新マスタールールが実装される3月25日も近づいてまいりました。
それに伴いリンク召喚に関して不明瞭だった部分も明らかになってきました。
リンク召喚に関しては以前こちらで一度説明をしましたが
今回は判明した要素を踏まえたリンク召喚のルールを改めて解説しようと思います。
まずはリンク召喚の特徴を箇条書きしていきます。
・必要なモンスターをフィールドから墓地に送ってリンク召喚する
・リンク素材とLINKの合計数の両方を満たす必要がある
・守備力を持たず、守備表示にできず、守備表示にならない
・リンクマーカーを持っておりそのリンクの先のメインモンスターゾーンには
エクストラデッキからモンスターを特殊召喚する事が出来る
そして新しく判明した事実としては以下のようなものがあります。
・実際に墓地に送られる必要はなくトークンやペンデュラムも素材にできる
・リンクマーカー先にエクストラデッキのモンスターを特殊召喚するには
特殊召喚成功時までリンクマーカーが存在していなければならない
・リンクモンスターはそのLINKの数値に等しいリンク素材として使え
同時にLINK数に関わらず1つ分の素材としても使える
・リンクマーカー先にモンスターを置いている状態を「リンク状態」、
お互いにリンクマーカーを向けている状態を「相互リンク」という、
・本来エクストラモンスターゾーンは1つしか使用できないが
「エクストラリンク」状態であれば2つとも使える。
エクストラリンクは2つのエクストラモンスターゾーンを
全て相互リンクで繋げる事によって発生する。
また新マスタールールの補足としては以下のようなものがあります
・亜空間物質転送装置などで一旦フィールドから離れた後に帰還する場合
メインモンスターゾーンに帰還する
・コントロール奪取などでフィールドを移動するカードも同様
・ペンデュラムゾーンに置いたペンデュラムカードは
「魔法&罠ゾーンのカード」としても扱う
・ヨコシマウマのような「モンスターゾーンを使用不能にするカード」は
メインモンスターゾーンのみを使用不能に出来る
・「闇の訪れ」で裏側攻撃表示にする事は不可能に
裏側表示は全て守備表示で統一されるように
では順番に解説していきましょう。
・実際に墓地に送られる必要はなくトークンやペンデュラムも素材にできる
簡単に言えばシンクロ召喚と同じ仕様です。
フィールドのリンクモンスターを墓地に送る事でリンク召喚されますが
マクロコスモスが発動中など墓地に送れない状態であってもリンク召喚が可能です。
トークンであればリンク素材となった場合は消滅しますし
ペンデュラムモンスターであればリンク素材となればエクストラデッキへ行きます。
これによりスケープ・ゴートなどの大量のトークンを生成できるカードは
リンク召喚と非常に相性がいいカードだと言えるでしょう。
ペンデュラムモンスターもエクストラデッキからの特殊召喚さえなんとかできるのであれば
シンクロ召喚以上に繰り返し素材として利用しやすくなっています。
・リンクマーカー先にエクストラデッキのモンスターを特殊召喚するには
特殊召喚成功時までリンクマーカーが存在していなければならない
要するにリンクモンスターを素材にする場合にそのリンクモンスターのリンク先へ
エクストラデッキからモンスターを特殊召喚できないという事です。
通常モンスター2体でエクストラデッキの枠を3つ確保する方法を紹介しましたが
申し訳ありません、どうやら不可能なようです。
ただトークンを素材にできる事が判明したので
スケープゴート1枚でエクストラデッキの枠を3つ確保する事は可能な為、
一応そのやり方を説明しておきます。
①トークン2体でミセス・レディエントをEXモンスターゾーンにリンク召喚
②残ったトークン2体でリンク・スパイダー2体をリンク先にリンク召喚
③2体のリンク・スパイダーでハニーポットをリンク召喚
スケープゴートの制約上相手ターンにトークンを出しておく必要があるのと
エクストラデッキに上記のリンクモンスター合計4体が必要になりますが
上記の方法によりカード1枚でミセス・レディエントの余ったリンク先と
ハニーポットの左右という3つのエクストラデッキ召喚枠が生まれます。
エクストラデッキ召喚枠が欲しい場合には選択肢として覚えておくといいでしょう。
ちなみに2枠でよければミセス・レディエント1体出すだけでOKです。
とりあえず地属性のトークン2体用意すればいけます。
・リンクモンスターはそのLINKの数値に等しいリンク素材として使え
同時にLINK数に関わらず1つ分の素材としても使える
例えばLINK-3の電影の騎士ガイアセイバーをリンク召喚したい場合、
素材としてモンスター3体が必要になります。
これは逆に4体以上を素材にしてリンク召喚が出来ないという事でもあります。
そして例えばLINK-2のハニーポットはそのリンクの数値分、
すなわち2つ分のリンク素材として扱う事が可能です。
じゃあハニーポット2体でガイアセイバーのリンク素材になれるかどうかですが
結論から言えば可能です。
確かにLINK-2のハニーポット2体では合計のリンク素材数が4となり
ガイアセイバーの必要リンク数を超過してしまうのですが
リンクモンスターはそのLINKの数値に等しいリンク素材としてだけではなく
単純に1つ分の素材として扱うことも可能です。
なので「2つ分の素材となるハニーポット」と「1つ分の素材となるハニーポット」
をそれぞれ素材にしてLINK-3のガイアセイバーを出せるわけです。
もっと言えばハニーポット3体でもリンク召喚が可能です。
・リンクマーカー先にモンスターを置いている状態を「リンク状態」、
お互いにリンクマーカーを向けている状態を「相互リンク」という、
