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東方鈴奈庵第49話『本居小鈴の葛藤(後編)』感想

鈴奈庵49話の感想です。

前回は前編と書かれていなかったのですが普通に前後編でしたね。

 

 

要注意人物小鈴ちゃん

紫は霊夢が小鈴の事を警戒しているという事を話します。

小鈴は複数の妖怪と繋がりがあるだけでなく、

妖魔本に興味があったりと人外のものに対する好奇心が旺盛です。

霊夢も魔理沙もちょっと彼女危ないよねぇ、って考えでした。

どうやらこういった人間が妖怪になりやすいようです。

そしてもし妖怪になってしまった場合霊夢から敵と認識され

最悪退治されてしまう可能性もあると紫は注意します。

さすがに小鈴としてもそんな未来は考えたくないようです。

そして紫は妖怪の事をどう考えているのかを小鈴に尋ねます。

それに対して小鈴は「一応は人間の敵」という回答をします。

こういう回答をするという事は阿求からそうだとは聞いていても

いまいち漠然とそれが正しいと納得できていないという事でもあります。

それに対して紫は今まで出会った妖怪の事を思い返すように説きます。

その言葉を受け小鈴は今までに出会った妖怪の事を思い浮かべます。

 

 

金融業式威圧交渉

回想1人目は二ッ岩マミゾウ。

すっかり鈴奈庵の常連となった彼女は小鈴に対して

百鬼夜行絵巻をはじめとする妖魔本の貸し出しを要求してきました。

貸し出しを渋る小鈴に対してマミゾウは自分は威圧するように近づき

「もうワシが妖怪である事は阿求から聞いとるんだろう?とぼけるな」

そのまま机にゲタをドンッと乗っけて小鈴を脅しにかかります。

いやぁこれは脅すの手慣れてますね

きっと金貸しとしてよくやってたんだろうなぁこういう借金取り。

またただ脅すだけでなく妖怪ではあるが危害を加えるつもりはないと

敵対意思が無い事もちゃんと表明します。

しかしそれでも小鈴は簡単には首を縦には振りませんでした。

とりあえずまた後日伺うという事でマミゾウさんはお店を後にします。

 

 

新作の宣伝は忘れない

続いての回想は射命丸文。

どうやら新聞だけでなく週刊誌「文々春新報」も置いてもらうつもりでしたが

諸事情で発禁にしたのでその話をなかった事にして欲しいとの事。

既に宣伝とかをしていたのなら面倒な事になると思っていた文ですが

小鈴からしてみれば週刊誌を置く話自体が初耳です。

これはダイレクトマーケティングですね間違いありません

3月30日に書籍「東方文果真報」が発売されるので

その宣伝も兼ねてこの鈴奈庵にもこの話を盛り込んだのでしょう。

ちなみに文は小鈴に初めてこの話をするのに既にしていたと勘違いしていましたが

恐らくはどこか別の場所で週刊誌を置いてもらう話をしていてそこと間違えたのでしょう。

つまりは鈴奈庵以外にも新聞置いてもらってる店がいくつかある可能性が高いです。

 

文もまた妖怪であり同時に小鈴に害を加えるつもりはありません。

最も新聞の販売に協力させてたりとこの場合「利用している」といった方が正しいですが。

それでもやはり小鈴は文が敵対する存在であるとは思えませんでした。

 

 

小鈴なりの答え

自分が出会った妖怪の事を振り返り小鈴は自分なりの考えをしはじめます。

そんな小鈴の様子に紫はどこか満足したような顔をしています。

そして紫は自分もまた妖怪である事を小鈴に明かし

その上で「霊夢から貴女を守る為に協力する」と小鈴に提案します。

紫のそんな話を聞き、小鈴も何かしら自分の中で結論が出たようです。

小鈴は他人から教わった真実ではない、自分だけの真実を探しに行きます。

 

 

 

なんていうか小鈴の妖怪に対する考え方に1つの結論が出そうな話でした。

次あたりが最終話だとしても腑に落ちるような展開ですね。

今回紫は小鈴に対し「私は貴方を救いに来た妖怪です」と宣言しました。

妖怪と宣言した上で小鈴の味方をすると言っているのがポイントです。

これは阿求が小鈴に説いてきた「妖怪は人間の敵」という主張に対して

「妖怪にも味方をするものはいる」と反対の意見を小鈴に伝えているのです。

確かに幻想郷全体として妖怪は人間の敵なのでしょう。

しかしそれはあくまで全体の話であり個人個人の関係においては

人間と妖怪が友好を築き協力し合うケースだって当然存在するのです。

事実として小鈴は以前狐の少年をこっそり助けています。

それ故に阿求の妖怪は敵という言葉を完全に納得できなかったのでしょう。

紫が小鈴に伝えたかった事とは恐らくはそこなのでしょう。

実際に紫は「妖怪は人間の味方」ではなく「私は小鈴の味方」と

あくまで全体としてではなく個人としての主張をしています。

「全体としての真実にとらわれる事なく自分だけの真実をちゃんと持とう」

というのが今回の話において大事な部分なのでしょう。

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