4月25日から5月9日までの間、2016年度の遊戯王OCG検定が実施されていました。
28問全問正解が必要な基本問題と22問中17問正解が必要な応用問題が分かれており
これに合格すると遊戯王OCGに関する研修を受ける事が可能であり、
そこから大会スタッフとなる為の認定試験を受ける事が可能となります。
問題はかなりの難問となりますが何度でも挑戦が可能である為、
根気があり問題の復習をしっかりすれば合格できるでしょう。
去年と引き続き検定期間中は問題を公開してはいけない決まりがあるので
期間の終わった後に記事を書いております。
で、まあ去年も同じように検定を受けて合格しているのですが
今回も特に資格に興味は無いのですが力試しとして挑戦する事にいたしました。
前回しっかり勉強しましたし目標は一発合格・・・
あべばー!!(断末魔)
げふぅ・・・基本問題は全問正解できましたが応用問題で躓きました。
まあ結果は受け止めるとしてただ合格を目指すだけでもあれなので
全問正解を目標に復習をしながら何度も再チャレンジをしまして・・・
なんとか満点を取る事が出来ました。正直滅茶苦茶苦労しました。
個人的な感想では前回よりもかなり難易度が上がっているように思えます。
しかし問題や選択肢の中には中々ユニークなものもありました。
せっかくなので個人的に面白いと思った問題の選択肢を挙げていこうと思います。
Q:相手の発動した「プレゼント交換」の効果によって、
自分の手札に元々の持ち主が相手のカードが手札に加わっている。
相手のカードプロテクターと自分のカードプロテクターは
デザインが違うものを使用しているので、
カードの裏面でどのカードかが判別できてしまう。
A:相手にプロテクターのデザインの違いが分からなくなるように、
高速で手札をシャッフルし続ける
そんな事しながらデュエルが出来るか馬鹿野郎。
Q:遊戯王OCGにおける、デッキ・エクストラデッキと、
サイドデッキのカードの入れ替えが正しく行われているものはどれ?
A:40枚のデッキで1デュエル目を行った後、
サイドデッキ15枚をデッキとして2デュエル目を開始した
15枚デッキとかいくらでも1キルできるデッキが作れそうですね。
Q:遊戯王OCGにおいて、
デュエル進行中の手札に関する以下の説明のうち、
正しい説明であるものはどれ?
A:デュエル進行中に自身の手札が0枚になったプレイヤーは
デュエルに敗北する
Q:遊戯王OCGにおいて、
レベルに関する説明として正しいものはどれ?
A:ランクを持つエクシーズモンスターのレベルは0である
とまあ基本問題は中々笑いながら受ける事が出来たのですが
応用問題がこれが本当に難しかったのです。
「分からなかった所はwikiを見て復習しよう」とか考えていたのですが
実際にwikiを見ても中々分からなかった問題があるばかりか
そもそもwikiとは違う裁定の問題も存在しました。
この裁定の違う問題を解くのに非常に難儀しまして
満点を取るのに大変苦労する事になりました。
その問題がこちらです。
ショップデュエルの大会内において、
下記の例の状況になった場合の審判の対応として、より適切であるものはどれ?
例:「プレイヤーAが「「サイバー・ドラゴン」を特殊召喚します。
何かありますか?」と確認した。
プレイヤーBが「ありません。」と答えたので、
プレイヤーAが「それなら、表示形式を考えます」と答え、
すこしの思考の後、「攻撃表示で特殊召喚します」と伝えた。
プレイヤーBがそれを見て「「神の宣告」を発動します」と宣言したので、
プレイヤーAが「何もないと言ったのに、それはおかしい」と主張し、審判に申告した。
<wikiに書かれている裁定>(「特殊召喚」の項目より)
Q:手札から《サイバー・ドラゴン》などを特殊召喚する際、
表示形式や使用するモンスターゾーンはどのタイミングで相手プレイヤーに伝えますか?
