東方鈴奈庵第36話『人里に沸く馬の酔う木 前編』感想

東方鈴奈庵36話の感想です。

なんと東方三月精が連載再開となっており今月のコンプエースでは

東方鈴奈庵と同時に東方三月精も掲載されています。

どうやらクラウンピースがレギュラー的な扱いになっている感じですね。

 

 

 

塩屋敷の異変

時期は正月明け、小鈴は各地で本の回収にいそしんでいました。

正月は本を読んで寝正月をしようとする人が多く稼ぎ時だったようです。

以前は小鈴のお父さんがしていた回収作業ですが

人手が足りなかったのでしょう、小鈴も借り出されています。

そんな小鈴が帰り道、墓場の前を通り過ぎようとすると

怪訝な様子で作業をしている中年男性の姿が見えました。

そこに現れるこの漫画のメイン解説役、霧雨魔理沙。

その男性は主にせっかく植えた馬酔木(あせび)を処分するように命じられ、

その命の意図を納得がいかないまま作業をしていました。

どうやら塩屋敷の主は最近人が変わったように豹変してしまい

飼っていた家畜の殺害や使用人の追放などをしているようです。

魔理沙はこの主人の様子が怪しいと暫くその様子を眺めていました。

 

 

 

触るな危険

阿求の屋敷にも本の回収に来た小鈴を待っていたのは大量の返品でした。

ざっと50冊はある本を「これもサービス」とひーこら言って担ぐ小鈴ちゃん。

そんな中小鈴は先ほど墓場で見た馬酔木が植えられているのに気付きます。

知っていた事に対し「学があるからね」とドヤ顔で言っている小鈴ですが

どう考えても先ほど魔理沙から聞いた知識だけです。

現にウカツに触ろうとして「毒があるよ」と指摘されるボロを出しています。

馬酔木はその名の示すとおりに馬が酔っ払うようにになってしまう効果があり

最悪馬の命に関わり人間にも有害な危険な有毒植物です。

その為馬を扱う家においては危険な存在として認識されています。

その一方で縁起物としても扱われており、

稲穂のように大量の花のなっている形状から豊穣や反映象徴として扱われます。

その為墓場などに備えられる事が多いです。

以上、稗田阿求によるありがたい馬酔木知識でした。

 

 

 

霧が出てきたな・・・

なんとか店まで大量の本を持ってこれたようで

回収品を改めて確認してご満悦の小鈴ちゃんですが何やら外の様子がおかしいです。

そんな小鈴が戸をあけて外に出てみると辺りは霧に包まれていました。

そして霧の向こうから馬の影を見かけます。

しかしよく見てみるとなんとその馬には首がありませんでした。

突如人里に登場した妖怪を間近で見てしまった小鈴は

SAN値に失敗してそのまま気絶してしまいました。

以前文が天狗だと判明していた時も相当に驚いていましたが

あちらがまだ人型を保っていたのにたいし今回登場した首の無い馬は

見た目的にも相当インパクトも強く小鈴には衝撃が強かったのでしょう。

まあこれが普通に人里で暮らす人間の普通の反応なのでしょう。

 

 

 

今回出てきた首の無い馬。

そのものずばり「首切れ馬」という妖怪が存在します。

日本各地に伝承のある妖怪ですが特に四国でよく知られているようです。

大晦日や節分の日に路上を徘徊するとも言われており今回の鈴奈庵の時期とも一致します。

またこの首切れ馬には神様や夜行さんと呼ばれる一つ目の妖怪が乗っている事もあるそうです。

馬酔木の話が出てきた所に馬の妖怪でしたし

今回の塩屋敷の主が凶変した理由にも何か関わっているのかもしれませんね。

ちなみに投げ飛ばしたり足で蹴り飛ばしたりしてくる妖怪であり

であった場合は草履を頭の上に載せて伏せているとそのまま通り過ぎていくと言われています。

つまり出会っていきなり気絶して地面に倒れてしまった小鈴は結構正しい対処法をしています。

また西洋の有名な魔物であるデュラハン(実は妖精)も首の無い馬を引き連れています。

こちらの首無し馬にはコシュタ・バワーという名前がついています。

 

 

 

そして個人的に注目度が高いのが塩問屋という施設。

塩問屋とは塩を仕入れてきて卸売をする問屋の事です。

ご存知の方も多いかもしれませんが幻想郷には海が存在しません。

それ故に「人が生きる上で必須となる塩の確保をどうしているのか?」

という疑問は幻想郷という世界を考察する上で幾度となく語られてきた事です。

今まで有力な説としては「紫が外の世界から仕入れてきている」という説や

昔話に存在する塩吹き臼が幻想郷に存在する」という説がありました。

しかし今回人里に塩を売って生計を立てている存在が明確に登場しました。

それはすなわち人里の人間に塩を入手、生産できる手段がある事を意味します。

海の無い幻想郷においてどのように塩を入手しているのかは非常に興味深いです。

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