欧米や韓国のカードが収録されるEXTRA PACK 2015が9月19日についに発売されるようです。
様々なカードが収録されますがその中でもやはり一番注目されるのはBurningAbyssでしょう。
というわけで今回はこのBurningAbyssの解説をしていきたいと思います。
まだ日本でのカード名は判明していませんが暫定として「バーニングアビス」と呼びます。
このバーニングアビス、ダンテの神曲をモチーフにしたテーマでして
実に壮大なファンタジーを思わせる渋い絵柄のモンスターが多いのが特徴です。
追記:どうやら日本でのテーマ名は「彼岸」の模様です。
カードとしてはいくつかの共通する特徴が存在します。
まず下級モンスターの全てがレベル3の闇属性悪魔族で統一されています。
数少ないレベル3テーマの1つと言えるでしょう。
また下級モンスターの全てが以下の特徴を持っています。
①:自分フィールドに「彼岸」モンスター以外の
モンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。
②:自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
①は下級バーニングアビス共通の自壊デメリットですね。
これにより基本的に他のモンスターを混ぜる事が難しいのですが、
あくまで効果である為何らかの効果によって無効化すれば自壊を防ぐ事が出来ます。
これにより魔界発現世行きデスガイドやクレーンクレーンなど
効果を無効にして特殊召喚するカードなら問題なく併用が可能です。
特にレベル3の悪魔族テーマなのでデスガイドとの相性は抜群です。
②は魔法・罠カードが存在しない場合に手札から特殊召喚できるカードです。
同じ名前のカードにつき1ターンに1度の制限こそありますが、
非常に緩い条件で特殊召喚が可能な為、極めて高い展開力を誇ります。
そしてチューナーである「Rubic, Malebranche of the Burning Abyss」以外は
全て墓地に送られた場合に何らかの効果を発揮できます。
エクシーズ素材にしようが手札コストにしようが発動が可能というインチキ仕様です。
ただし共通して②の効果のどちらかと1ターンに1度しか使えないという制限があります。
この為墓地に送って効果を発動するか特殊召喚させるかを考える必要が出てきます。
総合すると「自壊デメリットにより他のカードを混ぜにくいが、展開力に優れ、
墓地に送る事でアドバンテージを確保していくテーマ」という感じになります。
また非常に豪華な事にエクシーズ、シンクロ、融合、儀式と
実に4種類もの特別な召喚方法に対応したモンスターがいるのも特徴の1つです。
カードの種類も多い為同じバーニングアビスでも何をエースに添えるかで、
まったく違うデッキ構成や戦術になってくるでしょう。
さて、実際にいくつかカードを紹介したいと思いますが
非常にカードの数が多いテーマなのでいくつかのピックアップとさせていただきます。
申し訳ありませんが残りのカードはwikiを参考にするなりお願いします。
彼岸の悪鬼 スカラマリオン
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻 800/守2000
「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」の②③の効果は1ターンに1度、
いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドに「彼岸」モンスター以外の
モンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。
②:自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
③:このカードが墓地へ送られたターンのエンドフェイズに発動できる。
デッキから「彼岸の悪鬼 スカラマリオン」以外の
悪魔族・闇属性・レベル3モンスター1体を手札に加える。
神曲に出てくるマレブランケ(悪魔)の1体、スカルミリオーネがモデルでしょう。
スカルミリオーネと聞いてFF4の四天王を思い浮かべた方、正解です。
FF4の四天王は全員マレブランケの名前から取られています。
他のカードは墓地へ送られた場合に効果が発動するのですがこのカードだけ
墓地へ送られたターンのエンドフェイズと少しタイミングが遅いです。
墓地へ送られた場合の効果の方ですが自分以外の
悪魔族・闇属性のレベル3モンスターをデッキからサーチする事が可能です。
デスガイトと小指が赤い糸で結ばれてるようなカードです。
先ほども言いましたがデスガイドの効果で特殊召喚すれば①の自壊を防げます。
そしてデスガイドと一緒にエクシーズ召喚でもして素材として墓地に送られれば
またデスガイドをデッキからサーチする事が可能です。
そして再びデスガイドでスカラマリオンをデッキから特殊召喚と
デッキにデスガイドとスカラマリオンがある限りこのループを繰り返せます。
バーニングアビスにおいても必須レベルで優秀なモンスターなのですが、
ランク3のエクシーズモンスターを使いたいデッキならば、
デスガイドともに様々なデッキに駆け落ち出張できるスペックを持っています。
