新たなるエクストラデッキメタ降臨
今回紹介するのはレイジング・テンペストよりこのカードです。
真竜皇リトスアジムD
効果モンスター
星9/地属性/幻竜族/攻2500/守2300
「真竜皇リトスアジムD」の①②の効果はそれぞれ1ターンに1度しか使用できない。
①:自分メインフェイズに発動できる。
このカード以外の手札及び自分フィールドの表側表示モンスターの中から、
地属性モンスターを含むモンスター2体を破壊し、このカードを手札から特殊召喚し、
地属性モンスター2体を破壊した場合、相手のエクストラデッキを確認して
その中からモンスターを3種類まで選んで除外できる。
②:このカードが効果で破壊された場合に発動できる。
自分の墓地から地属性以外の幻竜族モンスター1体を選んで特殊召喚する。
幻竜族版征竜とも言える真竜の3体目で地属性の真竜です。
砂漠に君臨する足に刃のようなパーツを持つ四足歩行のドラゴンです。
背中に鳥のような羽がある天はアグニマズドV、バハルストスFと共通します。
メタルフォーゼと戦うアグニマズドV、クリストロンと戦うバハルストスFに続き
十二獣が倒すべき相手となる存在だと思われます。
「リトス」は恐らく宝石のギリシャ語読みだとは思いますが
アジムが何を意味するのかちょっと自分には分かりませんでした。
恐らくはなんらかの神の名前の一部だとは思いますが・・・。
①の効果は1ターンに1度、自分メインフェイズ時に
このカード除く自分の場の表側表示のモンスターと自分の手札の中から
地属性モンスターを含む2体を破壊する事でこのカードを特殊召喚する効果です。
この時破壊したモンスターが2体とも地属性であれば
相手のエクストラデッキを確認した上でモンスターを2種類選んで除外できます。
アグニマズドがモンスター除外、バハルストスが魔法罠除外と来て
リトスアジムはエクストラデッキ除外で来ました。
エクストラデッキメタとしては相当に優秀な効果であり
相手のエクストラデッキ全てを確認した上で3種類好きなのを除外できます。
現在の環境ではエクストラデッキのカードはモンスターを1種類1枚ずつ、
幅広くモンスターを採用して状況に応じて使い分けるのが普通であり、
特に使われたら厄介なカードを事前に除外しておけば
その後の立ち回りが大きく有利になるでしょう。
墓地に送るのではなく除外という点も優秀で
貪欲の壷などで再利用する事も許さない点で轟雷帝ザボルグに勝ります。
ただ相手がエースカードを3枚積みしているようなデッキの場合、
除外できるのはその中の1枚のみとなるので
妨害としては少し影響力が小さくなってしまうでしょう。
②の効果は1ターンに1度、このカードが効果で破壊された時に
自分の墓地から地属性以外の幻竜族を蘇生させるというものです。
アグニマズドVやバハルストスFの②の効果と同じく
自身と違う属性の幻竜族を蘇生させる効果であり
やはり同様にこのカードが2枚以上存在していれば
片方のカードでもう片方を破壊してこの効果を発動させる事が可能です。
①の効果を狙う為に地属性モンスター2体を破壊する必要がありますが
地属性は火属性や水属性に比べると
破壊する事や墓地へ送る意義のあるカードにやや乏しく
自身以外だと魔サイの戦士やH・Cサウザンド・ブレード程度になります。
その一方でただ①の効果で破壊する為の生贄を確保するだけなら非常に楽で
超カバーカーニバル1枚でおつりがくるほど生贄を確保できます。
超カバーカーニバルやカバーカーニバルで作られるカバートークンは
リリースできず、存在している間エクストラデッキから特殊召喚が封じられますが
リリースではなく破壊して手札から特殊召喚するこいつには関係ありません。
他にはスケープゴートによる羊トークンも破壊する為の生贄として使える為、
これらを混ぜたデッキであれば地属性メインのデッキでなくとも
積極的に①の効果を狙っていけるでしょう。
このカードの登場により真竜が3体まで揃いました。
それぞれの真竜は②の効果においてシナジーがあり
お互いがお互いを破壊して特殊召喚をしていくことで
②の効果で積極的に自身以外の真竜を蘇生させていく事が可能です。
上手く回ればレベル9を大量に並べる事も可能であり
ランク9のエクシーズ召喚を積極的に狙っていけます。
3種類もあればそろそろ【真竜】という1つのデッキを作れる頃合です。
恐らくは風属性の真竜もいつかは登場してくれるでしょうから
新しい真竜にも期待したい所ですね。