カンブリア期(訳5億3千万年前)に存在していたといわれるバージェス動物群、
それをモチーフにしたのが韓国産のテーマ、バージェストマです。
正式な日本名が判明するまでは「バゼストマ」の通称で通っていたこのテーマ、
EXTRA PACK 2016にていよいよ日本に上陸します。
個人的には今回収録されるテーマの中では
一番日本に来たらやばそうなテーマではないかと思っています。
今回はそんなバージェストマについて紹介したいと思います。
バージェストマ・オレノイデス
通常罠
①:フィールドの魔法・罠カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・ディノミスクス
通常罠
①:フィールドの表側表示のカード1枚を対象として発動できる。
手札を1枚捨て、対象のカードを除外する。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・ハルキゲニア
通常罠
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了まで半分になる。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・ピカイア
通常罠
①:手札から「バージェストマ」カード1枚を捨てる。
その後、自分はデッキから2枚ドローする。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・マーレラ
通常罠
①:デッキから罠カード1枚を墓地へ送る。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・レアンコイリア
通常罠
①:除外されている自分または相手のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを墓地に戻す。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・カナディア
通常罠
①:相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターを裏側守備表示にする。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・エルドニア
通常罠
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの攻撃力・守備力はターン終了時まで500アップする。
②:罠カードが発動した時、その発動にチェーンしてこの効果を墓地で発動できる。
このカードは通常モンスター(水族・水・星2・攻1200/守0)となり、
モンスターゾーンに特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードはモンスターの効果を受けず、
フィールドから離れた場合に除外される。
バージェストマ・オパビニア
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/水属性/水族/攻 0/守2400
レベル2モンスター×2
「バージェストマ・オパビニア」の③の効果は1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードは他のモンスターの効果を受けない。
②:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
自分は「バージェストマ」罠カードを手札から発動できる。
③:このカードが罠カードをX素材としている場合、
このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
デッキから「バージェストマ」罠カード1枚を手札に加える。
バージェストマ・アノマロカリス
エクシーズ・効果モンスター
ランク2/水属性/水族/攻2400/守 0
レベル2モンスター×3体以上
①:このカードは他のモンスターの効果を受けない。
②:1ターンに1度、罠カードが自分の魔法&罠ゾーンから墓地へ送られた場合に発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくる。
そのカードが罠カードだった場合、手札に加える。
違った場合、墓地へ送る。
③:このカードが罠カードをX素材としている場合、
1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを破壊する。
この効果は相手ターンにも発動できる。
テーマの特徴を挙げると以下の通りです
・バージェス動物群をモチーフにしたテーマである
・水属性、水族のレベル2テーマでありエクシーズ召喚を狙っていく
・メインデッキのカードは全て通常罠の罠モンスターである
・罠カードの発動にチェーンして墓地から特殊召喚が可能
・罠モンスターとしてだけでなく罠カード単体としてみてもかなり優秀
・全ての罠モンスターが餅カエルのエクシーズ素材になる(とっても大事)
名前的にも外見的にもカンブリア記に存在していたと言われる
バージェス動物群をモチーフにしていると見て間違いないでしょう。
バージェス動物群とはカナダの頁岩から発見された
極めて保存状態の良い形で化石となっていた古代の海洋生物達の事です。
モンスターのデザインもモチーフになった生物によく似ています。
基本的に名前などそのまんまなので興味があれば調べてみるのもいいでしょう。
このテーマの最大の特徴は何といってもメインデッキのカードが
全て罠モンスターで統一されているという事です。
過去にも幻影騎士団など罠モンスターを含むテーマはありましたが
