターを手早く墓地に送る手段として活用が可能です。
特にクリッターや魔犬オルトロスのような
フィールドから墓地に送る事で発動する効果のトリガーとして使えます。
また魔法使い族でありワンダー・ワンドやルドラの魔導書に対応しています。
これは実質的に通常召喚を行えかつそれをフィールドに残すデッキであれば
ワンダー・ワンドやルドラの魔導書を投入できる事を意味します。
前述のようにフィールドから墓地へ送られた事で発動するモンスターや
サーチや蘇生効果を持ったモンスターを素材に副話術士クララ&ルーシカを出せば
さらにアドバンテージを確保していく事が可能です。
地属性なので真竜皇リトスアジムDを特殊召喚する為の補佐としても機能します。
何もしなければ攻撃力0のこのカードを相手に晒してしまう為に
何らかの手段で墓地へ送っておきたい所です。
逆にこのカードをワンダー・ワンドなどでリリースする手段があるのであれば
低攻撃力のモンスターをこのカードにして素材にしてそのままリリースし
低攻撃力のモンスターを攻撃されて戦闘ダメージを受けてしまうのを回避できます。
変わった所としては精神操作などで通常召喚された相手モンスターのコントロールを奪い
そのままリンク素材にしてしまう事で相手に返す必要がなくなります。
他の一切のカードがいらず精神操作1枚で可能な動きであり
いざという時の使い道を増やしてくれるでしょう。
また逆に相手がラーの翼神竜-不死鳥を送り付けてきた場合でも
それをすぐにリンク素材にしてしまう事が可能です。
魔法族の里を採用している場合通常召喚できるモンスター全般から
このカードに繋げる事でロックの発動条件を満たす事が可能です。
魔法使い族デッキ以外で魔法族の里を採用するなんて芸当も可能になるでしょう。
ただし前述の通りこのカードの攻撃力が0であり簡単に戦闘破壊されてしまう上に
逆に相手も副話術士クララ&ルーシカを出せばロックが解除されます。
こうして考えると意外と様々な活用法がある事が分かります。
素材の緩さを考えるとメインフェイズ2のみというのも丁度いい制約なのかもしれません。
特に相性がいいデッキは召喚権が余りがちでクリッター等の効果を素早く利用したいデッキ、
例えば【終焉のカウントダウン】や【エクゾディア】などがあげられます。
これらのデッキであればワンダー・ワンドによるドローも重要であり
それを腐らせる可能性を減らせる点もありがたいです。
また【ブラック・マジシャン】あたりであっても
マジシャンズ・ロッドを召喚してそれをリリースする事で
①と②の効果両方をスムーズに発動させる事が可能となります。
まさに「悪用しろ」と言わんばかりのカードであり
このカードをいかに悪用できるかというデュエリストの腕が試される1枚です。
こういうカード大好きです自分