A:特殊召喚時(《神の宣告》等による無効タイミングの後)に伝えてください。
特殊召喚が行われる前に予め伝える必要はありません。(11/07/27)
<wikiの裁定に則った回答>
この場合、発動するものがないと宣言したプレイヤーBが
「神の宣告」を発動したのはルール違反であり、認められない。
プレイヤーBを”罰則:警告”として対応し、
「神の宣告」の処理はなかったものとしてデュエルを進行させた。
<実際の問題の回答>
「サイバー・ドラゴン」のような効果の発動を伴わない特殊召喚の場合、
モンスターの特殊召喚を行う際には、
そのモンスターの表示形式も併せて決定する必要がある。
相手に発動するカードがあるかどうかを確認するのは
妨害するカードがあるかどうかの確認のためにも行うものではない。
この場合、プレイヤーA・プレイヤーB双方の確認不足と、
デュエル進行の仕方に問題があるので、
プレイヤーA・Bの双方を”罰則:注意”として
お互いに確認を取りながらデュエル進行をするように促した
wikiには「表示形式を伝えるタイミングは神の宣告の発動タイミングの後」
と説明されておりそれに則るならプレイヤーAの
「相手のカードの発動を確認した後で表示形式を伝える」という行為は
ルール的に正しいものとなります。
しかしこの問題においては「特殊召喚と表示形式の決定は同時である」
という裁定に則った対処が正解となっています。
興味深いのはwikiにある裁定とこの問題の回答においてどちらも
サイバー・ドラゴンと神の宣告という同一のカードが使われている事であり、
もしかしたら公式はwikiのこの裁定を把握している上で
意図的にこの問題を出した可能性が高いと考えています。
wikiの裁定が間違っていたのか途中で裁定変更したのかは定かではありませんが
まさに自分のようなwikiに頼る人間を的確に突いた問題だと言えるでしょう。
さて、同じようにwikiと裁定の違う問題がもう1つありました。
が、今見返してみたらいつの間にか裁定が変わっていました。
その問題がこちらです。
下記の例の状況にて、正しい処理が行われている説明はどれ?
例:自分の魔法&罠ゾーンに表側表示の「便乗」が存在し、
相手が「増殖するG」を発動しているターン。
自分が「高等紋章術」を発動して、
墓地の「紋章獣レオ」と「紋章獣アバコーンウェイ」を特殊召喚し、
さらに、その2体をエクシーズ素材として、
「No8 紋章王ゲノム・ヘリター」をエクシーズ召喚した
<現在wikiに書かれている裁定>(「増殖するG」の項目より)
Q:このカードを発動後、相手が《高等紋章術》を発動しました。
どのタイミングで何枚ドローしますか?
A:紋章獣2体が特殊召喚されたタイミングでまず1枚ドローし、
その後エクシーズ召喚を行いもう1枚ドローします。(16/04/27)
<今までのwikiに裁定に則った回答>
「高等紋章術」の処理によって対象の
「紋章獣」と名のついたモンスター2体が特殊召喚され、
さらにエクシーズモンスターもエクシーズ召喚されているので、
特殊召喚は2度行われている。
相手が「増殖するGの効果で2枚ドロー。
それによって、自分も「便乗」の効果で、
相手がドローしたカード1枚につき2枚(=すなわち4枚)ドロー。
<実際の問題の回答>
「高等紋章術」の処理によって対象の
「紋章獣」と名のついたモンスター2体が特殊召喚され、
「高等紋章術」の処理が完了した際に、
相手が「増殖するG」の効果で1枚ドロー。
それによって、自分も「便乗」の効果で2枚ドロー。
次に「高等紋章術」の効果で特殊召喚されたモンスター2体のみを
素材としてエクシーズ召喚を行い、
そのエクシーズ召喚に成功した時に、
相手が「増殖するG」の効果で1枚ドロー。
それによって、自分も「便乗」の効果で2枚ドロー。
裁定変更前のwikiの裁定についてはメモし忘れていたのですが
「高等紋章術の処理が全て終わった後で2枚分ドローする」
といった裁定が表記されていました。
今のwikiにはそれとは違った裁定が下されていますが、
裁定が変更されている日付を見ると2016年4月27日、
まさに検定期間中に裁定変更がなされている事が分かります。
これはもう問題を見て公式に質問した人がいると考えるべきです。
とまあこの2つの問題に自分は本気で躓いてしまい、
満点を取るのに非常に難儀してしまいました。
これ以外にも難しかった応用問題がたくさんありまして
改めて自分の力不足を痛感してしまいました。
皆さんはどの問題に苦労しましたか?