全部まるごと罠モンスターというのはさすがに前代未聞です。
幻影騎士団と同じく通常罠の罠モンスターであり
モンスターとして特殊召喚された後は罠カードとしては扱いません。
モンスターとして特殊召喚する条件は全て統一されており
「罠カードが発動した時にそれにチェーンする」
という条件で墓地から特殊召喚が可能です。
この効果で特殊召喚したバージェストマはフィールドを離れると除外される為
エクシーズ召喚の素材にする事によって除外を防ぎ
また再び墓地から特殊召喚するというのが基本的な動きになってきます。
①まず罠カードを発動する
②それにチェーンしてバージェストマを特殊召喚
③特殊召喚したバージェストマを素材にランク2のエクシーズ召喚
という流れがバージェストマのコンセプトと言えます。
バージェストマは幻影騎士団シャドーベイルやダーク・ガントレット同様に
罠モンスターとしてだけでなく通常罠としての効果も併せ持ちます。
そしてこの通常罠としての効果に優秀なものが揃っているのが大きな特徴です。
サンダー・ブレイクの除外版と言えるバージェストマ・ディノミスクスを始め、
サイクロン効果のオレノイデスに月の書効果のカナリア、収縮効果のハルキゲニアなど
汎用的に使いやすい速攻魔法の効果に類似したカードが多く存在します。
速攻魔法と罠カードという違いこそあるものの罠モンスターとしての使える中で
これだけ優秀な効果を併せ持っているのは破格と言っていいです。
テーマのカードを揃えるだけで妨害札を充実させる事が出来るのが
バージェストマの大きな強みと言えるでしょう。
他にも罠版のおろかな埋葬とも言えるマーレラや手札交換のピカイアなど
バージェストマの動きを支えるカードも存在します。
カナリアなどはバージェストマ以外のデッキでも充分に使えるカードである為、
ほかのテーマに数枚のバージェストマを出張させる選択肢もあります。
罠モンスターとしてのバージェストマはいずれもレベル2の水属性水族であり
また攻撃力1200、守備力0で統一されています。
レベル2の水属性水族という事であり湿地草原に対応しており
ハルキゲニアも組み合わせれば戦闘をこなしていく事も充分に可能です。
エクシーズモンスターであるオパビニアとアノマロカリスも
ランク2の水属性水族となっています。
この2体のエクシーズはエクシーズ素材の指定こそありませんが
どちらもバージェストマや罠カードに強く関係する効果を持っており、
罠カードをエクシーズ素材にする事で真価を発揮する事が出来る為、
基本的にバージェストマで使うのが前提となるでしょう。
サーチ効果と手札からバージェストマ罠カードを発動できるオパビニアに
フリーチェーンでの除去効果を持つアノマロカリスと
どちらもバージェストマを支えるエースカードとして活躍が可能です。
そしてレベル2の水族としては忘れてはならないのがそう、餅です
バージェストマの罠モンスターは全て餅カエルのエクシーズ素材になれます。
【餅HERO】、【餅スピードロイド】なるデッキが活躍するくらいには
餅カエルが暴れている現在の環境ですがこのバージェストマにおいても
餅カエルは大いに貢献してくれるでしょう。
同じく水族であるガエルやカエルをバージェストマに採用するのは難しくなく、
何枚か採用しておけばより餅カエルの性能を十二分に引き出せるでしょう。
ただバージェストマはデッキにおける罠の割合が多い方が都合がいい為、
他のテーマと混合する場合でも採用枚数はある程度抑えた方がよいでしょう。
非常に強力なテーマですが運用するには結構ルール的な知識を求められます。
まず罠カードにチェーンして罠モンスターを特殊召喚する共通効果ですが、
1枚の罠カードの発動に対して特殊召喚できるのは1体のみとなるので
複数のバージェストマを場に出したい場合その都度罠カードを使う必要があります。
もう1つ気をつけなければならない点としてこちらが罠カードを発動した場合、
その時点でチェーンの優先権は相手に移ることになります。
もしこの時相手がモンスター効果や速攻魔法をチェーンしたり、
もしくはスペルスピード3のカウンター罠をチェーンした場合、
バージェストマを特殊召喚するタイミングが失われる点にも注意が必要です。
逆にバージェストマを相手にする場合この点は対策の1つにもなります。
上手く罠カードの発動に対してチェーンを挟む事が出来れば
それだけバージェストマ側の展開を遅らせる事が可能になります。
ちなみに王宮のお触れは罠カードの効果を封じる点では意味はありますが
発動とそれにチェーンしての特殊召喚までは封じられません。
罠モンスターである事を始めこのテーマ独自の要素が非常に多いテーマです。
一風変わったデッキを作りたいという方や
とにかく大量にカードをセットしたいという方にオススメです。
餅と悪魔合体した古代生物の力を見せ付けてやりましょう。
以下は個人的に相性がいいと思われるカードを挙げていきます。
※カード名をクリックでwikiを表示します
繰り返し使用可能な罠カードです。
バージェストマを特殊召喚するトリガーとして働いてくれます。
また戦闘破壊されて除外される事の多いバージェストマにとって
攻撃を防いでくれる効果はかなり重要な存在となります。
他にも和睦の死者などもバージェストマに採用できます。
2枚以上の自分のカードが破壊される時にそれを無効にする罠カードです。
バージェストマは罠カードをフィールドに複数伏せる事が多く、
ハーピィの羽箒などを食らうと大きなディスアドバンテージになりがちです。
そういった罠カードを破壊するカードの対策を用意しておくとオススメです。
大革命返しと違い通常罠なのでこのカードにチェーンして
墓地のバージェストマを特殊召喚する事も可能です。