遊戯王VRAINS19話の感想です。
リバースモンスターを駆使する財前晃に苦戦するプレイメーカー。
しかし財前晃の善意はプレイメーカーには到底受け入れられないものでした。
プレイメーカーは怒りと共に晃に立ち向かいます。
三角の番犬
ティンダングル・ハウンドとティンダングル・エンジェルのコンボ。
それに対する対抗先としてプレイメーカーが選んだのは同時破壊でした。
プレイメーカーは通常魔法「リンケージ・ホール」を発動、
これはLINK-4以上のモンスターがいる時に発動可能なカードで
LINK-3以上のモンスターの数だけ相手のカードを破壊できます。
これによってハウンドとエンジェルを同時に破壊し効果の発動を許しませんでした。
そしてフィールドにティンダングルがいなくなった事で
ルモワールの攻差点の自壊条件を満たしこれの破壊にも成功します。
そしてバトルフェイズ、デコード・トーカーでダイレクトアタックを仕掛け
晃のライフが残り1100にまで削られます。
しかしここで晃は通常罠「ティンダングル・ドロネー」を発動、
これは自分の墓地にティンダングルが3種類以上いる時に
相手の攻撃によって戦闘ダメージを受けた時に発動できるカードで
攻撃してきたモンスターを破壊した上でEXデッキから直接エースモンスターである
LINK-3、ティンダングル・アキュート・ケルベロスを特殊召喚します。
これによりデコード・トーカーは破壊、
さらに財前晃の切り札とも呼べるモンスターが君臨しました。
アキュートケルベロスは元々の攻撃力が0なものの
墓地にハウンドとエンジェルがいればそれぞれにつき攻撃力が1500上昇する効果を持ち
攻撃力3000となってプレイメーカーの前に立ちはだかります。
プレイメーカーはバトルを終了、カード1枚を伏せてターンエンドです。
晃のターン、ドロー。
アキュートケルベロスでファイアウォール・ドラゴンを攻撃します。
「アキュート・マス・ブレイズ!」
いやぁ目が不気味にキョロキョロ動いてて実に禍々しいですね(誉め言葉)
これに対してプレイメーカーは通常罠「ドップラー・フェーズ・コーティング」を発動、
これは発動後装備カードとなるタイプでファイアウォールに装備、
戦闘破壊耐性を付与するというものです。
これによりダメージを受けたもののファイアウォールを守る事に成功しました。
ですがここでアキュートケルベロスの効果が発動、
自分のリンク先にティンダングル・トークン1体を守備表示で特殊召喚します。
さらにリンク先のティンダングルの数×500だけ自身の攻撃力が上昇し
アキュートケルベロスの攻撃力は3500となりました。
晃はカードを2枚伏せてターンエンドです。
プレイメーカーのターン、ドロー。
このタイミングで晃は通常罠「ジェルゴンヌの終焉」を発動、
装備カードとしてアキュートケルベロスに装備し破壊耐性と対象耐性を付与します。
さらに装備モンスターのリンク先全てのモンスターが存在する場合に
リンク先のモンスター及びジェルゴンヌの終焉を墓地へ送る事で
装備モンスターの攻撃力分のダメージを相手に与える効果も持っています。
このバーン効果が発動すればプレイメーカーは一貫の終わりですが
幸いにもリンクマーカーの1つはプレイメーカーのフィールドに向いており
今の所効果が発動される心配は無いとプレイメーカーは言います。
なんかモンスター送り付けてきそうだけどね!
