三回連続の貫通攻撃で敵を一網打尽ナノーネ
今回紹介するのは1月21日に発売された
Vジャンプ3月号の付録カードであるこのカードです。
古代の機械巨人-アルティメット・パウンド
効果モンスター
星8/地属性/機械族/攻3000/守3000
このカードは特殊召喚できない。
①:このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
②:このカードの攻撃でモンスターを破壊した時、
手札から機械族モンスター1体を捨てて発動できる。
このカードは続けて攻撃できる。
この効果は1ターンに2度まで使用できる。
③:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
デッキから「融合」1枚を手札に加え、
自分の墓地からこのカード以外の
「アンティーク・ギア」モンスター1体を選んで手札に加える。
アンティーク・ギアゴーレムのリメイクモンスターです。
レベル、属性、種族、攻撃力守備力がアンティーク・ギアゴーレムと同じです。
アルティメット・パウンドとはアンティーク・ギアゴーレムの必殺技名であり
どうやら20thデュエルセレクションで選ばれた記念として
そのデュエルで活躍したモンスターの必殺技名を冠したリメイクがOCG化されるようです。
イラストはまさにアンティーク・ギアゴーレムが拳を振り下ろそうとしてる所です。
この見上げるようなアングルが実に迫力が出ていていいですね。
パウンドとは質量の単位であり訳すなら「究極に重い一撃」といった所でしょうか。
またパウンドとはグラウンドポジションの状態で繰り出すパンチの事も表します。
古代の機械巨人の巨体から放たれる一撃はそのままの状態であっても
グラウンドポジションに等しいという意味合いもあるのかもしれません。
古代の機械巨人と同じく特殊召喚できない制約が存在しますが
アンティークギアには古代の機械射出機をはじめ
当然の権利のように召喚条件を無視して特殊召喚を出来るカードも多いため
それらを使えば場に出すのは難しくありません。
①の効果はいわゆる貫通効果であり
元となる古代の機械巨人にも備わっていたものです。
このカードの攻撃力は3000ある為、この貫通効果を活かせる機会も多いでしょう。
②の効果1ターンに2度、このカードが相手モンスターを戦闘破壊した時に
手札から機械族1体を捨てる事で追加攻撃が出来るというものです。
手札コストと相手モンスターが必要ですが最大3回攻撃が可能であり
①の貫通効果も合わせて大ダメージを狙っていく事もできます。
例としておジャマトリオを発動してそれら3体全て戦闘破壊すれば
合計で6900ダメージを相手に与えられます。
手札コストは古代の機械飛竜や古代の機械箱を活用する事で賄いやすいです。
③の効果はこのカードがフィールドで戦闘か効果で破壊された場合に
デッキからは融合を1枚、墓地からは自身以外のアンティーク・ギアを1枚
それぞれ手札に加える事が出来るというものです。
1度に2枚分のカードを手札に持ってこれる強力な効果ですが
デッキの融合と墓地のアンティーク・ギアを加えるのは同時であり
それぞれがデッキと墓地に存在しなければ手札に加えられない点には注意が必要です。
この効果を活用したい場合には忘れずにデッキに「融合」を採用しましょう。
ただアンティーク・ギアで融合召喚を狙う場合、
古代の機械猟犬やオーバーロード・フュージョンで十分なケースも多いため、
この融合をいかに利用するかも考える必要が出てくるでしょう。
通常の古代の機械巨人を一回り強力にしたような性能を持っていますが
アンティーク・ギアの持ち味である攻撃宣言時のカード発動不可効果がありません。
特に相手モンスターが破壊された時の効果の発動を許してしまうのは痛い点なので
発動させたくない場合には古代の機械合成竜と一緒に場に出すといいでしょう。
逆に言えば今までは既にその効果を持っているカードが多い為に活かしづらかった
古代の機械合成竜が持つ攻撃時のカード封じを他のアンティークギアに付与する効果は
このカードの登場によりようやく報われる時が来たと言えるでしょう。
是非ともこのカードを使う場合は古代の機械合成竜も活かしてあげて欲しい所です。
フィニッシャーとしての性能は十分に秘めたカードであり
リミッター解除でも組み合わせた日には簡単に相手の辞書に「敗北」の文字を刻めます。
そうでなくともアンティーク・ギアであれば比較的簡単にデッキから特殊召喚でき
2回も3回もこいつを出されて殴られたら相手はたまったものではないでしょう。
是非とも暗黒の中世デッキの恐ろしさを相手に見せつけてやりましょう。