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東方鈴奈庵第33話『真実の支配者 後編』感想

今回の扉絵はいつもの服の射命丸文でした。

個人的には一本歯下駄型のブーツに目がいきますね。

天狗が履いていると言われる一本歯下駄ですが

実際に慣れると通常の下駄よりも山登りでは都合がよいそうです。

ちなみに日ごろからバランスを鍛える目的でスポーツ選手にも人気があるそうな。

 

 

押し売りルポライターあや

文が鈴奈庵にやってきた目的は新聞を店に置いてもらう事でした。

コンビニなんかに新聞置いてもらうのと同じノリなのでしょう。

強引なアピールに小鈴ちゃん、かなりうんざりしております。

人里には既に情報媒体として瓦版が存在しているようで、

あまり新聞を買う人はいないんじゃないかな、というのが小鈴の考えです。

そうこうしているうちに文が突然帽子を取り、いつもの頭襟を身につけます。

人間だと思った?残念!天狗でした!

小鈴の反応があまりよくないので正体明かして脅す作戦にしたようです。

そんな感じで正体を現した文に小鈴はガチで驚きまくっています。

恐らくはこれが妖怪を見た人間の一般的な反応なんですしょうね。

まあ下手をすれば簡単に自分を殺せるような存在が目の前にいるのです、

これだけ驚くのはまあ無理もない事なんでしょう。

でもとんがった耳ずっと見えてたと思うんですが

あれでしょうか?耳なし芳一よろしく耳の事など眼中になかったのでしょうか?

それとも実は人里では耳がとんがってる人ぐらい別に珍しくもないんでしょうか?

ともかく悲鳴を上げそうになった小鈴を文がCQCで華麗に口を押さえます。

とにかく危害を加えるつもりは無い事、新聞の有用性をアピールしていきます。

その様子に小鈴はひたすら呆然とするばかりでした

 

 

困った時は相談だ

舞台は変わって博麗神社。

霊夢は境内を掃除しながら秋の味覚についての想いをはせていました。

恐らく神社近くの森で色々採れるのでしょう。

でも海の無い神社では秋の味覚代表の一角、秋刀魚は無さそうなのが残念です。

そんな中小鈴が息を切らしながらやってきました。

よくもまあ妖怪神社に来たものですがそれだけ文が怖かったのでしょう。

天狗が店にやってきて新聞に置くように言われた事を霊夢に伝えます。

しぶしぶ従ったものの本当にこれでいいのかを相談にきたのです。

霊夢はそれを聞いてまあ文の事だろうと予測を立てていました、大正解です。

設定を見る限り天狗は結構な人数がいると思うのですが

それでも人里にやってくるような奇特な天狗はそうそういないのでしょう。

とりあえず霊夢は天狗が危害を加えるメリットが無い事を小鈴に伝えます。

新聞に関してはとりあえず霊夢が目を通し問題が無いかを確認するようです。

 

 

 

文々。新聞、人間の里版

鈴奈庵で試しに設置してみた新聞の売れ行きは好調のようです。

小鈴は新聞について画期的な商品だとベタ褒めしています。

価格設定が安く本よりも気軽に買っていく人が多いのが何よりもポイントだとか。

確か文々。新聞は1部1円だったかと思います。

恐らく幻想郷の1円=こちらの100円ぐらいなのでしょう。

これも天狗組織の印刷技術が発達している結果ですね。

木版印刷が主流の人里では同じ事をするのは不可能でしょう。

そして何気に「人間の里版」と書かれている所も気になりました。

こう書かれているという事はいつもの新聞は人里向けではないという事になります。

恐らく同じ天狗や河童、あと香霖堂なんかがいつもの顧客なんでしょう。

それに対して霊夢が無料で配る事もあると伝えると小鈴は大分驚いていました。

天狗としては商売よりも情報統制の意味合いの方が強いと霊夢はいいます。

情報に強い天狗が情報を周囲へ伝えるという事は

それだけ天狗にとってメリットが強い事のようです。

 

 

結局タライはどうだったの?

霊夢と小鈴が話をしていると魔理沙も鈴奈庵にやってきました。

魔理沙が普通に新聞を立ち読みしようとした所で小鈴からの立ち読み禁止例、

しょうがないのでしぶしぶお金を払って新聞を購読していました。

どうやら新聞の記事には酒屋のタライの事が書かれているようです。

新聞によればどうやら語利益あるタライの噂は本物だったようで、

そうなると魔理沙が持ってきた天狗の紙も本物だという事になります。

魔理沙が自慢げに語ろうとした所飾ってある紙に気づきました。

せっかくだから飾ってみたと言い訳をしている小鈴ですが

魔理沙はあげたわけじゃないとあまり納得していない様子でした。

天狗にお金を払うのは癪だったようですがそれでも情報は得たかったようです。

 

 

天狗が支配しようとしているもの

どうやら天狗は情報統制による支配を目論んでいるようですね。

マスコミが社会に与える影響力は現実でも知っての通りです。

ましてや他に媒体の無い人里ではその影響力は計り知れないものでしょう。

ある意味では支配体系としてはきわめて現実性の高いものだと思います。

そういう意味では人里を支配する有力候補と言えるでしょう。

 

 

 

 

前回から天狗執事というものに非常に興味をそそられていたのですが、

今回特にそれに対して言及するような記述はありませんでした、残念。

でもタライや手紙が本物という事になってましたし実現するのは確かなようです。

名前だけですが香霖堂に鞍馬諧報という新聞が出てきました。

ここから判断すると幻想郷に鞍馬天狗がいる可能性もあるように感じます。

今どこで何してるんでしょうね、天狗執事。

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