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東方鈴奈庵第43話『人妖百物語:後編』感想

東方鈴奈庵43話の感想です。

表紙絵は綿菓子を食べてる小鈴ちゃんです。

綿菓子が作られたのは1897年にアメリカでなので

結界隔離前に幻想郷に綿菓子が伝わるかどうかは結構怪しいのですが

どうやら人里にもちゃんと綿菓子はあるようです。

 

 

 

マジかよカーナビ最低だな

前回の引きからマミゾウがする外の世界の最新の怪談は

なんと車でドライブに出かけた若者4人のお話・・・

ってそれ車の無い幻想郷でするには大分無茶がある奴だ!

案の定霊夢はドライブの意味をまったく理解していません。

マミゾウが「車でどこかに出かける事」という説明をしてますが

霊夢がそれを聞いて人力車を思い浮かべてるあたりまったく伝わっていません。

せめて白蓮のバイクを例に出せばまだ理解されるかもしれないのに!

高級車と聞いて高級な人力車を想像してる霊夢ですが

せめてこう屋根つきとか想像できなかったんでしょうか。

 

その後も霊夢の勘違いが続いたままマミゾウの怪談話は続きます。

この後も終始霊夢の想像が視点で話が語れるからこれが面白いです。

とりわけ酷い勘違いコントがカーナビに関してです。

マミゾウが「道案内をしてくれる便利なもの」と説明しちゃうもんですから

霊夢の頭の中ではすっかり「道に詳しいカーナビじーさん」になってます。

まあ車もカーナビも知らない人にその説明したらそう考えちゃいますよね。

マミゾウさん、なんというか説明が相当にへたくそです。

 

とりあえずマミゾウの怪談話は中古車で買った車のカーナビに

元から設定してあった案内ルートが保存してあり興味本位にそれに従うと

どんどん山奥へ進むように案内されるのです。

さすがに不信に思った4人は一旦車を降りて恐る恐る目的地に近づくと

なんとそこは崖でした。

そして車に戻った所でカーナビ(霊夢視点ではじーさん)から突然声が

「あと少しだったのに・・・」

当然車もカーナビも知らない幻想郷の住民は内容は理解できていません。

霊夢の感想は「カーナビが悪い奴だった」です。まあ間違ってはいません。

でも妖夢は怖がってました。内容はわかってないんでしょうが。

 

 

本人そのものが怪談

一応外の世界の事を知っている紫はマミゾウの怪談も理解しているようですが

明らかに伝わってないその内容に呆れています。

というわけで続いて怪談話をするのは境界のゲートキーパー、八雲紫です。

紫が語る話は自分の体験談、寝てる間に腕を圧迫してしまって血液が通わず

感覚がなくなった腕がどこにいったか分からなくなるという出来事。

霊夢と魔理沙もあるあると頷いていますがすいません、自分はないです。

いや腕の感覚がなくなる事はあるけどそれを探したことはないです。

というか妖怪でもあるんですね、圧迫して血液通わなくなるって。

しかし今回は感覚がないからではなく本当に腕がなくなっていたという事、

そんな中天井を見ると自分の足がぶらぶらしてます。

どうやら寝てる間にスキマを通して天井の明かりを消すという

非常に横着い事をしたまま眠ってこんな事になっているようです。

それ怪談というか単にお前の能力によるうっかりだ!

というか妖怪である事隠す気ないですねこの人。

紫の正体を知っている霊夢と魔理沙完全に呆れていますが、

事情を知らない小鈴はちんぷんかんぷんです。

持ちネタと言っている事から何度か似たような話をしてるんでしょう。

 

 

 

ククク・・・この時を待っていたのだ

そんなこんなで百物語を続けていると怪談する人がいなくなりました

まあこの百物語をするにはちょっと人数が少ない感じでしたからね。

もうお開きにしようという空気の中阿求が名乗り出ます。

まずは「百物語は途中で中断してはいけない」と皆を怖がらせ

その上で残り70もの怪談を全部自分が話すと言います。

そう、阿求はまさに皆のネタが尽きる時を待ち続け、

完全に自分の独壇場が出来るチャンスをうかがっていたのでした。

もう身振りも交えた話をしてノリノリです、この人落語の才能もあるかと。

そして最後の蝋燭の火を消し終わった所で突然妖怪が空中に現れます。

それに反応して真っ先に霊夢が飛び掛りますがマミゾウに止められます。

この時の霊夢、完全に殺し屋の目つきです。

まあそうこうしているとその妖怪が消えました、残ったのは布1枚。

どうやら魔理沙の悪戯だったようで幽霊を使って

鬼の顔を描いた布を空中に浮かび上がらせていたのでした。

あ、これ鬼だったんですね。一旦木綿か何かかと。

ただの悪戯という事が判明して百物語も無事に終わるといった所で

よく見たら小鈴が気絶して魂出してました、ちゃんちゃん。

ちなみに他の一般参加者は特に動じていませんでした。

やはり妖怪と一緒に参加するだけあり肝の据わった人達ばかりだったようで。

 

 

 

 

 

昔、「レーシングラグーン」というレースゲームがあったんですが

そのゲームはオプションパーツとしてカーナビをつけれたんです。

でもそのカーナビ、何故か数十Kgもしやがりまして

何でカーナビがそんなに重たいんだと常々疑問に思っていたんですが

今回の話を見てその疑問がようやく解決しました。

なるほど、カーナビの正体がじーさんならそりゃ50Kgありますね。

いやぁそういう事だったのかー納得納得。

 

 

冗談はこれぐらいにしまして今回の見所はマミゾウの話を聞いて

霊夢が全然違う内容を頭の中で思い浮かべるという勘違いコントですね。

幻想郷には自動車は自動車が伝わっておらず人力車が一般的なようです。

自動車の歴史は1769年と結構古いのですが

日本に自動車が伝わるのは大体1900年ぐらいからの事で

一般化ともなると1958年のスバル360を待つ必要があるでしょう。

幻想郷に車が伝わっていないのも無理はありません。

車と言えば白蓮バイク持ってますけどガソリンどうしてるんでしょうね。

オカルトだから必要ないのでしょうか。

 

人力車と言えば忘れてはならない事があります。ポケモンGOです

ポケモンGOは世界的に様々な反響を呼びましたがその中の1つとして

人力車の需要がポケモンGOで高まったというのが存在します。

詳しい事は省略しますがポケモンGOで各地を歩く場合には

歩行に近い速度で歩くことが必要になってきます。

その為歩行に近い速度で客を運ぶ人力車に注目が集まったのです。

実際に俥夫(しゃふ、人力車を運転する人)の中には

近場のポケモンスポットに精通したポケモンマスターもいるくらいです。

ある意味人力車とは非常にタイムリーな話題なわけですね。

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