・本来エクストラモンスターゾーンは1つしか使用できないが
「エクストラリンク」状態であれば2つとも使える。
エクストラリンクは2つのエクストラモンスターゾーンを
全て相互リンクで繋げる事によって発生する。
まず相互リンクというのは2つのリンクモンスターのリンク先が
お互いに向けている状態の事を言います。
例えばリンクマーカーが上下左右に存在するファイヤウォール・ドラゴンを
縦か横に2枚隣同士で並べればその2枚は相互リンク状態となります。
そして問題はここからです。
二か所あるエクストラモンスターゾーンは本来プレイヤー1人ずつ、
1人のプレイヤーが片方を使用している場合もう片方は使用できなくなるのですが
それを使用可能になるルールが判明しました。
それがエクストラリンクです
エクストラリンクの条件は一言で説明するならば
「2つのEXモンスターゾーンを全て相互リンクで繋ぐ」というものです。
図で表せば↑のように感じで相互リンクで道を作るような感じです。
この条件を満たした場合1人のプレイヤーが2つのEXモンスターゾーンを利用する、
つまりは自分だけがEXモンスターゾーンを独占する事が可能になります。
実質的に相手のエクストラデッキからの特殊召喚を封じれるようなものなので
実現できれば1つのエクストラデッキメタとして機能するでしょう。
全て相互リンクさせる必要があるので必然的に2つのEXモンスターゾーンまで
全部リンクモンスターだけを並べる必要があります。
今判明しているカードだけで実現させるならば
・左側のエクストラデッキのモンスターゾーンにリンクスパイダー、
・↑の真下にファイアウォール・ドラゴン
・↑の右側にハニーポット
・↑のさらに右側にファイアウォール・ドラゴン
・↑の真上にリンクスパイダー
と合計5体のリンクモンスターが必要となります。
しかも2体はLINK-4のファイアウォール・ドラゴンです。ちょっと無茶です
あまり現実的ではないですがこれはあくまで今判明しているカードでの話です。
もし今後リンクマーカーが「左上 右上」みたいなリンクモンスターが出てきた場合
最低3体のリンクモンスターがいれば実現可能になってしまいます。
今後そういったリンクモンスターが出ると考えると恐ろしいですね
・亜空間物質転送装置などで一旦フィールドから離れた後に帰還する場合
メインモンスターゾーンに帰還する
亜空間物質転送装置やドリル・シンクロン、サイフレーム・ロードΩ等
「一時的にフィールドから離れる」効果を持つカードが存在しますが
これらの効果でフィールドから一時的に離れて帰還する場合
例えそれがエクストラモンスターゾーンに存在していたカードであっても
メインモンスターゾーンに移動する事になります。
これを上手く利用する事で複数のエクストラデッキのモンスターを
フィールドに並べていく事が可能です。
特にハニーポットのようにリンクマーカーが左右に存在するカードを
亜空間物質転送装置などでメインモンスターゾーンに移動させるのは
エクストラデッキ召喚枠を確保する上で重要なテクニックになるでしょう。
また精神操作などでエクスストラモンスターゾーンのカードを奪った場合
やはりメインモンスターゾーンに置くことになります。
そして奪ったモンスターを相手に返す場合も
元のエクストラモンスターゾーンではなくメインモンスターゾーンに置きます。
これにより精神操作などのコントロール奪取系のカードに
「EXモンスターゾーンにいて欲しくないカードを移動させる」
という使い方が新しく生まれました。
EXモンスターゾーンにいてこそ真価を発揮するリンクモンスターも多いので
そういう場合の選択肢として考慮しておくといいでしょう。
・ペンデュラムゾーンに置いたペンデュラムカードは
「魔法&罠ゾーンのカード」としても扱う
ペンデュラムゾーンの位置と共に変更された仕様です
今までペンデュラムスケールにセットされたペンデュラムカードは
DDD剋竜王ベオウルフの②の効果のような
魔法&罠ゾーンのカードに影響を及ぼす効果の範囲対象外でしたが
新マスタールールではペンデュラムカードも範囲対象に含まれるようになりました。
これによりペンデュラムゾーンのカードが破壊されやすくなった一方で
The despair URANUSの恩恵を受けられるといった利点もあります。
・ヨコシマウマのような「モンスターゾーンを使用不能にするカード」は
メインモンスターゾーンのみを使用不能に出来る
ヨコシマウマや地盤沈下などモンスターゾーンを使用不能にするカードは
メインモンスターゾーンのみを使用不能として設定する、
つまりEXモンスターゾーンを使用不能にする事はできません。
もし可能であれば簡単にエクストラデッキの特殊召喚を封じられるので
これは妥当な裁定だと言えるでしょう。
・「闇の訪れ」で裏側攻撃表示にする事は不可能に
裏側表示は全て守備表示で統一されるように
闇の訪れとはこんなカードです。
闇の訪れ
通常魔法
手札を2枚捨てる。
表側表示のモンスター1体を選択し、表示形式はそのままで裏側表示にする。
今までほぼ唯一とも言える「攻撃表示のままで裏側にする」稀有なカードでしたが
今回の裁定変更で攻撃表示のままで裏側にする事は不可能となりました。
・・・・・・これほとんど月の書の下位互換ですね。
このように今まで不明瞭だった様々な部分が判明される事になりました。
とはいえ戦線復帰などでリンクモンスターが特殊召喚可能かどうかなど
全てが明らかになったわけではなくまだ不明瞭な部分はいくつか存在します。
新マスタールールとリンク召喚によってがらりと変わってしまった遊戯王ですが
少しずつでも新しい時代に適応していきたい所です。