制約そんなもんでいいの?
今回紹介するのはマキシマム・クライシスよりこのカードです。
覇王門無限
ペンデュラム・効果モンスター
星7/闇属性/悪魔族/攻 0/守 0
【Pスケール:青13/赤13】
①:自分フィールドにモンスターが存在する場合、自分はP召喚できない。
この効果は無効化されない。
②:1ターンに1度、自分フィールドに「覇王龍ズァーク」が存在する場合、
相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力分だけ自分のLPを回復する。
【モンスター効果】
①:1ターンに1度、
このカード以外の自分フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードとこのカードを破壊し、ドラゴン族のXモンスターまたは
ドラゴン族のPモンスター1体をエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターの攻撃力・守備力は0になり、
効果は無効化され、S・X召喚の素材にできない。
②:モンスターゾーンのこのカードが戦闘・効果で破壊された場合に発動できる。
このカードを自分のPゾーンに置く。
覇王龍ズァークに関連を持った悪魔族のペンデュラムモンスターです。
ペンデュラムとしては初の、そして最大のスケールとなる13を誇ります。
一時的にスケールを11にできる妖仙獣 右鎌神柱もこのカードのスケールには届きません。
アークファイブにおいてズァークが使用したカードであり
覇王門零と共にペンデュラムスケールをセッティング、
覇王眷竜ダークヴルム2体のペンデュラム召喚に繋げました。
人の顔のような部品のついた8の字状の鉄のパイプといったような無機質な姿です。
無限を表す「∞」を模した姿で正直あまり門には見えない姿をしています。
ペンデュラム効果の①は自分の場にモンスターがいる時には
ペンデュラム召喚できないという無効化できない制約です。
決して軽い制約とは言えませんが13という破格のスケールを考えれば
十分に許容できる部類の代物だと言えるでしょう。
ただ相手からすればこちらにペンデュラム召喚をさせない為に
あえて1体だけモンスターを残してくるという戦術を取ってくる事が予想されます。
刻剣の魔術師のように自主的に場を開ける手段は用意しておいた方がいいでしょう。
もしくは「相手からしても残しておきたく無さそうなモンスター」
のみを場に残しておくという選択肢も存在します。
毎ターンアドバンテージを稼げるようなカード等が該当してくるでしょう。
ペンデュラム効果の②は1ターンに1度、自分の場に覇王龍ズァークがいる場合に
相手の場のモンスター1体を選択しその攻撃力分だけライフを回復するものです。
覇王龍ズァークがフィールドに存在するというかなり難しい前提条件を持ちますが
相手の場次第では3000ぐらいのライフを一度に回復する事も可能です。
またモンスターゾーンでもペンデュラムゾーンでも
覇王龍ズァークがフィールドに存在のであれば発動が可能です。
覇王龍ズァークはスケール1の為お互いがペンデュラムゾーンにあれば
ライフを回復しつつレベル2から12までのモンスターをペンデュラム召喚できます。
モンスター効果の①は1ターンに1度、
自分の表側表示のカード1枚とこのカード自身を破壊、
ドラゴン族のエクシーズかペンデュラムをエクストラデッキから特殊召喚します。
ただしこの効果で特殊召喚したモンスターは攻撃力守備力がともに0となり
さらにシンクロ召喚やエクシーズ召喚のにできない制約も付与されます。
融合召喚の素材には使える為、覇王龍ズァークの融合召喚を狙う時に
その融合素材をフィールドに揃えるのを想定されている効果なのでしょう。
また覇王烈竜オッドアイズ・レイジング・ドラゴンを特殊召喚した後に破壊すれば
ペンデュラムゾーンに置く事も出来ます。
モンスター効果の②は自身がモンスターゾーンで戦闘破壊、効果破壊された場合に
ペンデュラムゾーンに置くことができるというものです。
丁度①の効果で自身とペンデュラムゾーンのカードを破壊する事で
エクストラデッキを肥やしつつペンデュラムゾーンを張り替えるという動きが可能です。
まずはスケール8のペンデュラムをセットしてこのカードをペンデュラム召喚、
その後にこのカードに改めてスケールを張り替えるという動きは結構狙う事になるでしょう。
スケール11やスケール12をいきなりぶっ飛ばしてスケール13が登場してしまいました。
これによりレベル11やレベル12のモンスターをペンデュラム召喚できるようになりましたが
現在特殊召喚モンスターでないレベル12は現在花札衛-桐-ただ1枚のみであり
レベル11も現在花札衛-柳-ただ1枚のみだったりします。
一応海外にSubterror Behemoth Ultramafusという召喚制限のないレベル12もいますが
現状花札衛以外でレベル11やレベル12のペンデュラム召喚にあまり意味はありません。
ですがそれを踏まえても今までペンデュラム召喚が困難であった
レベル8、9、10のモンスターをペンデュラム召喚できるメリットは大きいです。
このカードでペンデュラム召喚を狙う候補としてはまず何といっても魔妖仙獣 大刃禍是です。
特殊召喚に成功した時に2枚バウンスできる上にエンドフェイズに手札に戻る為、
覇王門無限の制約を非常に回避しやすい性能となっています。
これに加えてペンデュラム召喚の無効を防ぐ効果を持っている為、
このカードを混ぜれば神の通告などを恐れずにペンデュラム召喚を狙っていけます。
妖仙獣 右鎌神柱と違い妖仙獣以外のカードも一緒にペンデュラム召喚できる点が大きいです。
魔界劇団デビル・ヒールもアタッカーとして貢献してくれるでしょう。
他には破滅竜ガンドラXも面白いです。
攻撃力の高いモンスターと一緒にペンデュラム召喚する事で
安定して相手に大ダメージを与える事が可能です。
上記にあげたカード以外でもペンデュラム召喚できる事に意義のあるカードは多く、
召喚制限の無い高レベルのカードが登場するたびに注目されるだろう1枚です。
今まで不可能だったペンデュラム召喚を可能にしてくれるカードであり
まさに名前の通りにMUGENの可能性を秘めたカードであると言えるでしょう。