クラウンブレードのようにスカラガイドみたいな通称で呼ばれる日が来るかもしれませんね。
余談ですがこいつ元ネタである神曲では尻を撫でようとしてくるそうです
これはお尻を撫でられるデスガイドの画像が出るフラグですね
彼岸の悪鬼 グラバースニッチ
効果モンスター
星3/闇属性/悪魔族/攻1000/守1500
「彼岸の悪鬼 グラバースニッチ」の②③の効果は1ターンに1度、
いずれか1つしか使用できない。
①:自分フィールドに「彼岸」モンスター以外の
モンスターが存在する場合にこのカードは破壊される。
②:自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
③:このカードが墓地へ送られた場合に発動できる。
デッキから「彼岸の悪鬼 グラバースニッチ」以外の
「彼岸」モンスター1体を特殊召喚する。
同じくマレブランケの1体、グラッフィアカーネをモデルにしているカードです。
墓地に送られた場合にデッキから自分以外のバーニングアビスを特殊召喚できます。
バーニングアビスにおいて展開の要の1つとなるモンスターといえるでしょう。
単純に壁としても非常にいやらしい性能をしています。
彼岸の旅人 ダンテ
エクシーズ・効果モンスター
ランク3/光属性/戦士族/攻1000/守2500
レベル3モンスター×2
①:1ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、
自分のデッキの上からカードを3枚まで墓地へ送って発動できる。
このカードの攻撃力はターン終了時まで、
この効果を発動するために墓地へ送ったカードの数×500アップする。
②:このカードは攻撃した場合、バトルフェイズ終了時に守備表示になる。
③:このカードが墓地へ送られた場合、
自分の墓地のこのカード以外の「彼岸」カード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。
神曲の主人公であり作者の名前でもあるダンテをモデルにしたモンスターです。
バーニングアビスのエクシーズモンスターでありエースの1つとも言えるカードです。
下級のバーニングアビスと違い光属性、戦士族であるのが特徴です。
①の効果により墓地を肥やしながら2500打点を確保できます。
バーニングアビスは墓地に送られて効果を発揮するカードが多い為、
上手くはまれば莫大なアドバンテージを確保する事が可能です。
攻撃した後に守備表示になる点も地味に優秀であり、
低い攻撃力を晒さないで済む事のほかに
サイバー・ドラゴン・インフィニティに吸収されずに済む利点があります。
またエクシーズ素材に縛りがなく、単純に墓地肥やしとしても優秀なので
バーニングアビスだけでなくライトロードに採用しても活躍してくれるでしょう。
彼岸の詩人 ウェルギリウス
シンクロ・効果モンスター
星6/光属性/魔法使い族/攻2500/守1000
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
「彼岸の詩人 ウェルギリウス」の③の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:「彼岸の詩人 ウェルギリウス」は
自分フィールドに1体しか表側表示で存在できない。
②:1ターンに1度、手札から「彼岸」カード1枚を捨て、
相手のフィールド・墓地のカード1枚を対象として発動できる。
そのカードをデッキに戻す。
③:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊され墓地へ送られた場合に発動できる。
自分はデッキから1枚ドローする。
ダンテの師匠、ウェルギリウスをモデルとしているモンスターです。
シンクロモンスターであり、ダンテと同じくバーニングアビスのエースとなる1枚です。
自分フィールドに1枚しか存在できない制約を持ちますが、
手札のバーニングアビスをコストに相手のフィールド、墓地のカードをデッキに戻せます。
まあデッキバウンスが弱いわけありませんね。
フィールドだけでなく墓地のカードを戻せる所もポイントです。
勿論このコストに使ってもバーニングアビスの効果を発動できますので、
上手く使えばディスアドバンテージを抑える事が可能になります。
さらに破壊されて墓地に送られた時に1枚ドローする事が可能なため、
破壊されても後続に繋げるのは難しくないでしょう。
ちなみにこのカードもダンテと同じくシンクロ素材に制限がありません。
いくつかのカードを紹介しましたがまあご覧の通りとっても強力です。
実際に海外ではかなり大暴れしているという話を結構聞きます。
対策ですがどれも墓地におくられてなんぼなカードばかりですので
除外にはとっても弱いです。ソウルドレインなんかもオススメです。
ランク4のエクシーズを使うデッキは深淵に潜む者を入れてもいいでしょう。
日本に上陸した時にどれだけ活躍するかは実に興味深いですね。
少なくともかなり人気の出るテーマではないかと思っています。
人気が出すぎてデスガイドが規制されちゃったりするかもしれません。
また正式な日本名が判明した時にでもちょこちょこっと修正しようかなと思います。