「ゾンビ」
ホラーやファンタジーでお馴染みなアンデッドモンスターの代表格で
蘇った死者が腐った体のまま動いて徘徊する怪物。
ここ最近のイメージではアレなウイルスでヴぁ~~ってなって
道行く人に噛みついて感染させてその人もヴぁ~~ってさせる
バイオハザードで有名なアンデッドというよりは細菌兵器なアレ。
自分ホラーが大の苦手でこの手の作品は基本的に手が出せないのですが
タイピング・オブ・ザ・デッドは楽しくプレイしました。
ゾンビブームは今も根強く存在しており
ついには遊戯王もこの度ゾンビブームに便乗する事になりました。
そんな海外からの刺客なゾンビテーマ「ヴェンデット」の紹介をしたいと思います。
ヴェンデット・ヘルハウンド/Vendread Houndhorde
効果モンスター
星3/闇属性/アンデット族/攻 0/守2100
このカード名の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが墓地に存在する場合、
手札から「ヴェンデット」カード1枚を捨てて発動できる。
このカードを墓地から特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
②:フィールドのこのカードを使用して儀式召喚した
「ヴェンデット」モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、相手フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
ヴェンデット・レヴナント/Vendread Revenants
効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1800/守 200
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが相手によって破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
このカードを特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される。
②:フィールドのこのカードを使用して儀式召喚した
「ヴェンデット」モンスターは以下の効果を得る。
●1ターンに1度、
相手フィールドの特殊召喚されたモンスター1体を対象として発動できる。
そのカードを除外する。
この効果は相手ターンでも発動できる。
リヴェンデット・スレイヤー/Revendread Slayer
儀式・効果モンスター
星6/闇属性/アンデット族/攻2400/守 0
「ヴェンデット」儀式魔法カードにより降臨。
このカード名の②の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが相手モンスターと戦闘を行うダメージ計算時に1度、
自分の墓地からアンデット族モンスター1体を除外して発動できる。
このカードの攻撃力は300アップする。
②:儀式召喚したこのカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから儀式魔法カード1枚を手札に加え、
デッキから「ヴェンデット」モンスター1体を墓地へ送る。
リヴェンデット・ボーン/Revendread Origin
儀式魔法
「ヴェンデット」儀式モンスターの降臨に必要。
①:レベルの合計が儀式召喚するモンスターのレベル以上になるように、
自分の手札・フィールドのモンスターをリリース、
またはリリースの代わりに自分の墓地のアンデット族モンスターを除外し、
自分の手札・墓地から「ヴェンデット」儀式モンスター1体を儀式召喚する。
②:自分フィールドの「リヴェンデット・スレイヤー」が戦闘・効果で破壊される場合、
代わりに墓地のこのカードを除外できる。
ヴェンデット・リボーン/Vendread Reorigin
通常罠
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをリリースし、その元々のレベルと同じレベルを持つ
「ヴェンデットトークン」(アンデット族・闇・攻/守0)
1体を自分フィールドに特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したトークンがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「ヴェンデット」モンスターしか召喚・特殊召喚できない。
現在あるカードからテーマの特徴を推察すると以下の通りです。
・バイオハザードのようなゾンビパニックをモチーフとしたテーマである
・闇属性アンデット族のテーマであり儀式召喚を軸とする
・フィールドで儀式召喚の生贄となる事で儀式モンスターに特別な効果を付与する
・ゾンビらしく墓地から再生するしゾンビらしく相手モンスターもゾンビにする
