今回紹介するのはコード・オブ・ザ・デュエリストよりこのカードです。
ランカの蟲惑魔
効果モンスター
星4/地属性/昆虫族/攻1500/守1300
①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。
デッキから「蟲惑魔」モンスター1体を手札に加える。
②:このカードはモンスターゾーンに存在する限り、
「ホール」通常罠カード及び「落とし穴」通常罠カードの効果を受けない。
③:1ターンに1度、
自分フィールドにセットされた魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのセットされたカードを持ち主の手札に戻す。
その後、自分の手札から魔法・罠カード1枚をセットできる。
この効果は相手ターンでも発動できる。
10期として新たに登場した昆虫族の蟲惑魔です。
かなり露出度の高い恰好をしたツインテールの女の子の姿をしています。
袖にあたる部分が鋭い牙のようになっているのが特徴です。
恐らく名前の由来はランカマキリからかと思われます。
ランカマキリはラン科の植物に擬態する性質を持つカマキリであり
植物につられてやってきた虫を捕食します。
中々美しい見た目をしているので興味があったら調べてみるのもいいです。
このモンスターも花に鎮座してる感じですが
元ネタを考えるとこの花自体が彼女の擬態なのかもしれません。
釣られてやってきた哀れな捕食者を袖の牙で食べてしまうのでしょう。
攻撃力1500、守備力1300と蟲惑魔の中でもステータスは低めであり
クリッターと黒き森のウィッチ両方でサーチが可能です。
一方で落とし穴無効という蟲惑魔メタな効果を持ちながら
攻撃力や守備力で下回っていて腕っぷしで負けていたゴブリン穴埋め部隊が
唯一相打ちに持ち込めるカードでもあります。
①の効果は召喚した時にデッキから蟲惑魔1体をサーチします。
主軸となるティオの蟲惑魔やトリオンの蟲惑魔をサーチできるのは美味しく
デッキの安定性を高めるのに貢献してくれます。
ただそのティオやトリオンとは召喚権を争う事になってしまうでしょう。
②の効果はモンスターゾーンに存在する間
「落とし穴」もしくは「ホール」と名の付く罠カードの効果を受けない
メインデッキの蟲惑魔が共通で持つ限定的な耐性効果です。
奈落の落とし穴などを気にせず召喚していける他
絶縁の落とし穴を能動的に発動しつつ自分だけ難を逃れる事も可能です。
③の効果は1ターンに1度、
自分の場にセットされている魔法罠カード1枚を手札に戻し
その後、手札から魔法罠カードを1枚セットし直すフリーチェーン効果です。
フリーチェーンで発動できる点が大きなポイントであり
サイクロンなどの単体除去であればそれを不発にする事が可能ですし
ハーピィの羽箒などの全体除去であれば除去されたくないカードを戻し
代わりにアーティファクトや魔界台本などの破壊トリガー持ちを伏せれます。
他の使い方としてはティアの蟲惑魔の効果でセットした落とし穴を
除外されてしまう前に手札に戻す事で除外デメリットを帳消しにする事が可能です。
それ以外にも埋蔵金の地図を手札に戻して能動的に発動を狙う使い方もあります。
こいつの真価はセットカードの除去に対する抑止力です
③の効果によりフリーチェーンでセットカードを手札に戻せる為、
エンドサイクによるセットカードの破壊すら防ぐことが可能です。
勿論このカードがフィールドにいる時点で警戒されてしまうと思いますが
逆を言えばこいつが場にいるだけで相手はセットカードをとても破壊し辛くなります。
もし相手がセットカードを破壊したいのであれば
1ターンに1度しか発動できない点を突き連続で魔法罠除去を狙うか
もしくは古代の機械の攻撃などで発動できなくしてから除去するかが必要です。
セットカードを安全に発動できる可能性が大幅に上昇するので
特に王者の調和のような普段除去されやすい攻撃反応罠も使いやすくなります。
1枚は手札に戻せるのでハーピィの羽箒などが怖い状況であっても
ディスアドバンテージを軽減しつつ魔法罠をガン伏せしていけます。
【蟲惑魔】の新たな戦力として活躍する事は勿論の事、
アーティファクトと相性がいい事からアーティファクトやハンドと混ぜた
【HAT】と呼ばれるデッキでも大いに活躍してくれるでしょう。
また①の効果は同名カードもサーチ可能であり
除去されたくない魔法罠を採用しているデッキであれば
このカード単体で出張させてもまったく問題ないでしょう。
召喚権が必要な効果である事を考えると罠で積極的に相手の妨害をしながら
じっくり長期戦を狙うデッキに向いているカードだと言えます。
ドーモ、ランカ・コワクマ=サン、ランカスレイヤーです