カードの位置を動かせる事が何を意味するか
今回紹介するのはコード・オブ・ザ・デュエリストよりこのカードです。
キャッスル・リンク
フィールド魔法
①:1ターンに1度、
自分メインフェイズにフィールドのリンクモンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの位置を、
そのモンスターのリンク先のメインモンスターゾーンに移動する
(そのモンスターから見て相手フィールドには移動できない)。
②:1ターンに1度、自分メインフェイズに発動できる。
自分のメインモンスターゾーンのリンクモンスター2体
または相手のメインモンスターゾーンのリンクモンスター2体を選び、
その位置を入れ替える。
リンクモンスター用のフィールド魔法です。
イラストではジェノサイドキングデーモンとデスルークデーモンが
ジェノサイドキングサーモンと対峙しています。
描写をみる限りサーモンが優勢のようです。シャケ強ええ!
火玉のような物が見えますがこれサーモンの攻撃でしょうか?シャケ強ええ!
イラストから考えてカード名は「キャスリング」から来ているのでしょう。
キャスリングとは「キングの入城」という意味のチェス用語で
チェスの特殊な手の事でキングとルークを同時に移動する特殊なルールです。
将棋で言えば王と飛車を同時に動かすようなものですね。穴熊に便利そうです。
デスルークデーモンの効果もこのキャスリングにちなんでおり
シャケの攻撃に対してこの効果でキングデーモンを守っている所なのでしょう。
またキャッスル・リンクの②の効果もこのキャスリングを意識しています。
①の効果は1ターンに1度、自分のリンクモンスター1体のカードの位置を
リンクマーカー先の自分メインモンスターゾーンに移動するというものです。
将棋やチェスで言う所の駒を動かすのをイメージすれば分かりやすいでしょう。
リンクマーカーが「その駒の動かせる方向」です。
現在判明しているリンクモンスターの中で特にこの効果を活かせるのが
左右と真下にリンクマーカーを持つ電影の騎士ガイアセイバーです。
電影の騎士ガイアセイバーがEXモンスターゾーンにある状態で
この効果で真下側に移動する事でEXモンスターを特殊召喚できる枠を
一気に3つ作る事が可能です。
特にエクストラデッキから大量展開を狙いたい場合、
このテクニックは重要になってくるでしょう。
②の効果は1ターンに1度、自分メインフェイズ時に
「自分リンクモンスター2体」か「相手リンクモンスター2体」のどちらかを選び
その位置を入れ替えるというものです。
使い方としては墓地から蘇生する等でメインモンスターゾーンに置くことになった
デコード・トーカーをEXモンスターゾーンに移動させる等が考えられます。
デコード・トーカーはEXモンスターゾーンにいてこそ真価を発揮できるので
このキャッスル・リンクはEXモンスターゾーンに戻す手段の1つとして機能します。
この時ハニーポットあたりと場所を入れ替える事で
エクストラデッキからの特殊召喚先を幅広く持つ事も可能になります。
逆に相手のデコード・トーカーをメインモンスターゾーンに移動させる事で
リンク先を消滅させて弱体化させるといった動きも可能です。
これを狙うには相手がリンクモンスター2体を出している必要があるので
発動する機会は少ないとは思いますがいざという時に意識しておくといいでしょう。
何気に対象を取らない効果なのでデコードトーカーでも無効化できません。
追記:「メインモンスターゾーンのカード2枚を入れ替える」
という事なのでEXモンスターゾーンには移動できない可能性が高そうです。
もしそうであればこの効果の使用用途はかなり限られてきそうです。
リンクモンスターのポイントである「カードの位置」を全面に押し出したカードであり
どちらの効果もチェスの駒の動きを意識したものになっています。
ロジェ長官あたりが喜んで使いそうですね
面白い使い方が出来るカードですがリンクモンスター用のフィールド魔法としては
汎用性の高いサイバネット・ユニバースの存在が大きなライバルとなるでしょう。
使いやすさではサイバネット・ユニバースに譲りますが
相手に逆に利用されづらい点やエクストラデッキの枠を確保できる点など
キャッスル・リンク側の強みもちゃんと存在しています。
どちらかと言えば「対リンク召喚」向けのカードというイメージですね。
今後リンクマーカーの参照が重要になってくるカードが増えた場合、
それらの妨害用としてこのカードの価値も高まってくるでしょう。