・会社に遅刻した時の言い訳ベスト3
1位、急に法事の用事が入った
2位、父親が死んだ
3位、父親がまた死んだ
ゾンビです。実にゾンビです。
ただゾンビ化しているだけでなく手が大きく変形していたり
口や目が増えていたりと異形化に磨きがかかっています。
罠カードのヴェンデット・リボーンは相手モンスターを自分のトークンにする効果を持っており
相手モンスターをウイルス的なものに感染させてゾンビにするのをイメージしているのでしょう。
なんともまあ実にゾンビです。
リヴェンデット・スレイヤーの外見や悲劇的な背景を考えると
ただのゾンビではなくダークヒーロー的な要素も存在していると思われます。
テーマ名はリベンジやヴェンデッタ(どちらも復讐の意味)に
アンデット(最後が「ド」でなく「ト」なあたりが遊戯王)を組み合わせたものと思われます。
ヴェンデットは儀式召喚をメインに据えて戦う儀式テーマです。
そしてこのテーマの最大の特徴として下級モンスターのヴェンデットを
フィールドで儀式召喚の生贄にする事で儀式モンスターに効果を付与する事が可能です。
あくまで「フィールドで儀式召喚の生贄になる事」が付与の条件となるので
手札から儀式素材にした場合には効果が付与されない点には注意しましょう。
付与できる効果はモンスターや魔法罠をフリーチェーンで除外できるという強力なもので
いかにしてこの効果を儀式モンスターに付与していくかがこのテーマの鍵になってきます。
そして下級モンスターであるヴェンデット・レブナントとヴェンデット・ヘルハウンドは
手札のヴェンデットを捨てたり相手に破壊されたりする事で
ゾンビらしく墓地から復活する効果を持っています。
これらの効果で下級ヴェンデットを墓地から蘇生して
それらを素材にして儀式モンスターを召喚するというのが基本的な動きになってきます。
ただしこれらの効果で蘇生した場合、フィールドから離れてしまうと除外してしまいます。
アンデット族である故に馬頭鬼や生者の書-禁断の呪術-でも蘇生が可能なので
異次元からの埋葬など除外されたヴェンデットを再利用する手段も用意しておくといいでしょう。
ゾンビというよりはアメコミのダークヒーローやヴィラン的な外見のリベンデット・スレイヤーは
このテーマのエースとなる儀式モンスターです。
儀式魔法には恋人との幸せだった日々を記録したであろうロケットペンダントが写っており
なんとも悲劇的な背景がある事を連想させます。
この儀式魔法であるリヴェンデット・ボーン、
ヴェンデット儀式モンスター全般を出せる儀式魔法なのですがなんと下準備に対応しています。
というのも②の効果がしっかりと「リヴェンデット・スレイヤー」とカード名単体を指定しており
儀式の下準備の条件である「儀式魔法にカード名が記された儀式モンスター」
という該当にしっかりと当てはまるからです。
リヴェンデット・スレイヤー自体はちょっとした自己強化効果と
墓地に送られた時に儀式魔法サーチ&墓地肥やし効果を持っているぐらいで
儀式モンスターとしてそこまで強力なモンスターというわけではないのですが
ヘルハウンドとレブナントをフィールドから生贄にして儀式召喚する事が出来れば
毎ターンモンスターと魔法罠を1体ずつフリーチェーンで除外が可能となり
さらに墓地のリヴェンデット・ボーンで疑似的な破壊耐性も付与されるという
まさに切り札に相応しいモンスターと化します。
この最強モードのリヴェンデット・スレイヤーをいかにして用意するかが
ヴェンデットというテーマにおける1つの目標となるでしょう。
除外を多用するテーマなので王宮の鉄壁に弱い所がありますが
アンデット族儀式テーマという事で
アンデット族サポートと儀式サポートの両方を存分に受ける事が可能であり
現在判明している5枚以上にデッキ構築のカードが豊富なテーマです。
現時点でも高いポテンシャルを誇っていますが儀式魔法のリヴェンデット・ボーンが
わざわざヴェンデット儀式モンスター全般を指定している事を考えると
今後も新しい儀式モンスターは登場するでしょう。
10期初の儀式テーマとして是非ともその活躍を期待したい所です。
以下は個人的に相性がいいと思われるカードを挙げていきます。
※カード名をクリックでwikiを表示します
闇次元の解放
除外された闇属性モンスターを特殊召喚する罠カードです。
除外したヴェンデットを再利用しつつ
儀式モンスター用のリリース要因としてフィールドに確保する事が可能です。
手札コストを用意できるならばD.D.Rもオススメです。
不知火の隠者
自身のリリースから→ユニゾンビ→馬頭鬼→レベル8シンクロと繋げられます。
ここから出せるサイフレームロード・Ωが除外されたカードを墓地に戻せる為、
何かとヴェンデットにとって有用です。
このカードに限らない事ですがヴェンデットを除外を多用する為、
除外する事で効果を発揮する不知火全般と相性がいいです。
墓地の妖刀-不知火とリベンデッド・スレイヤーで
戦神-不知火に繋げられる点も覚えておくといいでしょう。