これによりアキュートケルベロスは強固な守りを得ましたが
プレイメーカーは通常魔法「アラート・ランサー」を発動、
これは発動したターン、サイバース族に貫通効果を付与するというもので
これで守備力0のトークンを攻撃して晃のライフを削り切る算段です。
しかし晃は永続罠「モーリーの盾」を発動、
1ターンに1度、メインモンスターゾーンにいるモンスターが戦闘する時
その戦闘ダメージを0にするというものです。
トークンこそ破壊されたものの晃はダメージを食らうのを回避しました。
プレイメーカーはこれでターンエンドです。
後は勇気で補えばいい
晃のターン、ドロー。
まず永続魔法「ナーゲルの守護天」を発動します。
これによりメインモンスターゾーンのティンダングルに破壊耐性を付与し
さらに戦闘ダメージを倍にする効果を持ちます。
そしてアキュートケルベロスでファイアウォールを攻撃、
ナーゲルの守護天の効果で1000の戦闘ダメージを受け
残りライフ500という所まで削られました。
そして再度トークンを召喚、再び攻撃力が3500に上昇します。
晃はこれでターンエンドです。
晃は着実に自分フィールドの布陣を盤石なものとしており
何よりも何も対処しなければ次のターンライフを削り切られてしまいます。
プレイメーカーは自分が勝てる確率は5%以下といい
だがそれでも自分は絶対に負けないと強く宣言します。
それだけ10年の間想いを込めた自分のデッキを信頼していました。
プレイメーカーのターン、ドロー。
ドローしたカードをそのままセットしてターンエンドです。
この伏せたカードが果たして何をもたらすのか。
ロスト事件
晃はあくまで復讐をやめるようにプレイメーカーに問いかけます。
学校で友と未来を語らう普通の生活をして幸福を手に入れて欲しい、
自分がそういった人生を送れなかったからこその晃の願いでした。
そしてこのタイミングでブルーエンジェルが姿を現します。
ブルーエンジェルは自分が何の為にデュエルをしているのかを見失っており、
だからこそ前へ進むために真実を知りたいとプレイメーカーに、お兄様に懇願します。
Aiもまたプレイメーカーの過去に興味をありました。
そして晃は語ります。10年前に何があったのかを。
それは「ロスト事件」と呼ばれる誘拐事件でした。
ある組織に6人の子供が次々と誘拐され行方不明になっていったのです。
そしてプレイメーカーはその誘拐された6人の子供の1人でした。
ここから先はプレイメーカーが語ります。
誘拐されたプレイメーカーは1人ずつある場所に監禁されました。
そこは真っ白な何もない部屋でありただ1つ、VR装置がそこに存在しました。
そしてVR装置を装着するとデュエルが強制的に開始されます。
デュエルに敗北すると強い電撃が体を襲いかかります。
遊作に許されたのは簡素な食事と寝床、そしてデュエルだけでした。
そしてデュエルに敗北し続ければその簡素な食事すら許されませんでした。
いつまで生かしてもらえずかすら分からずひたすらデュエルを強要される日々、
6歳の少年にとってそれがどれだけ過酷かは想像すらできません。
恐らく大の大人であっても一か月持たずに精神が崩壊するでしょう。
この地獄は救助される半年後まで続く事になります。
6人の子供は全員救助されましたが結局犯人を捕まえる事が出来ず、
さらに事件そのものが隠蔽される事になりました。
そしてプレイメーカーは言います。「自分たちは何も救われていない」と。
同じく事件の被害者であろう草薙の弟は今もなお心に深い傷を負ってしまい
遊作自身も悪夢にうなされる日々を今日まで味わってきました。
訳も分からない人生に断ち切られた自分の人生を繋げる為に、
心に深い傷を負った自分たちの家族の為に、
そして自分を励まし続けた人物を助ける為に、
プレイメーカーはひたすらに真実を探求すると心に決めました。
遊作が地獄の日々を耐えられたのはある声が励まし続けてくれたからでした。
「3つ考えろ」と言ってくれた遊作にとってかけがえのない恩人、
しかしその恩人はあの事件で救出された6人の中にはいませんでした。
もしかしたら彼はまだ誘拐されたままなのかもしれない、
そうであるならば助け出さなければいけないとプレイメーカーは言います。
だからこそ友と語らう掛け替えのない時間など自分にはないと悲し気に言います。
友達扱いされてないAiカワイソス
復讐を決意したプレイメーカーはその後も事件について調べ続け、
そしてあのロスト事件が「ハノイプロジェクト」の別名を持っている事を知りました。
だからこそハノイの騎士と関係があると思いハノイの騎士を追っていたわけです。
ですがプレイメーカーが突き止められたのはそこまででした。
しかし晃はその先についての情報も知っているといいます。
ハノイプロジェクトの首謀者の名前を・・・。
さていよいよ10年前に起こった事件の全貌が明らかになってきましたね。
半年にわたり無機質な部屋に閉じ込められ虐待を受ける日々、
その結果として精神が崩壊してしまった仲間もいるわけですから
復讐を決意するのも真実を知ろうとするのも当然の事と言えるでしょう。
次回予告 20話『ゆずれない正義』
良心に従う者 復讐の一念に憑りつかれた者
両者の志は同じでさるが信念は相容れぬもの
対立する事は分かり切っていた
これは正義を貫くためのデュエル 避けては通れない
プレイメーカーVSお兄様もついに3週目です。
あくまでもプレイメーカーに普通の道を歩んで欲しい晃と
復讐を決意し真実を探求しようとするプレイメーカー。
復讐と言うテーマは歴代遊戯王でずっと否定され続けてきたものだけに
今回主人公が復讐の為に戦うという事が実に重いです。