今回紹介するのはコード・オブ・ザ・デュエリストよりこのカードです。
トポロジック・ボマー・ドラゴン
リンク・効果モンスター
闇属性/サイバース族/攻3000/LINK-4
【リンクマーカー:上 左下 下 右下】
効果モンスター2体以上
①:このカードがモンスターゾーンに存在し、
フィールドのリンクモンスター元にこのカード以外の
モンスターが特殊召喚された場合に発動する。
お互いのメインモンスターゾーンのモンスターを全て破壊する。
このターン、このカード以外の自分のモンスターは攻撃できない。
②:このカードが相手モンスターを攻撃したダメージ計算後に発動する。
その相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。
ファイアウォール・ドラゴンに続くLINK-4のリンクモンスターです。
攻撃力3000と現在判明しているリンクモンスターの中では最大攻撃力です。
メビウスの輪の形をした尻尾が特徴的な機械風のドラゴンです。
頭部の手前には三葉結び目を意識したと思われる模様も存在しています。
名前からしてトポロジー(位相幾何学)を意識したデザインだと言えるでしょう。
位相幾何学は数学の分野の1つであり自分もあまり把握してはいないのですが
ある1つの物体を曲げたり伸ばしたりしても保たれる性質の事をいい、
その例としてメビウスの輪や三葉結び目が挙げられています。
コンピューター用語でもありこの場合だと各種機器の繋ぎ方を意味します。
例としては機器同士を一本の線で数珠繋ぎにする「リング型」
一本のラインからそれぞれ枝分かれしていく「バス型」
1つの機器を中心に繋げていく「スター型」などがあります。
つまりトポロジック・ボマー・ドラゴンという名前は
このネットワークの繋がりを破壊するものという意味だと解釈できます。
実際に効果もリンク(ネットワーク)の繋がりを絶つのに相応しいものです。
コンピューター用語でありなおかつサイバース族モンスターですが
遊作ではなくむしろ敵側が使うカードである可能性が高いでしょう。
LINK4のリンクモンスターであり
リンク素材には効果モンスター2体以上を要求しています。
通常モンスターが不可な点でファイアウォール・ドラゴンよりも出しづらいですが
スケープ・ゴートが1枚あればミセス・レディエント2体を経由する事で
リンク召喚を狙えるので実際にはそこまで召喚難易度は高くありません。
リンクマーカーは正面に1つ、そして後方3方向の計4つです。
汎用のリンクモンスターの中では初の後ろ側3つにリンクマーカーがありますが
「ひゃっほう!これでエクストラデッキからの枠を確保だ!」
というのは効果の関係上残念ながら問屋が卸しません。
①の効果はこのカードが場に存在している状態で
フィールドのどのリンクモンスターでもいいので
リンク先にモンスターが特殊召喚された場合に発動、
お互いのメインモンスターゾーンのカードを全て破壊するという強制効果です。
またこの効果が発動した場合このカード以外が攻撃できなくなる制約も発生します。
このカード自身のリンク先に特殊召喚されても問答無用で発動するので
下側3つのリンクマーカーを活かしてエクストラデッキからの枠を確保というのは
マジェスペクターでもない限りは難しいでしょう。
1ターンに1度の制約もなくリンクマーカーにモンスターが特殊召喚される度に
何度も破壊効果が発動します。
追記:マジェスペクターも無理でしたごめんなさい
②の効果はこのカードが相手モンスターを攻撃したダメージ計算後に
その相手モンスターの元々の攻撃力分のダメージを与えるというものです。
このカードの攻撃力は3000ある為、安定して高いダメージを与えられます。
この手の攻撃力分のダメージを与える効果の中では破壊する必要が無い点が特徴で
あえて攻撃力の高いモンスターに自爆特攻する選択肢もあります。
自分から攻撃しなければ発動しない点には注意が必要です。
うっわー面倒くさいモンスター(誉め言葉)
中々に扱いづらく、それ故に面白いカードでもあります。
①の効果はリンク先にモンスターが特殊召喚されれば問答無用で発動なので
このカードのリンク先に自由にモンスターを出せなくなるでしょう。
しかし特殊召喚効果が全てEXモンスターゾーン以外の全体除去に化ける為、
リビングデッドの呼び声などのフリーチェーンで蘇生できるカードを用意すれば
好きなタイミングで相手の展開を妨害する事も可能です。
その一方で相手側にもリンクマーカーが存在しているので
相手もこのカードの効果を利用する事が可能になります。
相手もフリーチェーンで特殊召喚するカードを持っていた場合、
こちらの動きも大きく制限される事になるでしょう。
このカードを中心に独特の駆け引きが生まれるデュエルが楽しめます。