俺はフルモンをやめるぞ、遊矢ーー!
今回紹介するのはシャイニング・ビクトリーズよりこのカードです。
仁王立ち
通常罠
「仁王立ち」は1ターンに1枚しか発動できない。
①:フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターの守備力は倍になり、ターン終了時にその守備力は0になる。
②:墓地のこのカードを除外し、自分フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。
このターン、相手は対象のモンスターしか攻撃できない。
新しく登場した罠カードです。
仁王立ちとは金剛力士像のような力強い立ち方の事であり、
丁度イラストにあるビッグベンーKのような立ち方の事をあらわします。
武蔵坊弁慶は牛若丸(源義経)を守る為に敵兵を倒し続け、
最期には無数の矢を受けて絶命するのですが
死しても仁王立ちを維持し続けていたというエピソードが存在します。
①の効果はフィールドの表側表示のモンスターを1体の守備力を
ターン終了まで倍に、ターン終了後に0にするというものです。
まさに盾となり最期には力尽きてしまう弁慶の死に様を表したような効果です。
似たような効果を持つカードとしてD2シールドが存在しますが
大きな違いとしてあちらは「元々の守備力の倍」にするのに対し、
こちらは「現在の守備力を倍」にします。
その為元々の守備力が0のNo.84 ペイン・ゲイナー等も強化する事が可能であり
ペインゲイナーの③の効果の範囲を広げるのに活用が可能です。
このカードとD2シールドを併用する事も可能であり
D2シールドと合わせて守備力を4倍にしたり
逆に0になった守備力をD2シールドで帳消しにする事も可能です。
ターン終了後に守備力が0になってしまうのは基本的にはデメリットですが
デメリットを逆手に取り超重武者装留ブレイク・アーマーの効果によって
相手に大ダメージを与える事も可能です。
またこの効果は相手モンスターにも発動が可能です。
守備力を0にしたい相手モンスターがいる場合などに活用できます。
②の効果は墓地のこのカードを除外する事で発動し、
自分フィールドのモンスター1体を選択しそのターン、
相手はその選択したモンスターしか攻撃できないようになるというものです。
単純に他のモンスターを攻撃から守る事に使える他、
召喚制限-猛突するモンスター等と組み合わせる事で任意のモンスターと
強制的に戦闘をさせる事が可能です。
また【超重武者】にとっては「墓地から除外できる」という事そのものが重要であり
墓地に魔法罠カードあると発動できないタイプの効果を阻害しません。
その為フルモン軸の超重武者であっても問題なく採用する事が可能です。
②の効果は例え選択したモンスターがフィールドから離れたとしても持続され
その場合相手は一切の攻撃が不可能になります。
これによりPSYフレームロード・Ωとは抜群の相性を誇り
仁王立ちでPSYフレームロード・Ωを選択させた上で一時期的に除外、
さらにPSYフレームロード・Ωで毎ターン除外された仁王立ちを墓地に戻す事で
PSYフレームロード・Ωを何とかしない限り相手の攻撃を完全に封じる事が可能です。
そもそもPSYフレームロード・Ωが除去されにくいモンスターなのもあり、
かなり強力なロックを形成する事が可能です。
【超重武者】【アステカ】【PSYフレーム】をはじめとして
様々なデッキで活躍できる性能を秘めた1枚です。
イラストにも超重武者の姿が描かれていますが
果たしてフルモンスターを心情とする権現坂がこのカードを使う日は来るのでしょうか。
もし使うとしたらそれは権現坂が新たな可能性を模索した結果なのかもしれません。