今回紹介するのはコレクターズパック2017よりこのカードです。
No.89 電脳獣ディアブロシス
エクシーズ・効果モンスター
ランク7/闇属性/サイキック族/攻2800/守1200
レベル7モンスター×2
このカード名の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
相手のEXデッキを確認し、その内の1枚を選んで裏側表示で除外する。
②:このカードが戦闘でモンスターを破壊したバトルフェイズ終了時、
相手の墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを裏側表示で除外する。
③:相手のカードが裏側表示で除外された場合に発動できる。
裏側表示で除外されている相手のカードの数だけ、
相手のデッキの上からカードを裏側表示で除外する。
汎用のランク7エクシーズとなる闇属性サイキック族のナンバーズです。
巨大な歯車のようなものを背負った悪魔のような姿をしています。
体の様々な部分電子データのような赤いドット調になっており
このカードが電脳世界の存在であることを伺えます。
背後のパーツに自身のナンバーズである「89」が描かれており
恐らく「歯車」かコンピューター用語の「ハック」を表しているのでしょう。
いかにもサイバース族ですといったカードですがサイキック族です。
あくまでZEXALのカードであり新種族は出さない方針なんでしょうか。
既に幻竜族のナンバーズもいますし別にいいんじゃと個人的には思ってますが。
①の効果は1ターンに1度、オーバーレイユニットを1つ消費する事で
相手のエクストラデッキのカードを確認、
その中から選んで裏側表示で除外するというものです。
除外できるのは1枚だけですが特にランク4メインのデッキなどは
1種類ずつしかエクストラデッキのカードを採用していないデッキも多く、
厄介な存在となるカードをあらかじめ潰しておくことが可能です。
相手が主力カードを3枚積みしている場合でもそれを1枚除外する事は
相手の継戦能力を下げる事に繋がるので決して無駄にはなりません。
何より裏側表示での除外なので再利用が非常に困難な点が大きな利点です。
②の効果はこのカードが相手モンスターを戦闘破壊したバトルフェイズ終了時に
相手の墓地のカード1枚を裏側表示で除外するというものです。
このカードの攻撃力は2800と中々高く(素材2体の汎用ランク7ではトップタイ)、
大型モンスター相手でもない限りは戦闘破壊出来るケースには困らないでしょう。
発動タイミングの関係上戦闘破壊したモンスターも裏側表示で除外する事が可能で
再利用されたくない相手の墓地のカードを妨害する事が可能です。
③の効果は相手のカードが裏側表示で除外された場合に発動、
裏側表示で除外されている相手のカードの枚数分、
さらに上乗せしてデッキから裏側表示で除外してしまうデッキ破壊効果です。
①の効果や②の効果に連動して発動する事が出来るので発動機会には困らず
裏側表示で除外という再利用が困難な形でデッキ破壊が可能です。
①と②の両方の効果を発動した後にこの効果を発動しても
一度目では2枚しかデッキ破壊が出来ませんが2度目では6枚となり
さらに3度目では14枚ものカードをデッキから裏側表示で除外可能と
繰り返し発動すれば発動するほど加速度的にデッキ破壊の速度が増していきます。
さらにこれはこのカードしか裏側表示で除外する手段が無い場合の話であり
他にも裏側表示で除外できるカードを採用していればさらに効率が上がります。
他の裏側表示で除外出来るカードとしては光の封札剣が相手ターンにも発動可能で
ハンデスカードとしても使いやすいのでオススメです。
ランク7デッキにおける戦術の幅を思いっきり広げてくれる1枚です
汎用のランク7エクシーズには相手モンスターを奪うNo.11 ビッグ・アイや
リンク召喚に繋げやすいNo.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク、
トークンを出しつつ万能除去として活躍する幻獣機ドラゴサックに
相手のライフを減らすのに長けた真紅眼の鋼炎竜など中々に粒ぞろいですが
そんな優秀なランク7達の中でもこのカードは
①の効果でエクストラデッキメタ、②の効果で墓地メタ、
そして③の効果で地味ながらも相手に塩を送りにくいデッキ破壊と
他のランク7では真似できない芸当を数多くこなせる存在となっています。
特に相手のエクストラデッキや墓地に排除しておきたいカードがある場合は
電脳獣ディアブロシスの出番となるでしょう。
また③の効果は強欲で貪欲な壺メタとしても非常に優秀です。
もし相手が強欲で貪欲な壺を発動した後にこのカードを出せば
そのままデッキ破壊で決着をつけられるケースも多いでしょう。
相手からしてみればこちらがランク7メインのデッキと察した時点で
迂闊に強欲で貪欲な壺を発動する事は死に直結してしまいます。
①、②、③の効果全てが裏側表示で除外する事に関係する
まさに裏側表示で除外する事に命を懸けているようなナンバーズです。
裏側表示という名のエラーが相手のデッキを侵食していく様は
まさにコンピューターウィルスのような存在だと言えるでしょう。